医療用医薬品 : エミレース |
List Top |
| 総称名 | エミレース |
| 一般名 | ネモナプリド |
| 欧文一般名 | Nemonapride |
| 製剤名 | ネモナプリド錠 |
| 薬効分類名 | 抗精神病剤 |
| 薬効分類番号 | 1179 |
| KEGG DRUG | D01468 商品一覧 相互作用情報 |
| JAPIC | 添付文書(PDF) |
| 商品名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| エミレース錠3mg | Emilace Tablets 3mg | アステラス製薬 | 1179036F1024 | 21.1円/錠 | 劇薬 , 処方せん医薬品 |
| エミレース錠10mg | Emilace Tablets 10mg | アステラス製薬 | 1179036F2020 | 63.7円/錠 | 劇薬 , 処方せん医薬品 |
次の患者には投与しないこと
昏睡状態の患者、又はバルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[本剤の作用が過度にあらわれるおそれがある。]
パーキンソン病のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
統合失調症
通常、成人にはネモナプリドとして1日9〜36mgを食後に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日60mgまで増量することができる。
慎重投与
心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者[心電図変化、血圧低下等があらわれることがある。]
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣閾値を低下させることがある。]
肝障害のある患者[副作用が強くあらわれることがある。]
脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊症状のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。
相互作用
併用注意
| 中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等) ペントバルビタールナトリウム 等 | 中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、必要に応じ本剤を減量すること。 | 本剤は中枢ドパミン受容体遮断作用を有し、両剤の相加的中枢神経抑制作用を示す。 |
| アルコール(飲酒) | 中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、必要に応じ本剤を減量すること。 | アルコールは中枢神経抑制作用を有し、両剤が相加的に作用する。 |
副作用
副作用発現状況の概要
承認時及び市販後の使用成績調査における調査症例6,431例中、本剤との関連が疑われる副作用(臨床検査値異常を含む)は1,268例(19.7%)に発現し、その主なものはアカシジア、振戦、筋強剛等の錐体外路症状であった。
使用成績調査において発現頻度が高かった臨床検査値異常は、プロラクチン上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、AST(GOT)上昇、CK(CPK)上昇等であり、承認時までの調査結果と同様な傾向であった。(再審査結果通知:1999年3月)
重大な副作用及び副作用用語
重大な副作用
悪性症候群(Syndrome malin)(0.1%未満)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、他の抗精神病剤で、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
無顆粒球症、白血球減少(いずれも頻度不明)
無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、黄疸等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
肺塞栓症、深部静脈血栓症(いずれも頻度不明)
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
| 5%以上 | 0.1〜5%未満 | 0.1%未満 | |
| 錐体外路症状 | パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)、ジスキネジア(舌のもつれ、言語障害、眼球回転、急性ジストニア、嚥下困難等)、アカシジア(静坐不能) | 口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア) | |
| 精神神経系 | 不眠、不安、傾眠、眠気、過剰鎮静、興奮、無力症、うつ状態、知覚異常、脱力倦怠感、焦燥感、イライラ感、頭痛、めまい・ふらつき | 痙攣発作、躁状態等 | |
| 自律神経系 | 口渇、発汗、尿閉 | ||
| 内分泌 | 月経異常、乳汁分泌 | ||
| 眼 | 霧視 | ||
| 循環器 | 血圧低下、心悸亢進 | 血圧上昇、徐脈、心電図変化等 | |
| 肝臓 | AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P・γ-GTP上昇等の肝機能障害 | ||
| 消化器 | 便秘、嘔気、嘔吐、食欲不振 | 食欲亢進、下痢等 | |
| 皮膚 | 発疹 | ||
| その他 | 貧血、体重増加 | 体重減少等 |
高齢者への投与
高齢者では、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。[肝機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがある。]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦等
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験(ラット)で周産期死亡が増加したとの報告がある。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。]
授乳婦
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で乳汁中への移行がみられている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない。)
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがある。
イヌの亜急性及び慢性毒性試験で前立腺の萎縮、またラットの生殖試験で妊娠率の低下を起こすとの報告がある。
雌マウスに長期間経口投与した試験において、臨床最大常用量の30倍(20mg/kg/日)以上で乳腺腫瘍の発生頻度及びその110倍(70mg/kg/日)以上で下垂体腫瘍の発生頻度が、対照群に比し高いとの報告がある。
外国で実施された認知症に関連した精神病症状(承認外効能・効果)を有する高齢患者を対象とした17の臨床試験において、非定型抗精神病薬投与群はプラセボ投与群と比較して死亡率が1.6〜1.7倍高かったとの報告がある。また、外国での疫学調査において、定型抗精神病薬も非定型抗精神病薬と同様に死亡率の上昇に関与するとの報告がある。
血中濃度[1]
健康成人に経口投与したときの各パラメータ(n=6)
| 投与量 (mg) | Tmax (h) | Cmax (ng/mL) | t1/2
(h) | AUC0-10h
(ng・h/mL) |
| 3 | 2.33 | 0.77 | 4.5 | 2.85 |
| 6 | 2.17 | 1.18 | 2.3 | 3.69 |
代謝、排泄[2]
健康成人に経口投与した場合、投与後24時間の尿中には未変化体は検出されなかった。尿中主代謝物はN−脱メチル化、脱ベンジル化及びピロリジン核のα位の酸化によって生じる代謝物である。
本剤は、ヒトにおいて主として肝臓の薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されることが、in vitro試験により確認されている。
薬理作用
ドパミン作動薬に対する拮抗作用
メタンフェタミン又はアポモルヒネにより誘発される常同行動(ラット)、運動亢進(マウス)等の行動変化に対して顕著な抑制作用を示し、これらの作用はハロペリドールと同程度か又はやや強く、クロルプロマジンより強い。更に、メタンフェタミン逆耐性動物(マウス)における常同行動、運動亢進も抑制する[7][8][9][10]。
条件行動抑制作用
条件回避行動、自己刺激行動(ラット)を顕著に抑制し、いずれの作用もハロペリドールとほぼ同程度であり、クロルプロマジンより強い[9]。
カタレプシー誘発作用
その他
中枢神経系に対して、ハロペリドールより弱いヘキソバルビタール睡眠の増強(マウス)、脳波の徐波化(ネコ)などの鎮静作用を示した。
循環器系に対しては降圧及び徐脈等を示した(イヌ)。
その他には顕著な影響は認められなかった[13]。
作用機序
錠3mg
100錠(10錠×10)
錠10mg
100錠(10錠×10)
| 1. | 岡島詳泰 他, 神経精神薬理 , 11 (7) , 555 , (1989) »J-GLOBAL |
| 2. | 社内報告書(健康成人・薬物動態):D199200994-01.00 , (1989) |
| 3. | 村崎光邦 他, 薬理と治療 , 17 (9) , 4347 , (1989) »J-GLOBAL |
| 4. | 工藤義雄 他, 臨床医薬 , 5 (9) , 1813 , (1989) »J-GLOBAL |
| 5. | 森 温理 他, 臨床評価 , 17 (3,4) , 349 , (1989) |
| 6. | 工藤義雄 他, 臨床医薬 , 5 (10) , 2149 , (1989) »J-GLOBAL |
| 7. | 臼田眞治, 薬学雑誌 , 107 (9) , 711 , (1987) »J-STAGE |
| 8. | 越谷和雄 他, 薬理と治療 , 17 (6) , 2583 , (1989) »J-GLOBAL |
| 9. | 臼田眞治 他, 薬理と治療 , 18 (10) , 3883 , (1990) |
| 10. | Kuribara,H.et al., Jpn.J.Pharmacol. , 52 , 489 , (1990) »PubMed |
| 11. | Yamamoto,M.et al., Neuropharmacology , 21 , 945 , (1982) »PubMed |
| 12. | Wanibuchi,F.et al., Psychopharmacology , 102 , 339 , (1990) |
| 13. | 藤原 明 他, 基礎と臨床 , 23 (12) , 4433 , (1989) »J-GLOBAL |
| 14. | Terai,M.et al., Eur.J.Pharmacol. , 173 , 177 , (1989) »PubMed |
| 15. | Shibanoki,S.et al., Pharmacol.Biochem.Behav. , 34 , 355 , (1989) »PubMed |
| 16. | 社内報告書(ラット・薬理作用)(D199200951-01.00) , (1989) |
| 17. | 小林利雄 他, 薬物・精神・行動 , 10 , 331 , (1990) »J-GLOBAL |
| 改訂履歴 |
2011年3月 改訂 |
| 文献請求先 |
主要文献に記載の社内報告書につきましても下記にご請求下さい。 |
| お問い合わせ先 |
主要文献に記載の社内報告書につきましても下記にご請求下さい。 |
| 業態及び業者名等 |
製造販売 |
| [ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2013/04/24 版 |