医療用医薬品 : ヴィーン

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医薬品情報


総称名 ヴィーン
薬効分類名 ブドウ糖加酢酸維持液
薬効分類番号 3319
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 詳細

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ヴィーン3G輸液 Veen-3G Inj. 扶桑薬品工業 3319562A1065 138円/袋 処方箋医薬品
ヴィーン3G輸液 Veen-3G Inj. 扶桑薬品工業 3319562A3041 173円/袋 処方箋医薬品

禁忌

次の患者には投与しないこと

高カリウム血症,乏尿,アジソン病,重症熱傷,高窒素血症の患者[本剤はカリウムを含有するので血清カリウム値を上昇させることがある。]

高リン血症,低カルシウム血症,副甲状腺機能低下症の患者[本剤はリンを含有するので血清リン値を上昇させることがある。]

高マグネシウム血症,甲状腺機能低下症の患者[本剤はマグネシウムを含有するので血清マグネシウム値を上昇させることがある。]

効能・効果及び用法・用量

効能効果

経口摂取が不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持,エネルギーの補給

用法用量

通常,成人には,1回500〜1,000mLを,小児には,1回200〜500mLを点滴静注する。投与速度は,成人・小児ともにブドウ糖として1時間あたり0.5g/kg体重以下とする[1]
なお,年齢,症状,体重などに応じて適宜増減する。

用法用量に関連する使用上の注意

小児における一般的な維持輸液量の計算方法は下表のとおりである[2]

体重一日量
10kgまで100mL/kg
11〜20kg1,000mL+50mL/kg×(体重−10kg)
20kg以上1,500mL+20mL/kg×(体重−20kg)

ただし,個々の患児に対する輸液量は年齢,症状,水分喪失量や病態なども考慮したうえで決定する。

本剤は1,000mL当たりエネルギー量として200kcal含んでいるが,本剤のみでは1日に必要とされるエネルギー量を十分に満たすことはできないので,手術等による経口摂取不能な患者に対する本剤のみでの使用は短期間とすること。

投与速度がブドウ糖として1時間あたり0.5g/kgを超えた場合,ブドウ糖は生体内で利用されず一部は尿中に排泄される場合のあることが知られている。

使用上の注意

慎重投与

高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[酸塩基平衡の異常,電解質異常が起こることがある。]

心不全のある患者[体液量の過剰により心負荷を起こすことがある。]

閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[体液量が過剰となることがある。]

糖尿病の患者[血糖値の上昇,水・電解質異常を起こす,又は増悪するおそれがある。]

副作用

副作用発現状況の概要

総症例数215例中2例(0.9%)2件の副作用が報告されている。その内訳は頭痛1件,高ビリルビン血症1件である。(承認時)

その他の副作用

大量・急速投与

脳浮腫,肺水腫,末梢の浮腫,水中毒,高カリウム血症(頻度不明)があらわれることがある。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量する等注意すること。

適用上の注意

調製時

カルシウムイオンと沈殿を生じるので,カルシウムを含む製剤と配合しないこと。

pH依存性の配合変化を起こす薬剤(例えばチアミラールナトリウム)との配合により,白濁又は結晶析出を生じることがあるので,配合しないこと。

投与時

本剤を投与する場合は患者の尿量が1日500mL又は1時間当り20mL以上あることが望ましい。

薬物動態

酢酸

全身麻酔下手術待機症例11例に1mmol/mL酢酸ナトリウム液10mLを投与した結果,酢酸の半減期(t1/2)は2.20±0.74分,分布容積(Vd)は53.4±12.6mL/kgであった[3]

臨床成績

経口・経腸摂取が不能又は不十分な患者計201例を対象に,循環動態,水分・電解質の維持及び糖質の利用の各項目について点数化し,その合計点数で有効性を評価した。

比較試験は,消化器内科領域(10施設)で実施し,本剤(66例)と対照薬(マルトース加アセテート維持液:65例)で同程度の有効性を認めた。ただし,対照薬で認められた尿糖排泄は,本剤ではほとんど認められなかった[4]

一般臨床試験は,腎臓内科(4施設:20例),外科(8施設:66例)ならびに小児科領域として小児麻酔科(1施設:24例)及び小児外科(1施設:25例)で実施した。その結果,いずれも有効性が認められた[5][6][7][8]

薬効薬理

飢餓絶食時のウサギに対する本剤の効果をマルトース加アセテート維持液,ブドウ糖加乳酸維持液及びアセテート維持液と比較した結果,体重変化,尿量,水分及び電解質平衡に差はなかった[9]

取扱い上の注意

通気針は不要。

連結管による連続投与は行わないこと。連続投与を行う場合には,Y型タイプのセットを使用すること。

内容液の漏出又は混濁などが認められた場合は使用しないこと。

オーバーシール(ゴム栓部の汚染防止のためのシール)が万一はがれているときは使用しないこと。

ゴム栓への針刺は,ゴム栓面に垂直に,ゆっくりと行うこと。斜めに刺すと,ゴム片(コア)が薬液中に混入したり,ポート部を傷つけて液漏れを起こすおそれがある。

容器の目盛はおよその目安として使用すること。

包装

ヴィーン3G輸液

200mL

20袋 FC

500mL

20袋 FC

FC(フレキシブルコンテナー)

輸液用のポリエチレン製ソフトバッグ

主要文献


1. Wolfsdorf JI,  Manual of pediatric therapeutics 4th ed.by department of medicine,the children's hospital,Boston,  309,  (1988)
2. Behrman RE,et al.,  Nelson textbook of pediatrics 16th,  (2000)
3. 濱田富美男他,  麻酔,  46,  229,  (1997) »PubMed
4. 石井裕正他,  JJPEN,  24,  497,  (2002)
5. 富野康日己他,  診療と新薬,  39,  469,  (2002)
6. 青木照明他,  JJPEN,  24,  539,  (2002)
7. 宮坂勝之他,  Methods Find.Exp.Clin.Pharmacol.,  24,  697,  (2002) »PubMed
8. 松野勝典他,  薬理と治療,  30,  319,  (2002)
9. 小嶋 純他,  Methods Find.Exp.Clin.Pharmacol.,  24,  213,  (2002) »PubMed

作業情報


改訂履歴

2017年8月 第1版 作成

文献請求先

扶桑薬品工業株式会社
536-8523
大阪市城東区森之宮二丁目3番30号
06-6964-2763

業態及び業者名等

製造販売元
扶桑薬品工業株式会社
大阪市城東区森之宮二丁目3番11号


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2017/10/18 版