医療用医薬品 : 酸化マグネシウム

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医薬品情報


総称名 酸化マグネシウム
一般名 酸化マグネシウム
欧文一般名 Magnesium Oxide
薬効分類名 制酸剤・緩下剤
薬効分類番号 2344 2355
ATCコード A02AA02 A06AD02 A12CC10
KEGG DRUG D01167 酸化マグネシウム
商品一覧 商品一覧(他薬効を含む) 相互作用情報
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報


効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬効薬理 理化学的知見 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 詳細

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
酸化マグネシウム「ヤマゼン」M 山善製薬 2344002X1179 1.03円/g

効能・効果及び用法・用量

効能効果

下記疾患における制酸作用と症状の改善

胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急性・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)

便秘症

尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防

用法用量

制酸剤として使用する場合

酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。

緩下剤として使用する場合

酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回経口投与する。

尿路シュウ酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合

酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。

なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

腎障害のある患者〔高マグネシウム血症を起こすおそれがある。〕(「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)

心機能障害のある患者〔徐脈を起こし、症状が悪化するおそれがある。〕

下痢のある患者〔症状が悪化するおそれがある。〕

高マグネシウム血症の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕

高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。特に、便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、以下の点に留意すること。(「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)

必要最小限の使用にとどめること。

長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど特に注意すること。

嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。

相互作用

併用注意

本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン、ミノサイクリン等)
ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン、トスフロキサシン等)
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤(エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等)
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される。
セフジニル
セフポドキシム プロキセチル
ミコフェノール酸モフェチル
デラビルジン
ザルシタビン
ペニシラミン
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。機序不明
アジスロマイシン
セレコキシブ
ロスバスタチン
ラベプラゾール
ガバペンチン
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。機序不明
ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシン等)
鉄剤
フェキソフェナジン
これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること。マグネシウムの吸着作用または消化管内・体液のpH上昇によると考えられる。
ポリカルボフィルカルシウムポリカルボフィルカルシウムの作用が減弱するおそれがある。ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される。
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)これらの薬剤の効果が減弱するおそれがある。また、併用によりアルカローシスが現れたとの報告がある。マグネシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる。
活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール)高マグネシウム血症を起こすおそれがある。マグネシウムの消化管吸収および腎尿細管からの再吸収が促進するためと考えられる。
大量の牛乳
カルシウム製剤
Milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止すること。機序:代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増加する。
危険因子:高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者。
ミソプロストール下痢が発現しやすくなる。ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせる。本剤には緩下作用があるので、両者の併用で下痢が発現しやすくなる。

副作用

副作用発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

高マグネシウム血症(頻度不明)

本剤の投与により、高マグネシウム血症が現れ、呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。
悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(処置法は「6.過量投与」の項参照)

その他の副作用

 頻度不明
消化器下痢等
電解質注)血清マグネシウム値の上昇
注)観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量または休薬等の適切な処置を行うこと。

高齢者への投与

高齢者では、高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。

過量投与

徴候、症状

血清マグネシウム濃度が高値になるにつれ、深部腱反射の消失、呼吸抑制、意識障害、房室ブロックや伝導障害等の不整脈、心停止等が現れることがある。(初期症状は「4.副作用(1)重大な副作用」の項参照)

処置

大量服用後の間もない場合には、催吐並びに胃洗浄を行う。中毒症状が現れた場合には、心電図並びに血清マグネシウム濃度の測定等により患者の状態を十分に観察し、症状に応じて適切な処置を行うこと(治療にはグルコン酸カルシウム静注が有効であるとの報告がある)。なお、マグネシウムを除去するために血液透析が有効である。

その他の注意

長期・大量投与により胃・腸管内に結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。

薬効薬理

胃内における制酸作用と腸内における緩下作用を持つ。胃酸との中和反応は次式による。

MgO+2HCl→MgCl2+H2O

制酸作用の発現に際して、二酸化炭素を発生しないから刺激のない制酸剤として奨用される。重質品は軽質品に比べ若干作用の発効がおそい。本品1gは0.1mol/L塩酸の約500mLを中和できる。本薬は水に不溶性なので、炭酸水素ナトリウムに比較すると制酸性は遅効性で、作用時間も長い。中和によって生じる塩化マグネシウムは二酸化炭素を吸収するので、炭酸水素ナトリウムと配合されることが多い。また腸内では難吸収性の重炭酸塩又は炭酸塩となって緩下作用を現す。本薬は非吸収性であり、アルカローシスを生じない。

有効成分に関する理化学的知見

一般名酸化マグネシウム
一般名(欧名)Magnesium Oxide
分子式MgO
分子量40.30
性状本品は白色の粉末又は粒で、においはない。水、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。空気中で湿気及び二酸化炭素を吸収する。
KEGG DRUGD01167

取扱い上の注意

本品は空気中で湿気および二酸化炭素を吸収するので、注意すること。

包装

500g 1kg

主要文献


1. 日本薬局方解説書  廣川書店

作業情報


改訂履歴

2008年9月 第5版 改訂
2015年10月 第6版 改訂

文献請求先

山善製薬株式会社
541-0045
大阪市中央区道修町2-2-4
06-6231-1821

業態及び業者名等

製造販売元
山善製薬株式会社
大阪市中央区道修町2丁目2番4号


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2018/11/21 版