○下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
○アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防
<胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸作用と症状の改善、アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防>
炭酸水素ナトリウムとして、通常成人1日3〜5gを数回に分割経口投与する。
含嗽、吸入には1回量1〜2%液100mLを1日数回用いる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 重篤な消化管潰瘍のある患者
胃酸の二次的分泌(リバウンド現象)により症状が悪化するおそれがある。
9.1.2 心機能障害のある患者
ナトリウムの貯留により症状が悪化するおそれがある。
9.1.3 肺機能障害のある患者
9.1.4 低クロル性アルカローシス等の電解質失調のある患者
9.2 腎機能障害患者
ナトリウムの貯留により症状が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
9.5.1 妊娠高血圧症候群の患者
9.5.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。