国内43施設で実施された臨床試験で有効率(やや有効以上)は84.2%(855/1,016)を示した。その概要は次のとおりである
4)5)6)7)8)9)10)11)。
(1)表在性皮膚感染症〔膿痂疹〕77.8%(14/18)、深在性皮膚感染症86.9%(113/130)〔せつ91.6%(76/83)、ひょう疽81.0%(17/21)、蜂巣炎76.9%(20/26)〕、慢性膿皮症〔感染性粉瘤〕100%(12/12)、咽頭・喉頭炎92.6%(25/27)、扁桃炎86.8%(46/53)、麦粒腫93.3%(14/15)の有効率であった。
(2)リンパ管・リンパ節炎77.3%(17/22)、乳腺炎93.0%(40/43)、骨髄炎88.9%(8/9)の有効率であった。
(3)急性気管支炎、慢性呼吸器病変の二次感染〔気管支炎〕75.7%(28/37)、肺炎83.3%(10/12)、肺膿瘍80.0%(16/20)の有効率であった。
(4)中耳炎83.9%(26/31)、猩紅熱76.3%(29/38)の有効率であった。
(5)梅毒66.7%(4/6)の有効率であった。
副作用発現頻度は4.4%(45/1,016)であった。主な副作用は胃腸障害1.3%(13/1,016)、下痢0.9%(9/1,016)であった。