医療用医薬品 : フルメトロン |
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総称名 | フルメトロン |
一般名 | フルオロメトロン |
欧文一般名 | Fluorometholone |
製剤名 | フルオロメトロン点眼液 |
薬効分類名 | 抗炎症ステロイド水性懸濁点眼剤 |
薬効分類番号 | 1315 |
ATCコード | S01BA07 S01CB05 |
KEGG DRUG |
D01367
フルオロメトロン
商品一覧 米国の商品 |
KEGG DGROUP |
DG01955
副腎皮質ステロイド
商品一覧 |
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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フルメトロン点眼液0.1% | Flumetholon ophthalmic suspension 0.1% | 参天製薬 | 1315704Q3126 | 37.4円/mL |
次の患者には投与しないこと
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること
角膜上皮剥離又は角膜潰瘍のある患者[これらの疾患が増悪するおそれがある。また、角膜穿孔を生ずるおそれがある。]
ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患のある患者[これらの疾患が増悪するおそれがある。また、角膜穿孔を生ずるおそれがある。]
外眼部および前眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、虹彩炎、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎、術後炎症等)。
用時よく振りまぜたのち、通常1回1〜2滴、1日2〜4回点眼する。
年令、症状に応じ適宜増減する。
副作用
副作用発現状況の概要
承認時までの調査及び副作用調査の総症例10,343例中、副作用が認められたのは25例(0.24%)であった。主な副作用は眼圧上昇13件(0.13%)、眼刺激感・結膜充血5件(0.05%)、眼脂4件(0.04%)であった。(副作用調査時)
重大な副作用及び副作用用語
重大な副作用
(まれに:0.1%未満、ときに:0.1〜5%未満、副詞なし:5%以上又は頻度不明)
眼
緑内障
連用により、ときに数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがあるので、定期的に眼内圧検査を実施すること。
角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症
角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがある。このような場合には、適切な処置を行うこと。
穿孔
角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に投与した場合には穿孔を生ずることがある。
後嚢下白内障
長期投与により、後嚢下白内障があらわれることがある。
その他の副作用
頻度不明 | |
過敏症 | 眼瞼炎、眼瞼皮膚炎、発疹 |
眼 | 刺激感、結膜充血、角膜沈着物 |
下垂体・副腎皮質系機能 (長期連用した場合) | 下垂体・副腎皮質系機能の抑制 |
その他 | 創傷治癒の遅延 |
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には長期・頻回投与を避けること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]
小児等への投与
特に2歳未満の場合には、慎重に投与すること。[乳児・小児に対する安全性は確立していない]
適用上の注意
投与経路
点眼用にのみ使用すること。
投与時
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意するよう指導すること。
眼組織内移行1)
(参考:ウサギ)
標識した0.1%フルオロメトロン懸濁液25μLをウサギに点眼すると、眼組織濃度は角膜では5分後に、房水では45分後にそれぞれ1.99μg/g、0.16μg/gのピークを示した。点眼30分後の各組織濃度は、角膜1.544μg/g、球結膜0.738μg/g、虹彩0.320μg/g、強膜0.178μg/g、房水0.154μg/gであった。また、フルオロメトロンの眼組織からの消失速度は、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステルに比べて速かった。
本剤を外眼部疾患(眼瞼炎、アレルギー性結膜炎、フリクテン性結膜炎、春季カタル、流行性角結膜炎、表層角膜炎、角膜ヘルペス、強膜炎等)107例、前眼部疾患(虹彩炎、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎等)104例及び術後炎症(白内障、緑内障、網膜剥離、斜視矯正等の手術)105例に使用した臨床効果は下表の通りである2)。
臨床効果%(症例数)
著効 | 有効 | やや有効 | 不明又は無効 | |
外眼部疾患 | 15.9%(17) | 49.5%(53) | 22.4%(24) | 12.1%(13) |
前眼部疾患 | 6.7%(7) | 51.9%(54) | 23.1%(24) | 18.3%(19) |
術後炎症 | 13.3%(14) | 55.2%(58) | 26.7%(28) | 4.8%(5) |
本剤は、保管の仕方によっては振り混ぜても粒子が分散しにくくなる場合があるので、上向きに保管すること。
プラスチック点眼容器
5mL×10本
5mL×50本
1. | H.Yamauchi et al., Jpn.J.Ophthal., 19, 339, (1975) »PubMed »DOI |
2. | 石川 哲他, 医学のあゆみ, 88, 442, (1974) |
3. | H.D.Gnad et al., Ophthal.Res., 5, 204, (1973) »PubMed |
4. | 山内秀泰他, 日本眼科紀要, 24, 969, (1973) |
改訂履歴 |
2013年8月 改訂 |
文献請求先 |
参天製薬株式会社 |
お問い合わせ先 |
参天製薬株式会社 |
業態及び業者名等 |
製造販売元 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2022/6/22 版 |