医療用医薬品 : クリンダマイシン

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医薬品情報


総称名 クリンダマイシン
一般名 クリンダマイシンリン酸エステル
欧文一般名 Clindamycin Phosphate
製剤名 クリンダマイシンリン酸エステルゲル
薬効分類名 外用抗生物質製剤
薬効分類番号 2634
ATCコード D10AF01
KEGG DRUG
D01073 クリンダマイシンリン酸エステル
KEGG DGROUP
DG00435 クリンダマイシン
DG01578 リンコサミド系抗生物質
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年12月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
クリンダマイシンゲル1%「NIG」 (後発品) Clindamycin Gel 日医工岐阜工場 2634713M1089 12.9円/g 処方箋医薬品注)

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤の成分又はリンコマイシン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

<適応菌種>
<適応症>
ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)

6. 用法及び用量

本品の適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布する。

7. 用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤を塗布する面積は治療上必要最小限にとどめること。
7.2 本剤の使用にあたっては、4週間で効果が認められない場合には使用を中止すること。また、炎症性皮疹が消失した場合には継続使用しないこと。

8. 重要な基本的注意

本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、疾病の治療上必要な最小限の期間の使用にとどめること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 抗生物質に関連した下痢又は大腸炎の既往歴のある患者
偽膜性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれるおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.2 アトピー性体質の患者
重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。皮膚外用に用いたときの母乳中への移行は不明である。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児、幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

10.2 併用注意
エリスロマイシン併用しても本剤の効果があらわれないと考えられる。細菌のリボソーム50S Subunitへの親和性が本剤より高い。
末梢性筋弛緩剤
スキサメトニウム塩化物水和物
ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物等
筋弛緩作用が増強される。本剤は神経筋遮断作用を有する。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)
腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに使用を中止し、輸液、バンコマイシンの経口投与等の適切な処置を行うこと。[9.1.1参照]
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 5%以上0.1〜5%未満頻度不明
皮膚 つっぱり感、パリパリ感グラム陰性菌毛嚢炎、脂性肌
過敏症そう発赤注)、蕁麻疹、刺激感、ヒリヒリ感接触皮膚炎
肝臓 AST、ALT、Al-P、総ビリルビンの上昇、ウロビリノーゲン陽性 
その他 白血球増加、血小板増加、総コレステロール低下、尿蛋白、尿糖消化器障害

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
細菌のリボソーム50S Subunitに作用し、ペプチド転移酵素反応を阻止し、蛋白合成を阻害する1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. クリンダマイシンリン酸エステル

一般的名称 クリンダマイシンリン酸エステル
一般的名称(欧名) Clindamycin Phosphate
化学名 Methyl 7-chloro-6,7,8-trideoxy-6-[(2S,4R)-1-methyl-4-propylpyrrolidine-2-carboxamido]-1-thio-L-threo-α-D-galacto-octopyranoside 2-dihydrogen phosphate
分子式 C18H34ClN2O8PS
分子量 504.96
物理化学的性状 白色〜微黄白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
KEGG DRUG D01073

22. 包装

10g(アルミチューブ)×10

23. 主要文献

  1. 薬理作用(ダラシンTゲル;2002年7月5日承認、申請資料概要 ホ.)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
電話:0120-517-215
FAX:076-442-8948
製品情報問い合わせ先
日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
電話:0120-517-215
FAX:076-442-8948

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
日医工岐阜工場株式会社
富山市総曲輪1丁目6番21
26.2 発売元
日医工株式会社
富山市総曲輪1丁目6番21
26.3 販売
武田薬品工業株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/07/24 版