医療用医薬品 : アレルゲンスクラッチエキス

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医薬品情報


総称名 アレルゲンスクラッチエキス
製剤名 診断用スクラッチエキス
薬効分類名 アレルゲン検査薬
薬効分類番号 7290
KEGG DRUG
D08770 アレルゲンエキス
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2025年2月 改訂(第2版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」アルテルナリア 鳥居薬品 7290401A1026 8110円/瓶 処方箋医薬品注)
アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」アスペルギルス 鳥居薬品 7290401A1026 8110円/瓶 処方箋医薬品注)
アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」カンジダ 鳥居薬品 7290401A1026 8110円/瓶 処方箋医薬品注)
アレルゲンスクラッチエキス「トリイ」クラドスポリウム 鳥居薬品 7290401A1026 8110円/瓶 処方箋医薬品注)

4. 効能または効果

診断
アレルギー性疾患のアレルゲンの確認

6. 用法及び用量

診断
通常乱刺または切皮法により皮膚面に出血しない程度に傷をつけ、本品1滴を滴下し、15〜30分後に膨疹径が対照の2倍以上または5mm以上を陽性とする。

7. 用法及び用量に関連する注意

7.1 正確な皮膚反応テストを行うため、皮膚反応テスト検査前日から抗ヒスタミン薬やメディエーター遊離抑制薬等の投与を中止すること。
また、皮膚反応テストを実施する約1週間前から投与を中止することが望ましい薬剤があるので注意すること。
7.2 反応が陰性を示したときでも、問診等から原因アレルゲンとして特に疑われる場合には、日を改めて再検査することが望ましい。

8. 重要な基本的注意

8.1 ショック、アナフィラキシー等の発現を予測するため、十分な問診を行うこと。[11.1.1参照]
8.2 ショック、アナフィラキシー等の発現時に救急処置のとれる準備をしておくこと。[11.1.1参照]
8.3 投与後患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。[11.1.1参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 非選択的β遮断薬投与中の患者
検査のために本剤が投与されたときに、本剤による反応(アレルギー反応)が強くあらわれることがある。
また、本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が通常の用量では十分発現しないことがある。
9.1.2 三環系抗うつ薬及びモノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOI)投与中の患者
本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が増強されることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。但し、妊娠中はヒスタミン遊離が考えられる広範な皮膚反応テストは避けること。ヒスタミンは子宮筋収縮作用を有することが知られている。
9.6 授乳婦
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
検査に際しては注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴等の異常があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[8.1-8.3参照]
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
過敏症喘息発作の誘発、眼瞼又は口唇の浮腫、発疹、そう痒等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
別途販売のスクラッチエキス用対照液(アレルゲンスクラッチエキス対照液「トリイ」)を同時に用いて反応を比較すること。
14.2 薬剤投与後の注意
投与部位のアレルギー症状が数日持続する場合がある。
14.3 診断上の注意
14.3.1 原因アレルゲンの特定に際しては、本剤による検査結果のみではなく、問診や特異的IgE抗体検査の結果等も踏まえて総合的に判定すること。
14.3.2 真菌類のエキスは、遅延型反応を認めることがある。

18. 薬効薬理

18.1 測定法
本剤は投与皮膚局所においてヒスタミン等のケミカルメディエーターを遊離させ、膨疹及び紅斑を惹起させると考えられる。

20. 取扱い上の注意

20.1 使用後は汚染を防ぐためスポイトキャップをよく締めること。

22. 包装

1mL(点滴用スポイト付瓶)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
鳥居薬品株式会社 お客様相談室
〒103-8439 東京都中央区日本橋本町3-4-1
電話:0120-316-834
FAX:03-3231-6890
製品情報問い合わせ先
鳥居薬品株式会社 お客様相談室
〒103-8439 東京都中央区日本橋本町3-4-1
電話:0120-316-834
FAX:03-3231-6890

25. 保険給付上の注意

<アルテルナリア、アスペルギルスを除く>
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準からの削除)。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
鳥居薬品株式会社
東京都中央区日本橋本町3-4-1

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/05/21 版