医療用医薬品 : ミコブティン |
List Top |
総称名 | ミコブティン |
---|---|
一般名 | リファブチン |
欧文一般名 | Rifabutin |
製剤名 | リファブチンカプセル |
薬効分類名 | 抗酸菌症治療薬 |
薬効分類番号 | 6169 |
ATCコード | J04AB04 |
KEGG DRUG |
D00424
リファブチン
|
JAPIC | 添付文書(PDF) |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
---|---|---|---|---|---|
ミコブティンカプセル150mg | MYCOBUTIN Capsules | ファイザー | 6169001M1026 | 454円/カプセル | 処方箋医薬品注) |
ボリコナゾール (ブイフェンド) [2.2、16.7.1参照] | 本剤の作用が増強するおそれがある。 また、ボリコナゾールの作用が減弱するおそれがある。 | ボリコナゾールは本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ボリコナゾールの代謝を促進し、ボリコナゾールの血中濃度を低下させる。 |
エンシトレルビル (ゾコーバ) ニルマトレルビル・リトナビル (パキロビッド) [2.2参照] | 本剤の作用が増強するおそれがある。 | これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
グラゾプレビル (グラジナ) エルバスビル (エレルサ) チカグレロル (ブリリンタ) [2.2参照] | これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。 |
アルテメテル・ルメファントリン (リアメット配合錠) [2.2参照] | これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させるおそれがある。 |
リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン (オデフシィ配合錠) リルピビリン(注射剤) (リカムビス水懸筋注) [2.2参照] | リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、リルピビリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。本剤のP-糖蛋白質の誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。 |
イサブコナゾニウム (クレセンバ) [2.2参照] | イサブコナゾニウムの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、イサブコナゾニウムの活性本体であるイサブコナゾールの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。 |
プロテアーゼ阻害薬+リトナビル アタザナビル+リトナビル インジナビル+リトナビル サキナビル+リトナビル ダルナビル+リトナビル Tipranavir+リトナビル ホスアンプレナビル+リトナビル ロピナビル・リトナビル [16.7.3参照] | 本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも1/4に減量することを考慮する。 | これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤又は活性代謝物の血中濃度を上昇させる。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、インジナビル、サキナビル及びホスアンプレナビルの代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
プロテアーゼ阻害薬 リトナビル [16.7.2参照] | 本剤の作用が増強するおそれがある。 リトナビルを、1回600mg1日2回の用法・用量で使用する場合には、本剤との併用を避けること。 他の抗レトロウィルス薬とリトナビルと本剤を併用する場合には、国内外のガイドラインを参考にして、リトナビル及び本剤の用量調節を行うこと(「プロテアーゼ阻害薬+リトナビル」の項を参照)。 | これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
プロテアーゼ阻害薬 アタザナビル [16.7.9参照] | 本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を1/4に減量することを考慮する。 | これらの薬剤は本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 |
プロテアーゼ阻害薬 インジナビル [16.7.5参照] ネルフィナビル [16.7.6参照] ホスアンプレナビル [16.7.4参照] | 本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも半減することを考慮する。 また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤(ホスアンプレナビルの場合、活性本体のアンプレナビル)は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド | 本剤の作用が増強するおそれがある。 また、エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱するおそれがある。 | コビシスタットは、本剤の肝代謝酵素(CYP3A)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A等)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。 |
カボテグラビル(水懸筋注) | カボテグラビルの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤のUGT1A1誘導作用により、カボテグラビルの代謝を促進し、カボテグラビルの血中濃度を低下させる。 |
レジパスビル・ソホスブビル ソホスブビル・ベルパタスビル | ソホスブビル、レジパスビル及びベルパタスビルの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A等)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、ソホスブビル、レジパスビル及びベルパタスビルの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。 |
エトラビリン | 本剤及びエトラビリンの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤又はエトラビリンの主たる肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、本剤又はエトラビリンの血中濃度を低下させる。 プロテアーゼ阻害薬+リトナビルとエトラビリンが併用された場合、リファブチンは使用すべきでない。 |
デラビルジン [16.7.10参照] | 本剤の作用が増強するおそれがあり、また、これらの薬剤の作用が著しく減弱するおそれがあることから、他の薬剤への変更を考慮する。 | これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
ネビラピン [16.7.13参照] | 本剤の作用が増強するおそれがある。 また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
エファビレンツ [7.2、16.7.14参照] | 本剤の作用が減弱するおそれがある。 | エファビレンツの肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
マラビロク | マラビロクの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、マラビロクの代謝を促進し、マラビロクの血中濃度を低下させる。 |
ドラビリン | ドラビリンの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ドラビリンの代謝を促進し、ドラビリンの血中濃度を低下させる。 |
アゾール系抗真菌薬(ポサコナゾールを除く) イトラコナゾール [16.7.7参照] フルコナゾール等 [16.7.8参照] | 本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を少なくとも半減することを考慮する。 また、これらの薬剤(フルコナゾールを除く)の作用が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 また、本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤(フルコナゾールを除く)の代謝を促進し、これらの薬剤又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
ポサコナゾール | 本剤の作用が増強するおそれがあり、また、ポサコナゾールの作用が減弱するおそれがあることから、治療上の有益性が危険性を上回る場合を除き、ポサコナゾールとの併用は避けること。やむを得ず併用する場合は、真菌症の発症の有無、全血球数の推移及び本剤の血中濃度上昇に伴う副作用(ぶどう膜炎等)を注意深くモニタリングするなど患者の状態を慎重に観察すること。 | ポサコナゾールは、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 また、本剤はポサコナゾールのクリアランスを亢進させ、ポサコナゾールの血中濃度を低下させる。本剤のUGT1A4又はP-糖蛋白質の誘導作用が関与している可能性がある。 |
マクロライド系抗生剤 エリスロマイシン クラリスロマイシン [16.7.11参照] ロキシスロマイシン等 | 本剤の作用が増強するおそれがあり、本剤の投与量を半減することを考慮する。 また、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。 | これらの薬剤は、本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の血中濃度を上昇させる。 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、これらの薬剤の代謝を促進し、これらの薬剤の血中濃度を低下させる。 |
経口避妊薬 (ノルエチステロン・エチニルエストラジオール) [16.7.15参照] | 経口避妊薬の作用が減弱し、不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、経口避妊薬の代謝を促進し、経口避妊薬の血中濃度を低下させる。 |
ジアフェニルスルホン [16.7.17参照] | ジアフェニルスルホンの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、ジアフェニルスルホンの代謝を促進し、ジアフェニルスルホンの血中濃度を低下させる。 |
タクロリムス [16.7.16参照] | タクロリムスの血中濃度が低下し、拒絶反応が出現する可能性がある。タクロリムスの血中濃度のモニターを行い、必要に応じ増量等の処置を行う。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4等)誘導作用により、タクロリムスの代謝を促進し、タクロリムス又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
リルピビリン(経口剤) ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン | リルピビリンの作用が減弱するおそれがある。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A)誘導作用により、リルピビリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させるおそれがある。 |
ベダキリン | ベダキリンの作用が減弱するおそれがある。 本剤との併用はリスクとベネフィットを考慮して慎重に判断すること。 | 本剤の肝代謝酵素(CYP3A4)誘導作用により、ベダキリンの代謝を促進し、ベダキリンの血中濃度を低下させるおそれがある。 |
ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド | ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの作用が減弱し、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドに対する耐性が発現するおそれがある。 | 本剤の主たる肝代謝酵素(CYP3A4)及びP-糖蛋白質の誘導作用により、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの代謝を促進し、これらの成分又は活性代謝物の血中濃度を低下させる。 |
2%以上 | 2%未満 | 頻度不明 | |
血液及びリンパ系 | 好酸球増加症、溶血、血小板障害 | ||
肝胆道系 | Al-P増加、AST増加、ALT増加、肝腫大、Al-P減少 | ||
胃腸障害 | 悪心、嘔吐 | 腹痛、下痢、胃腸炎、消化不良、腹部膨満、おくび、便秘、膵炎、嚥下障害、アフタ性口内炎、胃腸障害、口腔カンジダ症 | |
循環器 | 起立性低血圧、心電図での非特異的T波変化 | ||
皮膚及び皮下組織 | 発疹 | そう痒症、皮膚変色、脱毛症、色素沈着障害、皮膚炎、蕁麻疹、紅斑性皮疹、乾癬、ざ瘡 | |
筋骨格系及び結合組織 | 筋痛、関節痛、筋炎 | ||
神経系 | 頭痛、錯感覚、ニューロパシー、浮動性めまい、筋緊張亢進、昏睡、回転性めまい、失語症 | ||
精神 | 不眠症、錯乱状態、不安、うつ病、会話障害、思考異常、感情不安定 | ||
代謝及び栄養 | 食欲不振、体重減少、悪液質、アミラーゼ増加、高尿酸血症 | ||
泌尿・生殖器 | 尿変色 | 頻尿、勃起不全、尿毒症、腎臓痛、血尿 | |
呼吸器、胸郭及び縦隔 | 呼吸困難、咳嗽、肺炎、喀血、鼻出血、気胸、気管支痙攣 | ||
感覚器障害 | 味覚異常、難聴、視覚障害、網膜炎、弱視、耳鳴、視野欠損、結膜炎 | 角膜沈着物 | |
その他 | 発熱 | 疲労、無力症、胸痛、疼痛、浮腫、悪寒、背部痛、倦怠感、副腎機能不全、単純ヘルペス、過敏症、口内乾燥、インフルエンザ様症状 |
腎機能障害(CLcr) | Cmax(ng/mL) | AUC0-∞(ng・hr/mL) | Tmax(hr) | t1/2(hr) |
軽度 (>50-80mL/min) | 386±42 | 3710±462 | 3.3±0.7 | 11±2.7 |
中等度 (30-50mL/min) | 471±78 | 5236±974 | 2.8±0.7 | 26±7.2 |
重度 (<30mL/min) | 470±64 | 6328±635 | 2.3±0.3 | 23±4.1 |
リファブチン(mg) | リファンピシン(mg) | ||
150 | 300 | 600 | |
菌消失率a) | 94%(162/173) | 92%(156/169) | 89%(153/171) |
投与12週目 | 投与期間終了時 | 最終観察日 | |
菌消失率a) | 34%(76/221) | 21%(46/221) | 33%(74/221) |
リファブチン投与量(mg) | |||
150 | 300 | 450 | |
菌消失率a) | 11%(3/28) | 35%(16/46) | 46%(6/13) |
リファブチン投与量(mg) | 合計 | |||
150 | 300 | 450 | ||
菌消失率a) | 12%(11/93) | 14%(18/133) | 16%(7/44) | 13%(36/270) |
リファブチン投与量(mg) | 合計 | ||||
150 | 300 | 450 | 600 | ||
菌消失率a) | 7%(7/103) | 16%(15/93) | 54%(19/35) | 55%(17/31) | 22%(58/262) |
リファブチン群 | プラセボ群 | P値a) | |
播種性MAC症発現頻度 | 8.7%(48/549) | 17.9%(102/571) | <0.001 |
ハザード比a) | P値b) | |
播種性MAC症発現までの期間 | 2.22(1.58〜3.13) | <0.001 |
播種性MAC症非発症生存率 | 1.99(1.50〜2.65) | <0.001 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |