医療用医薬品 : ベゼトン

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医薬品情報


総称名 ベゼトン
一般名 ベンゼトニウム塩化物
欧文一般名 Benzethonium Chloride
薬効分類名 外用殺菌消毒剤
薬効分類番号 2616
ATCコード D08AJ08
KEGG DRUG
D01140 ベンゼトニウム塩化物
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年12月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ベゼトン液0.025 BEZETON Solution 0.025 健栄製薬 2616701Q3023 0.48円/mL

4. 効能または効果

手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、感染皮膚面の消毒、膣洗浄、結膜嚢の洗浄・消毒

6. 用法及び用量

効能又は効果用法及び用量
手術部位(手術野)の粘膜の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒ベンゼトニウム塩化物0.01〜0.025%溶液を用いる。
感染皮膚面の消毒ベンゼトニウム塩化物0.01%溶液を用いる。
膣洗浄ベンゼトニウム塩化物0.025%溶液を用いる。
結膜嚢の洗浄・消毒ベンゼトニウム塩化物0.02%溶液を用いる。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
過敏症発疹、そう痒感等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 炎症又は易刺激性の部位(粘膜、陰股部等)に使用する場合には、正常の部位に使用するよりも低濃度とすることが望ましい。
14.1.2 本剤を希釈して使用する場合は、調製後滅菌処理すること。
14.1.3 繊維、布(綿、ガーゼ、ウール、レーヨン等)は本剤の成分であるベンゼトニウム塩化物を吸着するので、これらを溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意すること。
14.2 薬剤使用時の注意
14.2.1 経口投与しないこと。
14.2.2 本剤は、濃度に注意して使用すること。
14.2.3 原液が眼に入らないように注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
14.2.4 皮膚・粘膜の刺激症状があらわれることがあるので、注意すること。
14.2.5 全身吸収による筋脱力を起こすおそれがあるので、粘膜、創傷面又は炎症部位に長期間又は広範囲に使用しないこと。
14.2.6 密封包帯、ギプス包帯、パックに使用すると刺激症状があらわれることがあるので、使用しないことが望ましい。
14.2.7 血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、これらが付着している場合は、十分に洗い落としてから使用すること。
14.2.8 石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。
14.2.9 皮膚消毒に使用する綿球、ガーゼ等は滅菌保存し、使用時に溶液に浸すこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
タンパク変性及び酵素の切断、糖の分解と乳酸の酸化など代謝への作用、膜透過性障害による溶菌、リン及びカリウムの漏出、解糖の促進、原形質膜の活動を支える酵素に対する作用などが考えられている1)
18.2 抗菌作用
芽胞のない細菌、一部の真菌類に広く抗菌力を有し、グラム陽性菌には陰性菌より低濃度で効果を示す。
一方、結核菌及び大部分のウイルスに対する効果は期待できない1)
18.3 生物学的同等性試験
ベゼトン液0.025とベンゼトニウム塩化物液標準製剤の殺菌効果について、in vitroの最小発育阻止濃度(MIC)法、最小殺菌濃度(MBC)法及びKelsey-Sykes法により比較した結果、両剤の生物学的同等性が確認された2)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ベンゼトニウム塩化物

一般的名称 ベンゼトニウム塩化物
一般的名称(欧名) Benzethonium Chloride
化学名 N-Benzyl-N,N-dimethyl-2-{2-[4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)phenoxy]ethoxy}ethylaminium chloride
分子式 C27H42ClNO2
分子量 448.08
KEGG DRUG D01140

20. 取扱い上の注意

20.1 開封時及び開封後は、微生物による汚染に注意すること。
20.2 本剤は滅菌製剤のため、開封後は速やかに使用すること。

22. 包装

500mL(ポリプロピレン瓶)、1000mL(ポリプロピレン瓶)、5L(ポリプロピレン容器)

23. 主要文献

  1. 第十八改正日本薬局方解説書, C-5352-5353, (2021), (廣川書店)
  2. 健栄製薬株式会社 社内資料:ベゼトン液0.025の生物学的同等性について

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話:06-6231-5822
FAX:06-6204-0750
製品情報問い合わせ先
健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話:06-6231-5822
FAX:06-6204-0750

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
健栄製薬株式会社
大阪市中央区伏見町2丁目5番8号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/04/17 版