皮脂欠乏症患者54例、進行性指掌角皮症患者27例を対象にヘパリン類似物質ローション0.3%の適量を1日2〜3回、皮脂欠乏症は2週間、進行性指掌角皮症は4週間単純塗擦した一般臨床試験における改善率は、次のとおりであった
1)。
副作用は認められなかった。
対象疾患別の改善率
対象疾患名 | 改善率(%)(改善以上) |
皮脂欠乏症 | 98.1(53/54例) |
進行性指掌角皮症 | 85.2(23/27例) |
肥厚性瘢痕・ケロイド患者20例を対象にヘパリン類似物質ローション0.3%の適量を1日1〜数回、8週間単純塗擦又はガーゼ等にのばして貼付した一般臨床試験における改善率(改善以上)は、66.7%(10/15例)であった
2)。
副作用は認められなかった。
外傷(捻挫、挫傷)患者20例を対象にヘパリン類似物質ローション0.3%の適量を1日数回、10日間塗擦した一般臨床試験における改善率(改善以上)は、100%(18/18例)であった
3)。
副作用は認められなかった。
皮脂欠乏症を対象として実施された一般臨床試験の結果、有効性検討対象症例96例において、本剤の有効率(最終全般改善度判定:「中等度改善」以上)は83.3%(80/96例)で、有用率(有用度判定:「有用」以上)は85.4%(82/96例)であった。
また、症状別では、皮膚乾燥、そう痒、紅斑、落屑、掻破痕のいずれの症状も投与開始時に比較して有意な改善が認められた(p<0.01)。各症状の消失率は、皮膚乾燥31.2%(30/96例)、そう痒48.3%(43/89例)、紅斑61.3%(38/62例)、落屑40.4%(38/94例)、掻破痕78.6%(55/70例)であった
4)。
肥厚性瘢痕・ケロイドを対象として実施された一般臨床試験の結果、有効性検討対象症例48例において、本剤の有効率(最終全般改善度判定:「中等度改善」以上)は54.2%(26/48例)で、有用率(有用度判定:「有用」以上)は60.4%(29/48例)であった。
また、症状別ではそう痒、圧痛、自発痛、潮紅、かたさ(こわばり)、増大傾向において、有意な改善が認められた(p<0.01)。各症状の最終観察日における消失率は、そう痒19.5%(8/41例)、圧痛27.6%(8/29例)、自発痛38.5%(10/26例)、潮紅4.2%(2/48例)、かたさ(こわばり)2.1%(1/48例)、増大傾向38.1%(8/21例)であった
5)。