医療用医薬品 : 組織培養不活化狂犬病ワクチン |
List Top |
本剤は、ニワトリ胚初代培養細胞に馴化した狂犬病ウイルス(HEP Flury株)を、伝染性の疾患に感染していない鶏群(SPF鶏)から採取した発育鶏卵のニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得たウイルスをベータープロピオラクトン0.02vol%で不活化し、濃縮・精製し、安定剤を加え分注した後、凍結乾燥したものである。
細胞の培養に用いる培養液には、抗生物質として1mL中カナマイシン硫酸塩を100μg(力価)及びエリスロマイシンラクトビオン酸塩を30μg(力価)含む。また着色剤としてフェノールレッドを6μg含有する。
なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの乳由来成分(ラクトアルブミン、ペプトン)、ブタ由来成分(酵素)を使用している。
本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)全量で溶解した液剤1mL中に次の成分を含有する。
有効成分 | 不活化狂犬病ウイルス(HEP Flury株)2.5国際単位以上 |
添加剤 | 乳糖水和物 75mg L-グルタミン酸ナトリウム 1mg ゼラチン 0.2mg 塩化ナトリウム 8.1mg リン酸水素ナトリウム水和物 2.5mg リン酸二水素カリウム 0.4mg |
性状 | 白色又は微黄白色の乾燥製剤。添付の溶剤を加えるとき、無色又は淡黄赤色の澄明又はわずかに白濁した液剤となる。 |
pH | 6.8〜7.4 |
浸透圧比 | 1〜2(生理食塩液に対する比) |
【色】
白色又は微黄白色
無色又は淡黄赤色の澄明又は微白濁
【剤形】
乾燥製剤/散剤/注射
/液剤/注射
販売名和名 : 組織培養不活化狂犬病ワクチン
規格単位 : 1瓶(溶解液付)
欧文商標名 : Inactivated Tissue Culture Rabies Vaccine
基準名 : 乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン
基準名 : 乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン
規制区分
規制区分名称 : 生物由来製品
規制区分
規制区分名称 : 劇薬
規制区分
規制区分名称 : 処方箋医薬品注)
規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること
日本標準商品分類番号 : 876313
承認番号 : 15500EZZ00956
販売開始年月 : 1996年5月
貯法及び期限等
貯法 : 凍結を避け、10℃以下で保存
有効期間 : 製造日から3年
3.組成・性状
3.1 製法の概要
本剤は、ニワトリ胚初代培養細胞に馴化した狂犬病ウイルス(HEP Flury株)を、伝染性の疾患に感染していない鶏群(SPF鶏)から採取した発育鶏卵のニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得たウイルスをベータープロピオラクトン0.02vol%で不活化し、濃縮・精製し、安定剤を加え分注した後、凍結乾燥したものである。
細胞の培養に用いる培養液には、抗生物質として1mL中カナマイシン硫酸塩を100μg(力価)及びエリスロマイシンラクトビオン酸塩を30μg(力価)含む。また着色剤としてフェノールレッドを6μg含有する。
なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの乳由来成分(ラクトアルブミン、ペプトン)、ブタ由来成分(酵素)を使用している。
3.2 組成
本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)全量で溶解した液剤1mL中に次の成分を含有する。
有効成分 | 不活化狂犬病ウイルス(HEP Flury株)2.5国際単位以上 |
添加剤 | 乳糖水和物 75mg L-グルタミン酸ナトリウム 1mg ゼラチン 0.2mg 塩化ナトリウム 8.1mg リン酸水素ナトリウム水和物 2.5mg リン酸二水素カリウム 0.4mg |
添加剤 : 着色剤
添加剤 : フェノールレッド
添加剤 : 乳糖水和物
添加剤 : L-グルタミン酸ナトリウム
添加剤 : ゼラチン
添加剤 : 塩化ナトリウム
添加剤 : リン酸水素ナトリウム水和物
添加剤 : リン酸二水素カリウム
3.3 製剤の性状
性状 | 白色又は微黄白色の乾燥製剤。添付の溶剤を加えるとき、無色又は淡黄赤色の澄明又はわずかに白濁した液剤となる。 |
pH | 6.8〜7.4 |
浸透圧比 | 1〜2(生理食塩液に対する比) |
【色】
白色又は微黄白色
無色又は淡黄赤色の澄明又は微白濁
【剤形】
乾燥製剤/散剤/注射
/液剤/注射
規格単位毎の効能効果及び用法用量
効能効果対用法用量
4.効能・効果
本剤は、狂犬病の感染予防及び発病阻止に使用する。
6.用法・用量
本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)の全量で溶解し、次のとおり使用する。
<曝露前免疫>
1.0mLを1回量として、4週間隔で2回皮下注射し、更に、6〜12箇月後1.0mLを追加する。
<曝露後免疫>
1.0mLを1回量として、その第1回目を0日とし、以降3、7、14、30及び90日の計6回皮下に注射する。
7.用法・用量に関連する注意
7.1 接種要否は世界保健機関(WHO)の推奨1)も参考に検討すること。
7.2 咬傷等の曝露を受けた場合には、以前に曝露前免疫を完了した者であっても、必ず曝露後免疫を行うこと。
7.3 同時接種
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.1.1参照]
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/09/17 版 |