医療用医薬品 : 組織培養不活化狂犬病ワクチン

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3. 組成・性状


3.1 製法の概要

本剤は、ニワトリ胚初代培養細胞に馴化した狂犬病ウイルス(HEP Flury株)を、伝染性の疾患に感染していない鶏群(SPF鶏)から採取した発育鶏卵のニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得たウイルスをベータープロピオラクトン0.02vol%で不活化し、濃縮・精製し、安定剤を加え分注した後、凍結乾燥したものである。
細胞の培養に用いる培養液には、抗生物質として1mL中カナマイシン硫酸塩を100μg(力価)及びエリスロマイシンラクトビオン酸塩を30μg(力価)含む。また着色剤としてフェノールレッドを6μg含有する。
なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの乳由来成分(ラクトアルブミン、ペプトン)、ブタ由来成分(酵素)を使用している。

3.2 組成

本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)全量で溶解した液剤1mL中に次の成分を含有する。

有効成分不活化狂犬病ウイルス(HEP Flury株)2.5国際単位以上
添加剤乳糖水和物 75mg
L-グルタミン酸ナトリウム 1mg
ゼラチン 0.2mg
塩化ナトリウム 8.1mg
リン酸水素ナトリウム水和物 2.5mg
リン酸二水素カリウム 0.4mg

3.3 製剤の性状

性状白色又は微黄白色の乾燥製剤。添付の溶剤を加えるとき、無色又は淡黄赤色の澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
pH6.8〜7.4
浸透圧比1〜2(生理食塩液に対する比)

【色】
白色又は微黄白色
無色又は淡黄赤色の澄明又は微白濁
【剤形】
乾燥製剤/散剤/注射
/液剤/注射


規格単位毎の明細 (組織培養不活化狂犬病ワクチン)

販売名和名 : 組織培養不活化狂犬病ワクチン

規格単位 : 1瓶(溶解液付)

欧文商標名 : Inactivated Tissue Culture Rabies Vaccine

基準名 : 乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン

基準名 : 乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン

規制区分

規制区分名称 : 生物由来製品

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 876313

承認番号 : 15500EZZ00956

販売開始年月 : 1996年5月

貯法及び期限等

貯法 : 凍結を避け、10℃以下で保存

有効期間 : 製造日から3年

3.組成・性状

3.1 製法の概要

本剤は、ニワトリ胚初代培養細胞に馴化した狂犬病ウイルス(HEP Flury株)を、伝染性の疾患に感染していない鶏群(SPF鶏)から採取した発育鶏卵のニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得たウイルスをベータープロピオラクトン0.02vol%で不活化し、濃縮・精製し、安定剤を加え分注した後、凍結乾燥したものである。
細胞の培養に用いる培養液には、抗生物質として1mL中カナマイシン硫酸塩を100μg(力価)及びエリスロマイシンラクトビオン酸塩を30μg(力価)含む。また着色剤としてフェノールレッドを6μg含有する。
なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの乳由来成分(ラクトアルブミン、ペプトン)、ブタ由来成分(酵素)を使用している。

3.2 組成

本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)全量で溶解した液剤1mL中に次の成分を含有する。

有効成分不活化狂犬病ウイルス(HEP Flury株)2.5国際単位以上
添加剤乳糖水和物 75mg
L-グルタミン酸ナトリウム 1mg
ゼラチン 0.2mg
塩化ナトリウム 8.1mg
リン酸水素ナトリウム水和物 2.5mg
リン酸二水素カリウム 0.4mg

添加剤 : 着色剤

添加剤 : フェノールレッド

添加剤 : 乳糖水和物

添加剤 : L-グルタミン酸ナトリウム

添加剤 : ゼラチン

添加剤 : 塩化ナトリウム

添加剤 : リン酸水素ナトリウム水和物

添加剤 : リン酸二水素カリウム

3.3 製剤の性状

性状白色又は微黄白色の乾燥製剤。添付の溶剤を加えるとき、無色又は淡黄赤色の澄明又はわずかに白濁した液剤となる。
pH6.8〜7.4
浸透圧比1〜2(生理食塩液に対する比)

【色】
白色又は微黄白色
無色又は淡黄赤色の澄明又は微白濁
【剤形】
乾燥製剤/散剤/注射
/液剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能・効果

本剤は、狂犬病の感染予防及び発病阻止に使用する。

6.用法・用量

本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)の全量で溶解し、次のとおり使用する。

<曝露前免疫>

1.0mLを1回量として、4週間隔で2回皮下注射し、更に、6〜12箇月後1.0mLを追加する。

<曝露後免疫>

1.0mLを1回量として、その第1回目を0日とし、以降3、7、14、30及び90日の計6回皮下に注射する。

7.用法・用量に関連する注意

7.1 接種要否は世界保健機関(WHO)の推奨1)も参考に検討すること。

7.2 咬傷等の曝露を受けた場合には、以前に曝露前免疫を完了した者であっても、必ず曝露後免疫を行うこと。

7.3 同時接種

医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。[14.1.1参照]


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/09/17 版