医療用医薬品 : メソトレキセート

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3. 組成・性状


3.1 組成

販売名注射用メソトレキセート50mg
有効成分1バイアル中
日局 メトトレキサート 50mg
添加剤pH調節剤
等張化剤

3.2 製剤の性状

販売名注射用メソトレキセート50mg
pH7.0〜9.0(25mg/mL注射用蒸留水)
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
約1(25mg/mL注射用蒸留水)
性状本剤は黄色〜だいだい黄色の結晶性の粉末又は塊である。

【色】
黄色〜だいだい黄色
【剤形】
結晶性粉末/散剤/注射
塊/散剤/注射


規格単位毎の明細 (注射用メソトレキセート50mg)

販売名和名 : 注射用メソトレキセート50mg

規格単位 : 50mg1瓶

欧文商標名 : METHOTREXATE PARENTERAL 50mg

基準名 : 注射用メトトレキサート

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 874222

承認番号 : 14300AMY00035

販売開始年月 : 1968年8月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 4年

3.組成・性状

3.1 組成

販売名注射用メソトレキセート50mg
有効成分1バイアル中
日局 メトトレキサート 50mg
添加剤pH調節剤
等張化剤

添加剤 : pH調節剤

添加剤 : 等張化剤

3.2 製剤の性状

販売名注射用メソトレキセート50mg
pH7.0〜9.0(25mg/mL注射用蒸留水)
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
約1(25mg/mL注射用蒸留水)
性状本剤は黄色〜だいだい黄色の結晶性の粉末又は塊である。

【色】
黄色〜だいだい黄色
【剤形】
結晶性粉末/散剤/注射
塊/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

<メトトレキサート通常療法>

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解

○急性白血病

○慢性リンパ性白血病

○慢性骨髄性白血病

○絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)

<CMF療法>

○乳癌

<メトトレキサート・ホリナート救援療法>

○肉腫(骨肉腫、軟部肉腫等)

○急性白血病の中枢神経系及び睾丸への浸潤に対する寛解

○悪性リンパ腫の中枢神経系への浸潤に対する寛解

<メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法>

○胃癌に対するフルオロウラシルの抗腫瘍効果の増強

<M-VAC療法>

○尿路上皮癌

6.用法及び用量

<メトトレキサート通常療法>

本剤は静脈内、髄腔内又は筋肉内に注射する。
また、必要に応じて動脈内又は腫瘍内に注射する。

・急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病

メトトレキサートとして、通常、次の量を1日量として、1週間に3〜6回注射する。

幼児 1.25〜2.5mg

小児 2.5〜5mg

成人 5〜10mg

白血病の髄膜浸潤による髄膜症状(髄膜白血病)には、1回の注射量を体重1kg当たり0.2〜0.4mgとして、髄腔内に2〜7日ごとに1回注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

・絨毛性疾患

1クールを5日間とし、メトトレキサートとして、通常、成人1日10〜30mgを注射する。休薬期間は通常、7〜12日間であるが、前回の投与によって副作用があらわれた場合は、副作用が消失するまで休薬する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

<CMF療法>

シクロホスファミド及びフルオロウラシルとの併用において、メトトレキサートとして、通常、成人1回40mg/m2を静脈内注射する。前回の投与によって副作用があらわれた場合は、減量するか又は副作用が消失するまで休薬する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
標準的な投与量及び投与方法は、シクロホスファミドを1日量として65mg/m2を14日間連日経口投与、メトトレキサートを1日量として40mg/m2を第1日目と第8日目に静脈内投与、及びフルオロウラシルを1日量として500mg/m2を第1日目と第8日目に静脈内投与する。これを1クールとして4週ごとに繰り返す。

<メトトレキサート・ホリナート救援療法>

・肉腫

メトトレキサートとして、通常、1週間に1回100〜300mg/kgを約6時間で点滴静脈内注射する。その後、ホリナートの投与を行う注1)。メトトレキサートの投与間隔は、1〜4週間とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。

・急性白血病、悪性リンパ腫

メトトレキサートとして、通常、1週間に1回30〜100mg/kg(有効なメトトレキサート脳脊髄液濃度を得るには、1回メトトレキサートとして30mg/kg以上の静脈内注射が必要)を約6時間で点滴静脈内注射する。その後、ホリナートの投与を行う注1)。メトトレキサートの投与間隔は、1〜4週間とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。

注1:ホリナートの投与は、通常、メトトレキサート投与終了3時間目よりホリナートとして1回15mgを3時間間隔で9回静脈内注射、以後6時間間隔で8回静脈内又は筋肉内注射する。メトトレキサートによると思われる重篤な副作用があらわれた場合には、用量を増加し、投与期間を延長する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

<メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法>

通常、成人にはメトトレキサートとして1回100mg/m2(3mg/kg)を静脈内注射した後、1〜3時間後にフルオロウラシルとして1回600mg/m2(18mg/kg)を静脈内注射又は点滴静脈内注射する。その後、ホリナートの投与を行う注2)。本療法の間隔は、1週間とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。

注2:ホリナートの投与は、通常、メトトレキサート投与後24時間目よりホリナートとして1回15mgを6時間間隔で2〜6回(メトトレキサート投与後24、30、36、42、48、54時間目)静脈内又は筋肉内注射あるいは経口投与する。メトトレキサートによると思われる重篤な副作用があらわれた場合には、用量を増加し、投与期間を延長する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

<M-VAC療法>

ビンブラスチン硫酸塩、ドキソルビシン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、メトトレキサートとして、通常、成人1回30mg/m2を静脈内注射する。前回の投与によって副作用があらわれた場合は、減量するか又は副作用が消失するまで休薬する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
標準的な投与量及び投与方法は、治療1、15及び22日目にメトトレキサート30mg/m2、治療2、15及び22日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2、治療2日目にドキソルビシン塩酸塩30mg(力価)/m2及びシスプラチン70mg/m2を静脈内投与する。これを1クールとして4週ごとに繰り返す。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/07/23 版