医療用医薬品 : ドキソルビシン塩酸塩

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3. 組成・性状


3.1 組成

ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」
有効成分(1バイアル中)日局 ドキソルビシン塩酸塩
10mg(力価)
添加剤(1バイアル中)等張化剤
pH調整剤
容量5mL

ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」
有効成分(1バイアル中)日局 ドキソルビシン塩酸塩
50mg(力価)
添加剤(1バイアル中)等張化剤
pH調整剤
容量25mL

3.2 製剤の性状

ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」
性状赤色澄明の液
pH2.7〜3.7
浸透圧比約1(日局生理食塩液に対する比)

【色】
赤色澄明
【剤形】
/液剤/注射

ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」
性状赤色澄明の液
pH2.7〜3.7
浸透圧比約1(日局生理食塩液に対する比)

【色】
赤色澄明
【剤形】
/液剤/注射


規格単位毎の明細 (ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」)

販売名和名 : ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」

規格単位 : 10mg5mL1瓶

欧文商標名 : Doxorubicin Hydrochloride Injection[SANDOZ]

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品

規制区分備考 : (注意−医師等の処方箋により使用すること)

日本標準商品分類番号 : 874235

承認番号 : 22200AMX00189

販売開始年月 : 2010年5月

貯法及び期限等

貯法 : 2〜8℃

有効期間 : 2年

3.組成・性状

3.1 組成

ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」
有効成分(1バイアル中)日局 ドキソルビシン塩酸塩
10mg(力価)
添加剤(1バイアル中)等張化剤
pH調整剤
容量5mL

添加剤 : 等張化剤

添加剤 : pH調整剤

3.2 製剤の性状

ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液10mg「サンド」
性状赤色澄明の液
pH2.7〜3.7
浸透圧比約1(日局生理食塩液に対する比)

【色】
赤色澄明
【剤形】
/液剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

○ドキソルビシン塩酸塩通常療法

下記諸症の自覚的及び他覚的症状の緩解

悪性リンパ腫

肺癌

消化器癌(胃癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肝癌、結腸癌、直腸癌等)

乳癌

膀胱腫瘍

骨肉腫

以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)

子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学療法)

悪性骨・軟部腫瘍

悪性骨腫瘍

多発性骨髄腫

小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)

○M-VAC療法

尿路上皮癌

6.用法及び用量

<ドキソルビシン塩酸塩通常療法>

6.1 肺癌、消化器癌(胃癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肝癌、結腸癌、直腸癌等)、乳癌、骨肉腫

6.1.1 1日量、ドキソルビシン塩酸塩として10mg(0.2mg/kg)(力価)を、1日1回4〜6日間連日静脈内ワンショット投与後、7〜10日間休薬する。
この方法を1クールとし、2〜3クール繰り返す。

6.1.2 1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20mg(0.4mg/kg)(力価)を、1日1回2〜3日間静脈内にワンショット投与後、7〜10日間休薬する。
この方法を1クールとし、2〜3クール繰り返す。

6.1.3 1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20〜30mg(0.4〜0.6mg/kg)(力価)を、1日1回、3日間連日静脈内にワンショット投与後、18日間休薬する。
この方法を1クールとし、2〜3クール繰り返す。

6.1.4 総投与量はドキソルビシン塩酸塩として500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.2 悪性リンパ腫

6.2.1 上記6.1.1〜6.1.3に従う。

6.2.2 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、以下のとおりとする。

(1)ドキソルビシン塩酸塩として1日1回25〜50mg(力価)/m2(体表面積)を静脈内投与し、繰り返す場合には少なくとも2週間以上の間隔をあけて投与する。

(2)ドキソルビシン塩酸塩として、1日目は40mg(力価)/m2(体表面積)、8日目は30mg(力価)/m2(体表面積)を静脈内投与し、その後20日間休薬する。この方法を1クールとし、投与を繰り返す。

投与に際しては、必要に応じて輸液により希釈する。なお、年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量する。また、ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.3 乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.3.1 シクロホスファミド水和物との併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回静脈内投与後、13日間又は20日間休薬する。
この方法を1クールとし、4クール繰り返す。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.4 子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.4.1 シスプラチンとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回静脈内投与し、その後休薬し3週毎繰り返す。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.5 悪性骨・軟部腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.5.1 イホスファミドとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20〜30mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回3日間連続で静脈内投与し、その後休薬し3〜4週毎繰り返す。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。
本剤単剤では6.1.3、6.1.4に従う。

6.6 悪性骨腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.6.1 シスプラチンとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回3日間連続で静脈内投与または点滴静注し、その後3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
なお、疾患、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.7 多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.7.1 ビンクリスチン硫酸塩、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量ドキソルビシン塩酸塩として9mg(力価)/m2(体表面積)を、必要に応じて輸液に希釈して24時間持続静注する。これを4日間連続で行う。その後休薬し、3〜4週毎繰り返す方法を1クールとする。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.8 小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.8.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、以下のとおりとする。

(1)1日20〜40mg(力価)/m2(体表面積)を24時間持続点滴

1コース20〜80mg(力価)/m2(体表面積)を24〜96時間かけて投与し、繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。1日投与量は最大40mg(力価)/m2(体表面積)とする。

(2)1日1回20〜40mg(力価)/m2(体表面積)を静注または点滴静注

1コース20〜80mg(力価)/m2(体表面積)を投与し、繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。1日投与量は最大40mg(力価)/m2(体表面積)とする。

投与に際しては、必要に応じて輸液により希釈する。なお、年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量する。また、ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.9 膀胱腫瘍

6.9.1

1日量、ドキソルビシン塩酸塩として30〜60mg(力価)を、1日1回連日または週2〜3回膀胱腔内に注入する。
また、年齢・症状に応じて適宜増減する。

(ドキソルビシン塩酸塩の膀胱腔内注入法)

ネラトンカテーテルで導尿し、十分に膀胱腔内を空にしたのち同カテーテルより、ドキソルビシン塩酸塩30〜60mg(力価)を膀胱腔内に注入し、1〜2時間膀胱把持する。

<M-VAC療法>

6.10 尿路上皮癌

6.10.1 メトトレキサート、ビンブラスチン硫酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、ドキソルビシン塩酸塩を、成人1回30mg(力価)/m2(体表面積)を静脈内に注射する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
標準的な投与量及び投与方法は、メトトレキサート30mg/m2を1日目に投与した後、2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2、ドキソルビシン塩酸塩30mg(力価)/m2及びシスプラチン70mg/m2を静脈内に注射する。15日目及び22日目に、メトトレキサート30mg/m2及びビンブラスチン硫酸塩3mg/m2を静脈内に注射する。これを1クールとして4週毎に繰り返すが、ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2以下とする。

7.用法及び用量に関連する注意

<多発性骨髄腫、小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)>

7.1 24時間持続静脈内注射を実施する場合は、中心静脈カテーテルを留置して投与すること。[8.6参照]

<悪性リンパ腫>

7.2 本剤の投与量、投与スケジュール、併用薬等について、学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。

<乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法>

7.3 本剤の投与スケジュールの選択、G-CSF製剤の使用等について、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること。

規格単位毎の明細 (ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」)

販売名和名 : ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」

規格単位 : 50mg25mL1瓶

欧文商標名 : Doxorubicin Hydrochloride Injection[SANDOZ]

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品

規制区分備考 : (注意−医師等の処方箋により使用すること)

日本標準商品分類番号 : 874235

承認番号 : 22200AMX00190

販売開始年月 : 2010年5月

貯法及び期限等

貯法 : 2〜8℃

有効期間 : 2年

3.組成・性状

3.1 組成

ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」
有効成分(1バイアル中)日局 ドキソルビシン塩酸塩
50mg(力価)
添加剤(1バイアル中)等張化剤
pH調整剤
容量25mL

添加剤 : 等張化剤

添加剤 : pH調整剤

3.2 製剤の性状

ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」

販売名ドキソルビシン塩酸塩注射液50mg「サンド」
性状赤色澄明の液
pH2.7〜3.7
浸透圧比約1(日局生理食塩液に対する比)

【色】
赤色澄明
【剤形】
/液剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

○ドキソルビシン塩酸塩通常療法

下記諸症の自覚的及び他覚的症状の緩解

悪性リンパ腫

肺癌

消化器癌(胃癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肝癌、結腸癌、直腸癌等)

乳癌

膀胱腫瘍

骨肉腫

以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)

子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学療法)

悪性骨・軟部腫瘍

悪性骨腫瘍

多発性骨髄腫

小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)

○M-VAC療法

尿路上皮癌

6.用法及び用量

<ドキソルビシン塩酸塩通常療法>

6.1 肺癌、消化器癌(胃癌、胆のう・胆管癌、膵臓癌、肝癌、結腸癌、直腸癌等)、乳癌、骨肉腫

6.1.1 1日量、ドキソルビシン塩酸塩として10mg(0.2mg/kg)(力価)を、1日1回4〜6日間連日静脈内ワンショット投与後、7〜10日間休薬する。
この方法を1クールとし、2〜3クール繰り返す。

6.1.2 1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20mg(0.4mg/kg)(力価)を、1日1回2〜3日間静脈内にワンショット投与後、7〜10日間休薬する。
この方法を1クールとし、2〜3クール繰り返す。

6.1.3 1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20〜30mg(0.4〜0.6mg/kg)(力価)を、1日1回、3日間連日静脈内にワンショット投与後、18日間休薬する。
この方法を1クールとし、2〜3クール繰り返す。

6.1.4 総投与量はドキソルビシン塩酸塩として500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.2 悪性リンパ腫

6.2.1 上記6.1.1〜6.1.3に従う。

6.2.2 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、以下のとおりとする。

(1)ドキソルビシン塩酸塩として1日1回25〜50mg(力価)/m2(体表面積)を静脈内投与し、繰り返す場合には少なくとも2週間以上の間隔をあけて投与する。

(2)ドキソルビシン塩酸塩として、1日目は40mg(力価)/m2(体表面積)、8日目は30mg(力価)/m2(体表面積)を静脈内投与し、その後20日間休薬する。この方法を1クールとし、投与を繰り返す。

投与に際しては、必要に応じて輸液により希釈する。なお、年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量する。また、ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.3 乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.3.1 シクロホスファミド水和物との併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回静脈内投与後、13日間又は20日間休薬する。
この方法を1クールとし、4クール繰り返す。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.4 子宮体癌(術後化学療法、転移・再発時化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.4.1 シスプラチンとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として60mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回静脈内投与し、その後休薬し3週毎繰り返す。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.5 悪性骨・軟部腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.5.1 イホスファミドとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20〜30mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回3日間連続で静脈内投与し、その後休薬し3〜4週毎繰り返す。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。
本剤単剤では6.1.3、6.1.4に従う。

6.6 悪性骨腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.6.1 シスプラチンとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量、ドキソルビシン塩酸塩として20mg(力価)/m2(体表面積)を、1日1回3日間連続で静脈内投与または点滴静注し、その後3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
なお、疾患、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.7 多発性骨髄腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.7.1 ビンクリスチン硫酸塩、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとの併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、1日量ドキソルビシン塩酸塩として9mg(力価)/m2(体表面積)を、必要に応じて輸液に希釈して24時間持続静注する。これを4日間連続で行う。その後休薬し、3〜4週毎繰り返す方法を1クールとする。
なお、年齢、症状により適宜減量する。またドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.8 小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法

6.8.1 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、標準的なドキソルビシン塩酸塩の投与量及び投与方法は、以下のとおりとする。

(1)1日20〜40mg(力価)/m2(体表面積)を24時間持続点滴

1コース20〜80mg(力価)/m2(体表面積)を24〜96時間かけて投与し、繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。1日投与量は最大40mg(力価)/m2(体表面積)とする。

(2)1日1回20〜40mg(力価)/m2(体表面積)を静注または点滴静注

1コース20〜80mg(力価)/m2(体表面積)を投与し、繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。1日投与量は最大40mg(力価)/m2(体表面積)とする。

投与に際しては、必要に応じて輸液により希釈する。なお、年齢、併用薬、患者の状態に応じて適宜減量する。また、ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2(体表面積)以下とする。

6.9 膀胱腫瘍

6.9.1

1日量、ドキソルビシン塩酸塩として30〜60mg(力価)を、1日1回連日または週2〜3回膀胱腔内に注入する。
また、年齢・症状に応じて適宜増減する。

(ドキソルビシン塩酸塩の膀胱腔内注入法)

ネラトンカテーテルで導尿し、十分に膀胱腔内を空にしたのち同カテーテルより、ドキソルビシン塩酸塩30〜60mg(力価)を膀胱腔内に注入し、1〜2時間膀胱把持する。

<M-VAC療法>

6.10 尿路上皮癌

6.10.1 メトトレキサート、ビンブラスチン硫酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、ドキソルビシン塩酸塩を、成人1回30mg(力価)/m2(体表面積)を静脈内に注射する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
標準的な投与量及び投与方法は、メトトレキサート30mg/m2を1日目に投与した後、2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2、ドキソルビシン塩酸塩30mg(力価)/m2及びシスプラチン70mg/m2を静脈内に注射する。15日目及び22日目に、メトトレキサート30mg/m2及びビンブラスチン硫酸塩3mg/m2を静脈内に注射する。これを1クールとして4週毎に繰り返すが、ドキソルビシン塩酸塩の総投与量は500mg(力価)/m2以下とする。

7.用法及び用量に関連する注意

<多発性骨髄腫、小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)>

7.1 24時間持続静脈内注射を実施する場合は、中心静脈カテーテルを留置して投与すること。[8.6参照]

<悪性リンパ腫>

7.2 本剤の投与量、投与スケジュール、併用薬等について、学会のガイドライン等、最新の情報を参考にすること。

<乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法>

7.3 本剤の投与スケジュールの選択、G-CSF製剤の使用等について、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/11/19 版