医療用医薬品 : サンディミュン

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3. 組成・性状


3.1 組成

販売名サンディミュン内用液10%
有効成分1瓶(50mL)中シクロスポリン(日局)5.0g
[内用液1mLはシクロスポリン100mgに相当する]
添加剤エステル化トウモロコシ油、エタノール、トウモロコシ油

3.2 製剤の性状

販売名サンディミュン内用液10%
性状黄色の粘性の液で、特異なにおいがある。

【色】
黄色
【剤形】
/液剤/内用


規格単位毎の明細 (サンディミュン内用液10%)

販売名和名 : サンディミュン内用液10%

規格単位 : 10%1mL

欧文商標名 : Sandimmun Oral Solution 10%

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品

規制区分備考 : (注意−医師等の処方箋により使用すること)

日本標準商品分類番号 : 873999

承認番号 : 22100AMX02230000

販売開始年月 : 1986年2月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 3年

3.組成・性状

3.1 組成

販売名サンディミュン内用液10%
有効成分1瓶(50mL)中シクロスポリン(日局)5.0g
[内用液1mLはシクロスポリン100mgに相当する]
添加剤エステル化トウモロコシ油、エタノール、トウモロコシ油

添加剤 : エステル化トウモロコシ油

添加剤 : エタノール

添加剤 : トウモロコシ油

3.2 製剤の性状

販売名サンディミュン内用液10%
性状黄色の粘性の液で、特異なにおいがある。

【色】
黄色
【剤形】
/液剤/内用

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

○下記の臓器移植における拒絶反応の抑制

腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植

○骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制

○ベーチェット病(眼症状のある場合)

○尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、乾癬性関節炎

○再生不良性貧血(重症)、赤芽球癆

○ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)

6.用法及び用量

<腎移植>

通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量9〜12mg/kgを1日1回又は2回に分けて経口投与し、以後1日2mg/kgずつ減量する。維持量は1日量4〜6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。

<肝移植>

通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量14〜16mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量5〜10mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。

<心移植、肺移植、膵移植>

通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量10〜15mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。以後徐々に減量し、維持量は1日量2〜6mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。

<骨髄移植>

通常、移植1日前からシクロスポリンとして1日量6〜12mg/kgを1日1回又は2回に分けて経口投与し、3〜6ヵ月間継続し、その後徐々に減量し中止する。

<ベーチェット病>

通常、シクロスポリンとして1日量5mg/kgを1日1回又は2回に分けて経口投与を開始し、以後1ヵ月毎に1日1〜2mg/kgずつ減量又は増量する。維持量は1日量3〜5mg/kgを標準とするが、症状により適宜増減する。

<乾癬>

通常、1日量5mg/kgを2回に分けて経口投与する。効果がみられた場合は1ヵ月毎に1日1mg/kgずつ減量し、維持量は1日量3mg/kgを標準とする。なお、症状により適宜増減する。

<再生不良性貧血>

通常、シクロスポリンとして1日量6mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。また、罹病期間が短い患者の方が良好な治療効果が得られる可能性があることから、目安として罹病期間が6ヵ月未満の患者を対象とすることが望ましい。

<ネフローゼ症候群>

通常、シクロスポリンとして下記の用量を1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

(1)頻回再発型の症例

成人には1日量1.5mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量2.5mg/kgを投与する。

(2)ステロイドに抵抗性を示す症例

成人には1日量3mg/kgを投与する。また、小児の場合には1日量5mg/kgを投与する。

5.効能又は効果に関連する注意

<再生不良性貧血>

5.1 本剤を16週間以上継続して投与する場合並びに寛解例で本剤投与中止後に再燃したため再投与する場合の有効性及び安全性については、十分な評価が確立していないので、患者の状態をみながら治療上の有益性が優先すると判断される場合にのみ投与すること。

<ネフローゼ症候群>

5.2 副腎皮質ホルモン剤に反応はするものの頻回に再発を繰り返す患者、又は副腎皮質ホルモン剤治療に抵抗性を示す患者に限ること。

7.用法及び用量に関連する注意

<効能共通>

7.1 本剤の投与にあたっては血中トラフ値(trough level)を測定し、投与量を調節すること。[8.1参照]

7.1.1 臓器移植患者に投与する際には、過量投与による副作用の発現及び低用量投与による拒絶反応の発現等を防ぐため、血中濃度の測定を移植直後は頻回に行い、その後は1ヵ月に1回を目安に測定し、投与量を調節すること。

7.1.2 ベーチェット病、乾癬、再生不良性貧血、ネフローゼ症候群患者に投与する際には、副作用の発現を防ぐため、1ヵ月に1回を目安に血中濃度を測定し、投与量を調節することが望ましい。

<臓器移植>

7.2 3剤あるいは4剤の免疫抑制剤を組み合わせた多剤免疫抑制療法を行う場合には、本剤の初期投与量を低く設定することが可能な場合もあるが、移植患者の状態及び併用される他の免疫抑制剤の種類・投与量等を考慮して投与量を調節すること。

<再生不良性貧血>

7.3 投与期間は8〜16週間を目安とし、効果がみられない場合は他の適切な治療法を考慮すること。

<ネフローゼ症候群>

7.4 本剤の効果は、通常、1〜3ヵ月であらわれるが、3ヵ月以上継続投与しても効果があらわれない場合には投与を中止することが望ましい。また、効果がみられた場合には、その効果が維持できる用量まで減量することが望ましい。

7.5 本剤の使用前に副腎皮質ホルモン剤が維持投与されている場合は、その維持量に本剤を上乗せすること。症状により、副腎皮質ホルモン剤は適宜減量するが、増量を行う場合には本剤の使用は一旦中止すること。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/11/19 版