医療用医薬品 : ガザイバ

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3. 組成・性状


3.1 組成

販売名ガザイバ点滴静注1000mg
有効成分1バイアル(40.0mL)中
オビヌツズマブ(遺伝子組換え)注1) 1000mg
添加剤1バイアル(40.0mL)中
トレハロース水和物 3632.0mg
L-ヒスチジン 57.6mg
L-ヒスチジン塩酸塩水和物 89.6mg
ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール注2) 8.0mg
注1)本剤は、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。注2)抗酸化剤としてジブチルヒドロキシトルエンを含む。

3.2 製剤の性状

販売名ガザイバ点滴静注1000mg
剤形注射剤(バイアル)
性状無色〜微褐色の液
pH5.7〜6.3
浸透圧比0.9〜1.2(生理食塩液に対する比)

【色】
無色〜微かっ色
【剤形】
/液剤/注射


規格単位毎の明細 (ガザイバ点滴静注1000mg)

販売名和名 : ガザイバ点滴静注1000mg

規格単位 : 1,000mg40mL1瓶

欧文商標名 : GAZYVA for Intravenous Infusion

規制区分

規制区分名称 : 生物由来製品

規制区分

規制区分名称 : 劇薬

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 874291

承認番号 : 23000AMX00488

販売開始年月 : 2018年8月

貯法及び期限等

貯法 : 2〜8℃保存

有効期間 : 36箇月

3.組成・性状

3.1 組成

販売名ガザイバ点滴静注1000mg
有効成分1バイアル(40.0mL)中
オビヌツズマブ(遺伝子組換え)注1) 1000mg
添加剤1バイアル(40.0mL)中
トレハロース水和物 3632.0mg
L-ヒスチジン 57.6mg
L-ヒスチジン塩酸塩水和物 89.6mg
ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール注2) 8.0mg
注1)本剤は、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。注2)抗酸化剤としてジブチルヒドロキシトルエンを含む。

添加剤 : トレハロース水和物

添加剤 : L-ヒスチジン

添加剤 : L-ヒスチジン塩酸塩水和物

添加剤 : ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール

3.2 製剤の性状

販売名ガザイバ点滴静注1000mg
剤形注射剤(バイアル)
性状無色〜微褐色の液
pH5.7〜6.3
浸透圧比0.9〜1.2(生理食塩液に対する比)

【色】
無色〜微かっ色
【剤形】
/液剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能又は効果

○CD20陽性の濾胞性リンパ腫

○CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)

6.用法及び用量

<CD20陽性の濾胞性リンパ腫>

通常、成人には、オビヌツズマブ(遺伝子組換え)として1日1回1000mgを点滴静注する。導入療法は、以下のサイクル期間及び投与サイクル数とし、1サイクル目は1、8、15日目、2サイクル目以降は1日目に投与する。維持療法では、単独投与により2カ月に1回、最長2年間、投与を繰り返す。

○シクロホスファミド水和物、ドキソルビシン塩酸塩、ビンクリスチン硫酸塩及びプレドニゾロン又はメチルプレドニゾロン併用の場合

3週間を1サイクルとし、8サイクル

○シクロホスファミド水和物、ビンクリスチン硫酸塩及びプレドニゾロン又はメチルプレドニゾロン併用の場合

3週間を1サイクルとし、8サイクル

○ベンダムスチン塩酸塩併用の場合

4週間を1サイクルとし、6サイクル

<CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)>

アカラブルチニブとの併用において、通常、成人には、オビヌツズマブ(遺伝子組換え)として、アカラブルチニブとの併用での1サイクル目の1日目に100mg、2日目に900mg、8日目及び15日目に1000mg、2サイクル目以降は1日目に1000mgを点滴静注する。28日間を1サイクルとし、最大で6サイクル投与を繰り返す。

5.効能又は効果に関連する注意

<効能共通>

5.1 フローサイトメトリー法等により検査を行い、CD20抗原が陽性であることが確認された患者に使用すること。

<CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)>

5.2 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.4、17.1.5参照]

7.用法及び用量に関連する注意

<効能共通>

7.1 有害事象により本剤を投与できなかった場合には、回復するまで投与を延期すること。

7.2 本剤投与によるinfusion reactionを軽減させるために、本剤投与の30分〜1時間前に、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤の前投与を行うこと。また、副腎皮質ホルモン剤と併用しない場合は、本剤の投与に際して、副腎皮質ホルモン剤の前投与を考慮すること。

<CD20陽性の濾胞性リンパ腫>

7.3 導入療法中に併用する抗悪性腫瘍剤を中止した場合、本剤単独投与を継続することができる。

7.4 50mg/時の投与速度で点滴静注を開始すること。Infusion reactionが認められなかった場合には、患者の状態を観察しながら投与速度を下表のように変更することができる。

本剤の投与速度

投与時期投与速度
第1サイクル初回投与50mg/時で開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。
2回目以降前回の投与でGrade 2以上のinfusion reactionが発現しなかった場合は、100mg/時で投与を開始し、30分毎に100mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。
第2サイクル以降第1サイクルの投与でGrade 3以上のinfusion reactionが発現しなかった場合は、最初の30分は100mg/時で開始し、その後最大900mg/時まで上げることができる。なお、前回の投与でGrade 3のinfusion reactionが発現した場合は、初回投与時の速度で行うこと。

7.5 Infusion reactionが発現した場合、下表のように、本剤の投与中断、中止、投与速度の変更等の対応を行うこと。

Infusion reaction発現時の処置及び投与再開時の投与速度

Infusion reactionのGrade処置投与再開時の投与速度
Grade 2以下投与を中断するか投与速度を下げて適切な処置を行うこと。投与を中断した場合、infusion reactionが回復後、投与を再開できる。投与中断前の半分以下の速度とすること。その後、infusion reactionが認められなかった場合は、以下のように投与速度を上げることができる。
・infusion reaction発現時、第1サイクルの投与方法で投与していた場合は、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで投与速度を上げることができる。
・infusion reaction発現時、投与時間短縮投与方法注)で投与していた場合は、最大900mg/時まで上げることができる。
Grade 3投与を中断して適切な処置を行うこと。Infusion reactionが回復後、投与を再開できる。ただし、Grade 3のinfusion reactionが再発した場合は、投与を直ちに中止し、本剤を再投与しないこと。投与中断前の半分以下かつ400mg/時以下の速度とすること。その後、infusion reactionが認められなかった場合は、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで投与速度を上げることができる。
Grade 4投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。また、本剤を再投与しないこと。
*:GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる。注)投与時間短縮投与方法第1サイクルの投与でGrade 3以上のinfusion reactionが発現しなかった場合は、第2サイクル以降、最初の30分は100mg/時で開始し、その後最大900mg/時まで上げることができる投与方法

<CD20陽性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)>

7.6 アカラブルチニブを28日間投与した後に本剤の投与を開始すること。

7.7 25mg/時の投与速度で点滴静注を開始すること。Infusion reactionが認められなかった場合には、患者の状態を観察しながら投与速度を下表のように変更することができる。

本剤の投与速度

投与時期投与速度
第1サイクル1日目
(100mg)
25mg/時で4時間以上かけて投与する。
投与速度を上げないこと。
2日目
(900mg)
前回の投与でinfusion reactionが発現しなかった場合は、50mg/時で投与を開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、25mg/時で投与を開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。
8日目及び15日目
(1000mg)
前回の投与でinfusion reactionが発現せず、最終的な投与速度が100mg/時以上であった場合は、100mg/時で投与を開始し、30分毎に100mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。なお、前回の投与でinfusion reactionが発現した場合は、50mg/時で投与を開始し、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。
第2サイクル以降1日目
(1000mg)

7.8 Infusion reactionが発現した場合、下表のように、本剤の投与中断、中止、投与速度の変更等の対応を行うこと。

Infusion reaction発現時の処置及び投与再開時の投与速度

Infusion reactionのGrade処置投与再開時の投与速度
Grade 2以下投与を中断するか投与速度を下げて適切な処置を行うこと。投与を中断した場合、infusion reactionが回復後、投与を再開できる。投与中断前の半分以下の速度とすること。その後、infusion reactionが認められなかった場合は、以下のように投与速度を上げることができる。
・infusion reaction発現時、第1サイクル1日目の投与方法で投与していた場合は、25mg/時まで投与速度を上げることができる。
・infusion reaction発現時、第1サイクル2日目以降の投与方法で投与していた場合は、30分毎に50mg/時ずつ、最大400mg/時まで上げることができる。
Grade 3投与を中断して適切な処置を行うこと。Infusion reactionが回復後、投与を再開できる。ただし、Grade 3のinfusion reactionが再発した場合は、投与を直ちに中止し、本剤を再投与しないこと。
Grade 4投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。また、本剤を再投与しないこと。
*:GradeはNCI-CTCAE v4.0に準じる。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/05/21 版