医療用医薬品 : バンコマイシン塩酸塩

List   Top

3. 組成・性状


3.1 組成

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」
有効成分1バイアル中 日局 バンコマイシン塩酸塩 0.5g(力価)

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」
有効成分1バイアル中 日局 バンコマイシン塩酸塩 1g(力価)

3.2 製剤の性状

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」
性状白色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)
pH2.5〜4.5[50mg(力価)/mL水溶液]
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
約1[5mg(力価)/mL生理食塩液]

【色】
白色
【剤形】
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射
凍結乾燥剤/散剤/注射

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」
性状白色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)
pH2.5〜4.5[50mg(力価)/mL水溶液]
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
約1[5mg(力価)/mL生理食塩液]

【色】
白色
【剤形】
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射
凍結乾燥剤/散剤/注射


規格単位毎の明細 (バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」)

販売名和名 : バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」

規格単位 : 0.5g1瓶

基準名 : 注射用バンコマイシン塩酸塩

基準名 : VANCOMYCIN Hydrochloride for Injection

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 876113

承認番号 : 22600AMX00913

販売開始年月 : 2002年7月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 2年

3.組成・性状

3.1 組成

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」
有効成分1バイアル中 日局 バンコマイシン塩酸塩 0.5g(力価)

3.2 製剤の性状

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用0.5g「VTRS」
性状白色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)
pH2.5〜4.5[50mg(力価)/mL水溶液]
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
約1[5mg(力価)/mL生理食塩液]

【色】
白色
【剤形】
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射
凍結乾燥剤/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能・効果

○<適応菌種>

バンコマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

<適応症>

敗血症、感染性心内膜炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、腹膜炎、化膿性髄膜炎

○<適応菌種>

バンコマイシンに感性のメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)

<適応症>

敗血症、感染性心内膜炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、化膿性髄膜炎

○<適応菌種>

バンコマイシンに感性のペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)

<適応症>

敗血症、肺炎、化膿性髄膜炎

○MRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症

6.用法・用量

通常、成人にはバンコマイシン塩酸塩として1日2g(力価)を1回0.5g(力価)6時間ごと又は1回1g(力価)12時間ごとに分割して、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
高齢者には、1回0.5g(力価)12時間ごと又は1回1g(力価)24時間ごとに、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
小児、乳児には、1日40mg(力価)/kgを2〜4回に分割して、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。
新生児には、1回投与量を10〜15mg(力価)/kgとし、生後1週までの新生児に対しては12時間ごと、生後1ヵ月までの新生児に対しては8時間ごとに、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。

5.効能・効果に関連する注意

<効能共通>

5.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性を確認すること。

5.2 本剤はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)感染症、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)感染症に対してのみ有用性が認められている。ただし、ブドウ球菌性腸炎に対しては非経口的に投与しても有用性は認められない。

<化膿性髄膜炎>

5.3 後遺症として聴覚障害が発現するおそれがあるので、特に小児等、適応患者の選択に十分注意し、慎重に投与すること。[11.1.6参照]

<PRSP肺炎>

5.4 アレルギー、薬剤感受性など他剤による効果が期待できない場合にのみ使用すること。

<MRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症>

5.5 本剤は、以下の2条件を満たし、かつMRSA又はMRCNSが原因菌であると疑われる症例に投与すること。

5.5.1 1回の検温で38℃以上の発熱、又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱

5.5.2 好中球数が500/mm3未満の場合、又は1000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合

5.6 国内外のガイドラインを参照し、本疾患の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ実施すること。

5.7 本剤投与前に血液培養を実施すること。MRSA又はMRCNS感染の可能性が否定された場合には本剤の投与中止や他剤への変更を考慮すること。腫瘍熱・薬剤熱等の非感染性の発熱であることが確認された場合には、速やかに本剤の投与を中止すること。

5.8 本剤投与の開始時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定すること。

7.用法・用量に関連する注意

<効能共通>

7.1 急速なワンショット静注又は短時間での点滴静注を行うとヒスタミンが遊離されてred neck(red man)症候群(顔、頸、躯幹の紅斑性充血、そう痒等)、血圧低下等の副作用が発現することがあるので、60分以上かけて点滴静注すること。

7.2 腎機能障害患者では健康者より血中濃度の半減期が延長するので、投与量を修正して使用する必要がある。クレアチニンクリアランスから投与量を修正する目安は下図により算出できる1)(外国人データ)。[9.2、16.6.1参照]

<MRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症>

7.3 好中球数、発熱の回復が認められた場合には、本剤の投与中止を考慮すること。

規格単位毎の明細 (バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」)

販売名和名 : バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」

規格単位 : 1g1瓶

基準名 : 注射用バンコマイシン塩酸塩

基準名 : VANCOMYCIN Hydrochloride for Injection

規制区分

規制区分名称 : 処方箋医薬品注)

規制区分備考 : 注)注意−医師等の処方箋により使用すること

日本標準商品分類番号 : 876113

承認番号 : 22600AMX00201

販売開始年月 : 2009年11月

貯法及び期限等

貯法 : 室温保存

有効期間 : 2年

3.組成・性状

3.1 組成

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」
有効成分1バイアル中 日局 バンコマイシン塩酸塩 1g(力価)

3.2 製剤の性状

バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」

販売名バンコマイシン塩酸塩点滴静注用1g「VTRS」
性状白色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)
pH2.5〜4.5[50mg(力価)/mL水溶液]
浸透圧比
(生理食塩液に対する比)
約1[5mg(力価)/mL生理食塩液]

【色】
白色
【剤形】
塊/散剤/注射
粉末/散剤/注射
凍結乾燥剤/散剤/注射

規格単位毎の効能効果及び用法用量

効能効果対用法用量

4.効能・効果

○<適応菌種>

バンコマイシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

<適応症>

敗血症、感染性心内膜炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、腹膜炎、化膿性髄膜炎

○<適応菌種>

バンコマイシンに感性のメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)

<適応症>

敗血症、感染性心内膜炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、骨髄炎、関節炎、腹膜炎、化膿性髄膜炎

○<適応菌種>

バンコマイシンに感性のペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)

<適応症>

敗血症、肺炎、化膿性髄膜炎

○MRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症

6.用法・用量

通常、成人にはバンコマイシン塩酸塩として1日2g(力価)を1回0.5g(力価)6時間ごと又は1回1g(力価)12時間ごとに分割して、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
高齢者には、1回0.5g(力価)12時間ごと又は1回1g(力価)24時間ごとに、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
小児、乳児には、1日40mg(力価)/kgを2〜4回に分割して、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。
新生児には、1回投与量を10〜15mg(力価)/kgとし、生後1週までの新生児に対しては12時間ごと、生後1ヵ月までの新生児に対しては8時間ごとに、それぞれ60分以上かけて点滴静注する。

5.効能・効果に関連する注意

<効能共通>

5.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、原則として他の抗菌薬及び本剤に対する感受性を確認すること。

5.2 本剤はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)感染症、ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)感染症に対してのみ有用性が認められている。ただし、ブドウ球菌性腸炎に対しては非経口的に投与しても有用性は認められない。

<化膿性髄膜炎>

5.3 後遺症として聴覚障害が発現するおそれがあるので、特に小児等、適応患者の選択に十分注意し、慎重に投与すること。[11.1.6参照]

<PRSP肺炎>

5.4 アレルギー、薬剤感受性など他剤による効果が期待できない場合にのみ使用すること。

<MRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症>

5.5 本剤は、以下の2条件を満たし、かつMRSA又はMRCNSが原因菌であると疑われる症例に投与すること。

5.5.1 1回の検温で38℃以上の発熱、又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱

5.5.2 好中球数が500/mm3未満の場合、又は1000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合

5.6 国内外のガイドラインを参照し、本疾患の治療に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ実施すること。

5.7 本剤投与前に血液培養を実施すること。MRSA又はMRCNS感染の可能性が否定された場合には本剤の投与中止や他剤への変更を考慮すること。腫瘍熱・薬剤熱等の非感染性の発熱であることが確認された場合には、速やかに本剤の投与を中止すること。

5.8 本剤投与の開始時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には、白血球数の半数を好中球数として推定すること。

7.用法・用量に関連する注意

<効能共通>

7.1 急速なワンショット静注又は短時間での点滴静注を行うとヒスタミンが遊離されてred neck(red man)症候群(顔、頸、躯幹の紅斑性充血、そう痒等)、血圧低下等の副作用が発現することがあるので、60分以上かけて点滴静注すること。

7.2 腎機能障害患者では健康者より血中濃度の半減期が延長するので、投与量を修正して使用する必要がある。クレアチニンクリアランスから投与量を修正する目安は下図により算出できる1)(外国人データ)。[9.2、16.6.1参照]

<MRSA又はMRCNS感染が疑われる発熱性好中球減少症>

7.3 好中球数、発熱の回復が認められた場合には、本剤の投与中止を考慮すること。


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/05/21 版