一般用医薬品 : オキナゾールL600 |
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製品名 | オキナゾールL600 |
製造販売元 | 田辺三菱製薬(株) |
医薬品分類 | 要指導医薬品 リスク区分 |
小分類 | その他の女性用薬 |
包装 | 1錠 |
KEGG DRUG | D00885 |
成分
(1錠中) |
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添加物 | 結晶セルロース ヒドロキシプロピルセルロース クエン酸水和物 ステアリン酸マグネシウム |
腟カンジダの再発(以前に医師から,腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限る。)
腟カンジダは,カンジダ菌という真菌(カビの仲間)によって起こる腟炎です。腟カンジダにかかると外陰部のかゆみと,おりものの見た目や量に変化が起こり,ときに外陰部の熱感,痛み,腫脹感を伴います。おりものの性状は,腟カンジダ特有のおかゆ(カッテージチーズ)状,白く濁った酒かす状です。本剤は腟カンジダの症状を改善する治療薬です。
本剤の使用は,以前に医師から腟カンジダの診断・治療を受けたことのある人に限ります。
■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
■相談すること
15才以上60才未満1回1錠(就寝前が望ましい)を腟深部に挿入
15才未満及び60才以上は使用しない
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)本剤は1回の使用で十分な効果があるように設計されています。1回使用すると使用した薬剤が腟内に留まって徐々に効きますので,カンジダ用の腟錠あるいは腟坐剤を追加使用しないでください。
(3)この薬は腟内にのみ使用し,飲まないでください。もし,誤って飲んでしまった場合は,すぐに医師の診療を受けてください。
(4)生理中は使用しないでください。使用後6日以内に生理になった場合は治癒等の確認が必要であることから,医師の診療を受けてください。(生理中は薬剤の効果が十分得られない場合があります。)
(5)使用後6日以内に,腟錠が溶けずに,挿入したそのままの形や大きさで出てきたときには,自己判断で腟錠を追加挿入せず,医師又は薬剤師にご相談ください。
※本剤は腟内に留まって効果を発揮し,徐々に体外に排泄されるため,白いかたまりやペースト状のものが出てくることがあります。
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
■腟錠の使い方
取り出し方
手指を石けんできれいに洗い,(添付文書に記載の)図のように腟錠の入っているPTPシートの凸部を指先で強く押して裏面のアルミ箔を破り,腟錠を取り出してください。(誤ってシートごと使用すると,粘膜に突き刺さるなど思わぬ事故につながります。)
挿入法
両脚を広げてしゃがみ,(添付文書に記載の)図のように腟錠を指先で腟内の最も深い所に挿入してください。(アプリケーター等は使用しないでください。)挿入後,患部に接触した手指は石けんでよく洗ってください。腟錠を入れる向きに決まりはありませんが,細い方から挿入すると入れやすいので推奨します。
以上で,再発した腟カンジダに対する治療は終わりです。
しかし,使用後6日間は,カンジダ菌が腟内に残っているので,生活上の注意を守りましょう。
3日後:症状が改善しない場合は,医師の診療を受けましょう。
6日後:症状が消失しない場合は,医師の診療を受けましょう。
生活上の注意
(1)腟カンジダを再発した場合には,パートナーに感染している可能性があるため,腟カンジダに感染した旨を伝え,パートナーの方は陰部のかゆみ,発赤等の不快症状があれば,すぐに医師の診療を受けましょう。
(2)パートナーへの感染を避けるため,本剤を使用後6日間は性行為を避けましょう。
(3)本剤を使用後6日間は,患部への刺激を避けるため,殺精子剤は使用しないようにしましょう。
(4)薬剤の効果を維持するため,自分で腟内を洗うことは控えましょう。
(5)入浴時は石けんの刺激を避けるために,外陰部は石けんで洗わず,お湯だけで軽く洗う程度にしましょう。
(6)カンジダ菌は,温度や湿度の高い状態で繁殖しやすいため,できるだけ乾燥した状態を保つようにすることが大切です。
以下の点に気をつけましょう。
・入浴,水泳等の後は,腟の外側は十分乾かしましょう。
濡れた水着などはできるだけ早く着替えましょう。
・おりものシートなどの衛生用品を使用する場合は,こまめに交換しましょう。
・下着は,通気性のよい綿製品などを用いましょう。
(7)下着やタオルは毎日清潔なものを用い,タオルなどは感染を避けるため,家族と共用しないようにしましょう。
(8)カンジダ菌は腸にも常在している菌です。トイレの後は腸からの感染を避けるため,前から後ろにふきましょう。
(9)かゆみがあっても,外陰部をかかないようにしましょう。かくと,刺激がひどくなったり,感染が広がる可能性があります。
問い合わせ先 |
田辺三菱製薬株式会社 |
製造販売元住所等 |
田辺三菱製薬株式会社 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/07/23 版 |