一般用医薬品 : イビカン

効果・効能

急性鼻炎，アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和：鼻づまり，鼻水（鼻汁過多），くしゃみ，頭重

特徴

イビカンは，抗ヒスタミン薬・血管収縮薬・局所麻酔薬のトリプル処方でつらい症状をスピーディーに改善するスプレー型の噴霧治療薬です。就寝前や寝苦しいときなどに左右それぞれ1～2回ずつ使用することで，鼻腔内に一定量のお薬を噴霧するため，有効成分が均一に広がり症状を緩和します。
●ナファゾリン塩酸塩の血管収縮作用により，粘膜の腫れを抑えて鼻づまりを改善します。またリドカインが痛みや不快感を取り除き，寝る前の使用は安眠の手助けとなります。

使用上の注意

■してはいけないこと
（守らないと現在の症状が悪化したり，副作用が起こりやすくなります）

■相談すること

用法・用量

7才以上1回1～2度ずつ1日1～5回鼻腔内に噴霧

用法に関する注意

●定められた用法・用量を守ってください。
●過度に使用すると，かえって鼻づまりを起こすことがあります。
●小児に使用させる場合には，保護者の指導監督のもとに使用させてください。
●点鼻用にのみ使用し，内服しないでください。

保管及び取り扱いに関する注意

●直射日光の当たらない涼しい所にキャップをして保管してください。
●小児の手の届かない所に保管してください。
●他の容器に入れ替えないでください。（誤用の原因になったり品質が変わります。）
●他の人と共用しないでください。
●使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。なお，開封後は期限内であっても品質保持の点からなるべく早く使用してください。

その他

Medical Nasal Spray
■ワンポイントアドバイス
鼻づまりは不快なだけではなく，なかなか寝付けない，途中で目が覚めてしまうなど，「睡眠の質の低下」を引き起こします。空気の通り道が狭くなることで，空気の摩擦が大きくなりいびきをかきやすくなります。また，鼻づまりにより口呼吸になると舌根沈下などによって咽頭が狭くなりいびきの原因にもなります。つらい症状が続くと，物事に集中できなくなって，仕事や日常生活にまで影響を及ぼしかねません。呼吸器の一部として重要な役割を果たしているため，早めの手当が大切です。
■ご使用方法
（1）キャップを外して（箱に記載の）図のようにノズルを指でしっかりはさみ，液が噴霧するまで，はね部を2～3回押してください。
（2）静かに息を吸い込みながら，1～2度鼻腔内に噴霧してください。（噴霧時は容器を横にしないでください。）
（3）使用後はノズルを清潔なティシュペーパー等で拭いて，キャップを閉めてください。
〔液が残っている音はするが出ない時〕
液を吸い上げるチューブは（箱に記載の）図のような構造になっています。緩やかなカーブがついていますので容器をかたむけなくても最後までむだなくご使用いただけます。
※容器を横にして使用すると，薬液が霧状になりませんので，必ず上向きにして使用してください。
※ノズルの先端を針等で突くのは折れた時大変危険ですのでおやめください。
※容器をかたむけずお使いいただいても，ごくわずかに液が残る場合があります。液が少量になれば，チューブ先端が液に浸るようにすると，最後まで使用できます。