医療用医薬品 : スチックゼノール

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医薬品情報


総称名 スチックゼノール
一般名 サリチル酸メチル
l‐メントール
dl‐カンフル
グリチルレチン酸
欧文一般名 Methyl Salicylate
l-Menthol
dl-Camphor
Glycyrrhetinic Acid
薬効分類名 外用鎮痛・消炎固形軟膏
薬効分類番号 2649
KEGG DRUG
D08716 dl-カンフル・l-メントール・グリチルレチン酸・サリチル酸メチル
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2024年10月 改訂(第2版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
スチックゼノールA STICK ZENOL A 三笠製薬 2649858M1036 3.62円/g

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

下記における鎮痛・消炎
打撲、捻挫、筋肉痛、関節痛、骨折痛、虫さされ

6. 用法及び用量

通常、1日1〜数回適量を患部に塗擦する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。シクロオキシゲナーゼ阻害剤(経口剤、坐剤)を妊婦に使用し、胎児の腎機能障害及び尿量減少、それに伴う羊水過少症が起きたとの報告がある。シクロオキシゲナーゼ阻害剤を妊娠中期以降の妊婦に使用し、胎児の動脈管収縮が起きたとの報告がある。
9.7 小児等
乳幼児には刺激が強すぎることがある。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1〜5%未満
過敏症発赤、発疹、腫脹

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 眼又は眼の周囲に使用しないこと。
14.1.2 損傷皮膚及び粘膜に使用しないこと。
14.1.3 湿疹又は発疹の部位に使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
サリチル酸メチルは皮膚刺激薬であり、局所刺激により適用部位及びその深部の血流を改善する。1)
18.2 抗炎症作用
ラットカラゲニン足蹠浮腫、ラット炎症足圧痛刺激に対する試験において、本剤は無処置対照群及び基剤群に対し、有意な抑制作用が認められた。2)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. サリチル酸メチル

一般的名称 サリチル酸メチル
一般的名称(欧名) Methyl Salicylate
化学名 Methyl 2-hydroxybenzoate
分子式 C8H8O3
分子量 152.15
物理化学的性状 無色〜微黄色の液で、強い特異なにおいがある。エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和し、水に極めて溶けにくい。
沸点 219〜224℃
理化学知見その他 19.1 サリチル酸メチル
KEGG DRUG D01087

19.2. l‐メントール

一般的名称 l‐メントール
一般的名称(欧名) l-Menthol
化学名 (1R,2S,5R)-5-Methyl-2(-1-methylethyl)cyclohexanol
分子式 C10H20O
分子量 156.27
融点 42〜44℃
物理化学的性状 無色の結晶で、特異でそう快な芳香があり、味は初め舌をやくようで、後に清涼となる。エタノール(95)又はジエチルエーテルに極めて溶けやすく、水に極めて溶けにくい。室温で徐々に昇華する。
理化学知見その他 19.2 l‐メントール

19.3. dl‐カンフル

一般的名称 dl‐カンフル
一般的名称(欧名) dl-Camphor
化学名 (1RS,4RS)-1,7,7-Trimethylbicyclo[2.2.1]heptan-2-one
分子式 C10H16O
分子量 152.23
融点 175〜180℃
物理化学的性状 無色又は白色半透明の結晶、結晶性の粉末又は塊で、特異な芳香があり、味はわずかに苦く、清涼味がある。エタノール(95)、ジエチルエーテル又は二硫化炭素に溶けやすく、水に溶けにくい。室温で徐々に揮散する。
理化学知見その他 19.3 dl‐カンフル

19.4. グリチルレチン酸

一般的名称 グリチルレチン酸
一般的名称(欧名) Glycyrrhetinic Acid
化学名 3β-hydroxy-11-oxoolean-12-en-30-oic acid
分子式 C30H46O4
分子量 470.68
融点 288〜297℃
物理化学的性状 白色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。ピリジンに溶けやすく、エタノール又はクロロホルムにやや溶けやすく、石油エーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
理化学知見その他 19.4 グリチルレチン酸
KEGG DRUG D00156

20. 取扱い上の注意

20.1 揮発性のため薬剤がもろくなり、使用出来なくなることがあるので、使用後は必ずキャップをきちんとしめること。
20.2 小児の手のとどかない所に保管すること。
20.3 直射日光、高温を避けて保管すること。
20.4 火気に近づけないこと。

22. 包装

ポリプロピレン容器入り40g×10本
ポリプロピレン容器入り40g×50本

23. 主要文献

  1. 第十八改正日本薬局方解説書, C-2076-C-2078, (2021), (廣川書店)
  2. 三笠製薬株式会社 社内資料(薬効薬理)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
三笠製薬株式会社 営業本部学術課
〒176-8585 東京都練馬区豊玉北2-3-1
電話:03-3557-7287
FAX:03-3994-7462
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
製品情報問い合わせ先
三笠製薬株式会社 営業本部学術課
〒176-8585 東京都練馬区豊玉北2-3-1
電話:03-3557-7287
FAX:03-3994-7462
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
三笠製薬株式会社
東京都練馬区豊玉北2-3-1

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/12/17 版