医療用医薬品 : イトリゾール

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医薬品情報


総称名 イトリゾール
一般名 イトラコナゾール
欧文一般名 Itraconazole
製剤名 イトラコナゾールカプセル
薬効分類名 経口抗真菌剤
薬効分類番号 6290
ATCコード J02AC02
KEGG DRUG D00350 イトラコナゾール
商品一覧 米国の商品 相互作用情報
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2017年7月 改訂 (第28版)


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
イトリゾールカプセル50 ITRIZOLE Capsules 50 ヤンセンファーマ 6290004M1029 262円/カプセル 処方箋医薬品

禁忌

次の患者には投与しないこと

ピモジド、キニジン、ベプリジル、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、ニソルジピン、エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴメトリン、メチルエルゴメトリン、バルデナフィル、エプレレノン、ブロナンセリン、シルデナフィル(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、アスナプレビル、バニプレビル、スボレキサント、イブルチニブ、チカグレロル、アリスキレン、ダビガトラン、リバーロキサバン、リオシグアトを投与中の患者(「相互作用」の項参照)

肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)

本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者[不可逆的な肝障害におちいるおそれがある。]

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

効能・効果及び用法・用量

効能効果

[適応菌種]

[適応症]

内臓真菌症(深在性真菌症)

真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎

深在性皮膚真菌症

表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)

白癬

体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡

カンジダ症

口腔カンジダ症皮膚カンジダ症爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症

癜風、マラセチア毛包炎

爪白癬

効能効果に関連する使用上の注意

表在性皮膚真菌症に対しては、難治性あるいは汎発性の病型に使用すること。

用法用量

内臓真菌症(深在性真菌症)

通常、成人にはイトラコナゾールとして100〜200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口投与する。

深在性皮膚真菌症

通常、成人にはイトラコナゾールとして100〜200mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。

表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)

通常、成人にはイトラコナゾールとして50〜100mgを1日1回食直後に経口投与する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。

爪白癬(パルス療法)

通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。

用法用量に関連する使用上の注意

爪白癬(パルス療法)

本剤は投与終了後も爪甲中に長期間貯留することから、効果判定は爪の伸長期間を考慮して行うこと。

本剤は抗菌薬であるため、新しい爪が伸びてこない限り、一旦変色した爪所見を回復させるものではない。

減量時の有効率に関しては、「臨床成績」の項を参照のこと。

本剤はイトリゾール内用液と生物学的に同等ではなく、イトリゾール内用液はバイオアベイラビリティが向上しているため、本剤からイトリゾール内用液に切り替える際には、イトラコナゾールの血中濃度(AUC、Cmax)の上昇による副作用の発現に注意すること。また、イトリゾール内用液の添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンに起因する胃腸障害(下痢、軟便等)の発現に注意すること。
一方、イトリゾール内用液から本剤への切り替えについては、イトラコナゾールの血中濃度が低下することがあるので、イトリゾール内用液の添加物であるヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンに起因する胃腸障害(下痢、軟便等)による異常を認めた場合などを除き、原則として切り替えを行わないこと。

使用上の注意

慎重投与

薬物過敏症の既往歴、アレルギー既往歴のある患者

肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]

腎障害のある患者[本剤及び代謝物等の排泄が遅延し、副作用があらわれやすくなるおそれがある。]

うっ血性心不全又はその既往歴のある患者[うっ血性心不全の悪化又は再発を来すおそれがある(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。]

ワルファリンを投与中の患者(「重要な基本的注意」、「相互作用」の項参照)

高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

本剤の投与に際しては、肝疾患の既往歴、薬物過敏症、アレルギー既往歴等について十分な問診を行い、これらの現症又は既往歴のある患者については、投与中止又は慎重投与について考慮すること。

本剤の長期間投与に際しては、肝機能検査を定期的に行うことが望ましい。

虚血性心疾患、基礎心疾患(弁膜症等)、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、その他の浮腫性疾患等うっ血性心不全を起こすおそれのある患者に対して本剤を投与する場合には、その危険性について十分に説明するとともに、下肢浮腫、呼吸困難等の異常が認められた場合には直ちに受診するよう患者を指導すること(「慎重投与」、「重大な副作用」の項参照)。

本剤とワルファリンとの併用において、ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇を来した症例が報告されている。本剤投与開始にあたっては、あらかじめワルファリン服用の有無を確認し、ワルファリンと併用する場合は、プロトロンビン時間測定及びトロンボテストの回数を増やすなど慎重に投与すること(「相互作用」の項参照)。

爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎に対して、長期(6ヵ月程度)にわたって投与しても症状の改善が認められない場合には、本剤の投与を中止する。

内臓真菌症において、イトラコナゾール注射剤から本剤400mg/日長期継続投与へ切り替えた場合、高い血中濃度が持続するので、投与期間中には、血液検査、肝機能検査、血中電解質検査等を定期的に行うことが望ましい。

相互作用

相互作用序文

本剤は、主に肝チトクロームP450 3A4(CYP3A4)によって代謝される。また、本剤は、CYP3A4及びP糖蛋白に対して阻害作用を示す。他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、患者の状態を十分観察し、慎重に投与すること。また、本剤投与終了後の血漿中薬物濃度は、本剤の投与量及び投与期間に応じて徐々に低下するため、本剤によって代謝が影響される薬剤の投与開始に際しては患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。なお、パルス療法中の患者において休薬期間中に新たに他の薬剤を併用する場合にも、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。

薬物代謝酵素用語

CYP3A4

薬物代謝酵素用語

P糖蛋白

併用禁忌

ピモジド
オーラップ
キニジン1) 2)
硫酸キニジン
ベプリジル3)
ベプリコール
これらの薬剤の血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
トリアゾラム4)
ハルシオン
トリアゾラムの血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長があらわれることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
シンバスタチン5)
リポバス
シンバスタチンの血中濃度上昇により、横紋筋融解症があらわれやすくなる。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
アゼルニジピン
カルブロック
レザルタス配合錠
ニソルジピン6)
バイミカード
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
エルゴタミン
クリアミン配合錠
ジヒドロエルゴタミン
ジヒデルゴット
エルゴメトリン
エルゴメトリンマレイン酸塩注
メチルエルゴメトリン
メテルギン
これらの薬剤の血中濃度上昇により、血管攣縮等の副作用が発現するおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
バルデナフィル
レビトラ
バルデナフィルのAUCが増加しCmaxが上昇するとの報告がある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
エプレレノン7)
セララ
エプレレノンの血中濃度を上昇させるおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ブロナンセリン
ロナセン
ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
シルデナフィル8)
レバチオ
シルデナフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(シルデナフィルとリトナビルの併用により、シルデナフィルのCmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加したとの報告がある)。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
タダラフィル
アドシルカ
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
アスナプレビル
スンベプラ、ジメンシー配合錠
アスナプレビルの血中濃度が上昇し、肝臓に関連した副作用が発現、重症化するおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
バニプレビル
バニヘップ
バニプレビルの血中濃度が上昇し、悪心、嘔吐、下痢の発現が増加するおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
スボレキサント
ベルソムラ
スボレキサントの作用を著しく増強させるおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
イブルチニブ
イムブルビカ
イブルチニブの血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
チカグレロル
ブリリンタ
チカグレロルの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
アリスキレン9)
ラジレス
イトラコナゾールカプセルの併用投与(空腹時)により、アリスキレンのCmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇したとの報告がある。本剤のP糖蛋白阻害作用により、アリスキレンの排泄が阻害されると考えられる。
ダビガトラン
プラザキサ
ダビガトランの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大することがある。本剤のP糖蛋白阻害作用により、ダビガトランの排泄が阻害されると考えられる。
リバーロキサバン
イグザレルト
リバーロキサバンの血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがある(リバーロキサバンとケトコナゾールの併用により、リバーロキサバンのAUC及びCmaxがそれぞれ158%及び72%増加したとの報告がある)。本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リバーロキサバンの代謝及び排泄が阻害され、抗凝固作用が増強されると考えられる。
リオシグアト
アデムパス
リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがある(リオシグアトとケトコナゾールの併用により、リオシグアトのAUC及びCmaxがそれぞれ150%及び46%増加し、また、消失半減期が延長し、クリアランスも低下したとの報告がある)。本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、リオシグアトのクリアランスが低下することが考えられる。

併用注意

併用により、下記の薬剤の血中濃度を上昇させることがあるので、併用する場合には、必要に応じて下記の薬剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
アトルバスタチン10) 横紋筋融解症があらわれやすくなる。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
(ビンクリスチン11)等)
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤の副作用が増強されることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
メチルプレドニゾロン12)
デキサメタゾン13)
ブデソニド14)
これらの薬剤の副作用が増強されることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
コルヒチンコルヒチンの作用が増強されることがある。
なお、肝臓又は腎臓に障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者には、本剤を併用しないこと。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ジソピラミドジソピラミドの血中濃度上昇により、QT延長が発現する可能性がある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ベンゾジアゼピン系薬剤
ミダゾラム15)
ブロチゾラム
アルプラゾラム16)
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
抗精神病薬
ハロペリドール
アリピプラゾール17)
ペロスピロン18)
クエチアピン
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
本剤とアリピプラゾールの併用により、アリピプラゾールのCmax、AUC、t1/2がそれぞれ19.4%、48.0%、18.6%増加したとの報告がある。
本剤とペロスピロンの併用により、ペロスピロンのCmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加したとの報告がある。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
免疫抑制剤
シクロスポリン
タクロリムス水和物19)
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
抗悪性腫瘍剤
ドセタキセル水和物20)
エベロリムス
テムシロリムス
ゲフィチニブ
ダサチニブ
エルロチニブ
ラパチニブ
ボルテゾミブ
イマチニブ
スニチニブ
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
オピオイド系鎮痛剤
フェンタニル
オキシコドン21)
メサドン
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
本剤とオキシコドンの併用により、オキシコドンのクリアランスが32%減少し、AUCが51%増加したとの報告がある(オキシコドン注射剤)。また、オキシコドンのAUCが144%上昇したとの報告がある(オキシコドン経口剤)。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ブプレノルフィン
セレギリン22)
ガランタミン
モザバプタン
トルバプタン
エレトリプタン
サルメテロール
シクレソニド
フルチカゾン
アプレピタント
イミダフェナシン23)
ソリフェナシン
トルテロジン
シロスタゾール
シナカルセト
エバスチン
サキナビル
ダルナビル
マラビロク
オキシブチニン
ドンペリドン
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
トルバプタンとの併用が避けられない場合は、トルバプタンの減量あるいは、低用量から開始するなど用量に注意すること。
本剤とイミダフェナシンの併用により、イミダフェナシンのCmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加したとの報告がある。
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
シルデナフィル
バイアグラ
シルデナフィルとエリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax、AUCの増加が認められたとの報告がある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
タダラフィル
シアリス
ザルティア
タダラフィルの血中濃度を上昇させるおそれがある(タダラフィルとケトコナゾールの併用により、タダラフィルのAUC及びCmaxがそれぞれ312%及び22%増加したとの報告がある)。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ワルファリン24) ワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇があらわれることがある(「重要な基本的注意」の項参照)。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
シメプレビルシメプレビルの血中濃度が上昇し、副作用が発現するおそれがあるので、本剤とシメプレビルを併用する場合は、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
アキシチニブアキシチニブの血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が増加するおそれがある。やむを得ず併用する際にはアキシチニブの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
フェソテロジン活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強が予想される。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ボセンタンボセンタンの血中濃度が上昇し、ボセンタンの副作用が発現しやすくなるおそれがある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤
(ニフェジピン25)、ニルバジピン、フェロジピン26)等)
ベラパミル27)
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。また、心機能が低下する可能性がある。本剤のCYP3A4に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。また、両剤の心抑制作用が増強する可能性がある。
イリノテカンイリノテカンの活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。本剤のCYP3A4阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる。
ニロチニブニロチニブの血中濃度が上昇し、QT延長があらわれることがある。本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、ニロチニブの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。
アピキサバンアピキサバンの血中濃度を上昇させることがある。本剤のCYP3A4及びP糖蛋白阻害作用により、アピキサバンの代謝及び排泄が阻害されると考えられる。
ジゴキシン28)
ブスルファン29)
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
本剤とブスルファンの併用により、ブスルファンのクリアランスが20%減少したとの報告がある。
機序不明

併用により、本剤の血中濃度が上昇することがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤の投与量を減量するなど用量に注意すること。
クラリスロマイシン30)
リトナビル
ホスアンプレナビル/リトナビル
エリスロマイシン
シプロフロキサシン31)
本剤の血中濃度が上昇することがある。
本剤とシプロフロキサシンの併用により、イトラコナゾールのCmax及びAUCがそれぞれ53.13%及び82.46%増加したとの報告がある。
これらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。

併用により、相互の血中濃度に影響を及ぼすことがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤又は下記の薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。
インジナビル
テラプレビル
本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。
ダルナビル/リトナビル本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇する可能性がある(ダルナビル/リトナビルとケトコナゾールの併用により、ダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇が認められたとの報告がある)。本剤及びこれらの薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により、血中濃度の変化が起こる場合がある。
カルバマゼピン32) 33)
エトラビリン
リファブチン
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。また、本剤のCYP3A4に対する阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が阻害される。

併用により、本剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には、必要に応じて本剤の投与量、両剤の投与間隔を調節するなど注意すること。
リファンピシン
フェニトイン
イソニアジド34)
フェノバルビタール
エファビレンツ
ネビラピン35)
本剤の血中濃度が低下することがある。
本剤とネビラピンの併用により、本剤のCmax、AUC及びt1/2がそれぞれ38%、61%及び31%減少したとの報告がある。
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の肝代謝が促進される。
H2遮断薬本剤の血中濃度が低下することがある。併用する場合には両剤の投与間隔をできる限りあけるなど慎重に投与すること。酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。
プロトンポンプ阻害剤
(オメプラゾール36)等)
本剤の血中濃度が低下することがある。酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。
制酸剤37)
(乾燥水酸化アルミニウムゲル等)
本剤と制酸剤の併用により、本剤のCmax及びAUCがそれぞれ70%及び66%減少したとの報告がある。酸分泌量低下のため本剤の消化管での溶解性が低下し、吸収が低下することがある。

併用により、下記の薬剤の血中濃度が低下することがあるので、併用する場合には、必要に応じて下記の薬剤の投与量を調節するなど用量に注意すること。
メロキシカム38) 本剤とメロキシカムの併用により、メロキシカムのCmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少したとの報告がある。本剤がメロキシカムの消化管からの吸収を抑制すると考えられる。

副作用

副作用発現状況の概要

<再審査終了時>

内臓真菌症、深在性皮膚真菌症及び表在性皮膚真菌症症例(爪白癬に対するパルス療法症例を除く)5,425例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は431例(7.94%)544件に認められた。その主なものは肝機能異常(AST(GOT)、ALT(GPT)増加等)130件(2.40%)、胃不快感70件(1.29%)、嘔気31件(0.57%)、発疹20件(0.37%)等であった。

<パルス療法承認時>

爪白癬に対するパルス療法(200〜400mg/日)の臨床試験症例185例中、副作用(臨床検査値異常変動を含む)は25例(13.51%)62件に認められた。その主なものはALT(GPT)増加9件(4.86%)、AST(GOT)増加、γ-GTP増加各8件(4.32%)、Al-P増加、LDH増加各3件(1.62%)、腹痛、ビリルビン値増加、鼓腸放屁各2件(1.08%)等であった。

<イトリゾール注1%承認時>

内臓真菌症に対する臨床試験(注射剤を2週間投与し、その後必要に応じカプセル剤を長期継続投与)での安全性評価対象例51例(うちカプセル剤継続投与36例)中、副作用(臨床検査値異常を含む)は34例(66.67%)に認められ、主なものは、ALT(GPT)増加、下痢、低カリウム血症等であった。
なお、注射剤投与期間は51例中25例(49.02%)72件、カプセル剤投与期間は36例中24例(66.67%)44件に副作用が認められた。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

うっ血性心不全、肺水腫(頻度不明)

うっ血性心不全、肺水腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、下肢浮腫、呼吸困難等の症状に注意し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

肝障害(0.25%)、胆汁うっ滞(頻度不明)、黄疸(0.02%)

肝障害、胆汁うっ滞、黄疸等があらわれることがあるので、食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿等の症状に注意し、定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎、多形紅斑(頻度不明)

中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎(紅皮症)、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

ショック、アナフィラキシー(頻度不明)

ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

間質性肺炎(頻度不明)

間質性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 0.1〜5%未満0.1%未満頻度不明
感染症  鼻炎
過敏症  血管浮腫
代謝・栄養 低カリウム血症 
循環器 不整脈心室性期外収縮、房室ブロック、動悸、狭心症発作、徐脈、心電図異常、血管障害、血圧上昇、頻脈、高血圧、低血圧
消化器腹痛、嘔気、便秘、下痢、嘔吐、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁おくび、舌炎、口内炎、腹部腰背部痛軟便、腹部不快感、口腔内痛、歯周炎、胃炎、胃十二指腸潰瘍
肝臓肝機能異常、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加、LDH増加、γ-GTP増加、Al-P増加血中ビリルビン増加、LAP増加 
呼吸器  咽喉頭疼痛、呼吸困難、咳嗽
皮膚発疹、そう痒症紅斑性発疹、脱毛、蕁麻疹、光線過敏性反応白血球破砕性血管炎、湿疹、皮膚乾燥、皮膚腫脹
精神神経系倦怠感肩こり、不眠、めまい、頭痛、末梢神経障害眠気、錯感覚、感覚鈍麻、不安、傾眠、発声障害、錯乱状態、振戦
腎臓BUNの上昇尿蛋白及び尿糖の陽性、腎障害頻尿、尿失禁、血尿、尿検査異常、尿円柱、尿量減少、腎機能検査値異常注)、腎尿細管障害
血液好酸球増多、白血球減少、血小板減少貧血白血球増多、顆粒球減少、好中球減少
生殖器  月経異常、勃起不全
その他浮腫発熱、ほてり、味覚異常、耳鳴、難聴胸痛、血清病、視覚障害(霧視、複視を含む)、筋痛、関節痛、悪寒、異常感、無力症、腫脹、自傷、体重増加、高血糖、多汗症、顔面浮腫
臨床検査トリグリセライドの上昇血清尿酸上昇、血清カリウムの上昇、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、総コレステロール増加血中リン増加、血中コレステロール減少、血中ナトリウム減少、CRP増加、CK(CPK)増加
注)イトリゾール内用液の国内臨床試験において認められた以下の事象を含む:尿中β2ミクログロブリン増加、β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿中α1ミクログロブリン増加、尿検査異常

高齢者への投与

高齢者では生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすいので、消化器症状等副作用(副作用の項参照)があらわれた場合は減量又は休薬するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット39)、マウス40))で催奇形性が報告されている。]

授乳中の婦人には本剤投与中の授乳を避けさせること。[ヒトで母乳中へ移行することが報告されている41)。]

小児等への投与

小児への投与は使用例が限られており、重症な感染症例で治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
なお、承認時までの臨床試験(効能・効果追加承認時を含む)及び再審査期間内に得られた小児に対する使用例数は65症例(1歳以上7歳未満22例、7歳以上15歳未満43例)であり、副作用は4例に下痢、低カリウム血症、AST(GOT)、LDH、カリウムの上昇が認められた。

過量投与

徴候、症状

高用量のイトラコナゾールを服用した患者の転帰に関するデータは限られている。イトラコナゾール1000mgから3000mgまでを経口投与した場合に認められた有害事象は推奨用量を投与した場合と類似している。

処置

過量投与した場合には応急措置を取ること。特別な解毒剤はないが、必要に応じて胃洗浄や活性炭の投与など適切な処置を行うこと。なお、本剤は血液透析によって除去できない。

適用上の注意

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

その他の注意

類似化合物(ミコナゾール)では血糖降下剤との併用により、著しい血糖低下が認められたとの報告がある。

薬物動態

吸収・血中濃度

血中濃度の推移

健康成人に本剤50〜200mgを経口投与したとき、速やかに吸収され、血漿中未変化体濃度は投与後約4〜5時間で最高値に達し、その後二相性で消失し、β相の消失半減期は約14〜28時間であった。主活性代謝物ヒドロキシイトラコナゾールの血漿中濃度は投与後約4〜6時間で最高値に達した後、約10〜21時間の消失半減期で消失した42)

健康成人(n=5)に本剤を単回経口投与したときの血漿中濃度推移

健康成人(n=5)に単回投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±S.D.)

用量
(mg)
対象Cmax
(ng/mL)
Tmax
(hr)
AUC
(ng・hr/mL)
t1/2
(hr)
50未変化体37.0±14.94.4±0.9456±18413.8±7.0
主活性代謝物146.2±43.84.4±0.91,819±61221.3±36.0
100未変化体132.2±80.74.8±1.82,221±1,14124.9±7.7
主活性代謝物267.4±71.46.0±1.46,772±3,22117.4±11.2
200未変化体215.6±58.14.4±0.94,142±1,27227.9±9.9
主活性代謝物678.6±62.45.2±1.815,028±2,5249.5±2.1

健康成人に本剤1回200mgを1日2回、15日間反復経口投与したときの血漿中未変化体及びヒドロキシイトラコナゾールのトラフ時の濃度は徐々に上昇し、投与12日目(288時間目)にはほぼ定常状態に達した。t1/2は31.0時間及び22.2時間であった43)

健康成人(n=12)に本剤1回200mgを1日2回反復経口投与したときの血漿中濃度推移

食事による影響42)

本剤を空腹時に投与したとき、食直後投与時の最高血漿中濃度の約40%であり、ヒドロキシイトラコナゾールも同様の傾向が認められ、食直後投与によってイトラコナゾールの生物学的利用率が向上した。

分布

体組織への分布44)

外国人(患者・健康成人)のデータでは、イトラコナゾール100mg経口投与後の肺、腎、肝、皮膚等の組織内未変化体濃度は血漿中濃度よりも高かった。また、皮膚組織内未変化体濃度は、最終投与後1週間は治療濃度域であった。

乳汁移行性41)

外国人(健康女性)のデータでは、授乳婦にイトラコナゾール1回200mgを1日2回経口投与したとき、乳汁中に未変化体が検出された。

血漿蛋白結合率45)

99.8%(in vitro、平衡透析法、0.5μg/mL)

代謝

ヒトにイトラコナゾールを経口投与したとき、肝臓で主に代謝され、主な代謝物はヒドロキシイトラコナゾールである。

初回通過効果の有無及びその割合

あり(割合は不明)

代謝物の活性の有無

ヒドロキシイトラコナゾール(主活性代謝物)は、未変化体と比較してほぼ同等の抗真菌活性を示す46)

代謝酵素(チトクロームP450)の分子種

CYP3A4

排泄44)

外国人(健康成人)に3H-イトラコナゾール100mg経口投与したとき、投与7日間以内に放射活性の54.1%が糞中に、35.2%が尿中に排泄された。

臨床成績

国内で実施された二重盲検比較試験を含む総計834例における臨床試験の概要は以下のとおりであった。また、爪白癬に対するパルス療法の有効率は、400mg/日3サイクル投与84.6%(44/52)、200mg/日6サイクル投与66.7%(34/51)、200mg/日3サイクル投与63.8%(30/47)であった47)48)49)50)51)52)53)54)55)56)57)

疾患名臨床効果(有効率)
内臓真菌症カンジダ血症5/6(83.3%)
肺カンジダ症5/5(100.0%)
食道カンジダ症11/13(84.6%)
尿路カンジダ症7/7(100.0%)
肺アスペルギルス症8/9(88.9%)
肺アスペルギローマ17/30(56.7%)
クリプトコックス髄膜炎1/2(50.0%)
肺クリプトコックス症1/1(100.0%)
深在性皮膚真菌症スポロトリコーシス28/32(87.5%)
クロモミコーシス6/10(60.0%)
表在性皮膚真菌症体部白癬112/125(89.6%)
股部白癬51/57(89.5%)
手白癬23/23(100.0%)
足白癬202/250(80.8%)
爪白癬(パルス療法)44/52(84.6%)
頭部白癬11/11(100.0%)
ケルスス禿瘡15/17(88.2%)
白癬性毛瘡8/8(100.0%)
口腔カンジダ症26/29(89.7%)
皮膚カンジダ症44/46(95.7%)
爪カンジダ症28/32(87.5%)
カンジダ性爪囲爪炎18/20(90.0%)
カンジダ性毛瘡4/5(80.0%)
慢性皮膚粘膜カンジダ症5/6(83.3%)
癜風25/28(89.3%)
マラセチア毛包炎10/10(100.0%)

原因菌真菌学的効果
(菌陰性化率)
Candida albicans107/115(93.0%)
C.glabrata3/4(75.0%)
C.parapsilosis5/5(100.0%)
Aspergillus fumigatus14/16(87.5%)
A.niger2/2(100.0%)
Cryptococcus neoformans2/4(50.0%)
Sporothrix schenckii27/31(87.1%)
Fonsecaea pedrosoi5/7(71.4%)
Trichophyton rubrum281/325(86.5%)
T.mentagrophytes54/64(84.4%)
Microsporum canis20/21(95.2%)
M.gypseum3/3(100.0%)
Epidermophyton floccosum3/3(100.0%)
Malassezia furfur31/34(91.2%)
*爪白癬の主要原因菌:325例中24例が爪白癬での同定例であり、パルス療法では62.5%(15/24)

内臓真菌症患者にイトラコナゾール注射液投与後本剤を最大12週間投与した臨床試験における総合効果の有効性は以下のとおりであった58)

菌種疾患名有効例/症例
アスペルギルス属侵襲性肺アスペルギルス症2/4
慢性壊死性肺アスペルギルス症5/8
アスペルギローマ3/6
アスペルギルス性骨髄炎1/1
小計11/19(57.9%)
カンジダ属カンジダ血症(播種性含む)1/3
肺カンジダ症1/1
食道カンジダ症2/2
尿路カンジダ症1/1
小計5/7(71.4%)
クリプトコックス属肺クリプトコックス症5/5
小計5/5(100%)
合計21/31(67.7%)

薬効薬理

抗真菌作用59) 60) 61) 62) 63) 64) 65)

トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属、カンジダ属、マラセチア属、クリプトコックス属、アスペルギルス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属に対してin vitroで強い抗真菌活性を示した。

マウス、ラット、モルモットの免疫正常動物及び実験的な免疫不全動物における実験的皮膚真菌症、クリプトコックス症、アスペルギルス症、カンジダ症、スポロトリコーシスに対して高い有効性を示した。

作用機序66)

真菌のチトクロームP450に特異的に作用して、真菌の細胞膜の主要構成脂質であるエルゴステロールの生合成を阻害する。イトラコナゾールは哺乳類由来のチトクロームP450には影響が少なかった。

有効成分に関する理化学的知見

一般名イトラコナゾール
一般名(欧名)Itraconazole
化学名4-(4-{4-[4-({(2RS,4SR)-2-(2,4-Dichlorophenyl)-2-[(1H-1,2,4-triazol-1-yl)methyl]-1,3-dioxolan-4-yl}methoxy)phenyl]piperazin-1-yl}phenyl)-2-[(1RS)-1-methylpropyl]-2,4-dihydro-3H-1,2,4-triazol-3-one
4-(4-{4-[4-({(2SR,4RS)-2-(2,4-Dichlorophenyl)-2-[(1H-1,2,4-triazol-1-yl)methyl]-1,3-dioxolan-4-yl}methoxy)phenyl]piperazin-1-yl}phenyl)-2-[(1RS)-1-methylpropyl]-2,4-dihydro-3H-1,2,4-triazol-3-one
分子式C35H38Cl2N8O4
分子量705.63
融点166〜170℃
性状白色の粉末である。
溶解性N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水及び2-プロパノールにほとんど溶けない。
分配係数logP=5.62(1-オクタノール/pH6.0緩衝溶液)
logP=5.67(1-オクタノール/pH8.1緩衝溶液)
KEGG DRUGD00350

取扱い上の注意

小児の手の届かない所に保管すること。

包装

56カプセル(8カプセル×7)、100カプセル(10カプセル×10)、500カプセル(10カプセル×50)、100カプセル(バラ)

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[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2020/9/16 版