医療用医薬品 : 附子理中湯

List   Top

医薬品情報


総称名 附子理中湯
一般名 附子理中湯
薬効分類名 漢方製剤
薬効分類番号 5200
KEGG DRUG
D07038 附子理中湯
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2022年3月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
三和附子理中湯エキス細粒 三和生薬 5200148C1022 21.1円/g 劇薬

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
2.1 アルドステロン症の患者[当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。]
2.2 ミオパチーのある患者[当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。]
2.3 低カリウム血症のある患者[当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。]

4. 効能または効果

胃腸虚弱で血色悪く、顔に生気なく、尿量多く手足に冷感あり、下痢の傾向あり、しばしばはき気、めまい、頭重、胃痛をうったえるものの次の諸症
慢性の胃腸カタル、胃アトニー症

6. 用法及び用量

通常、成人1日4.5gを3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

8.1 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
8.2 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意すること。[10.211.1.111.1.2参照]
8.3 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。ブシを含む製剤との併用には、特に注意すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 体力の充実している患者
副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。
9.1.2 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者
心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。本剤に含まれる加工ブシの副作用があらわれやすくなる。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
慎重に投与すること。本剤には加工ブシが含まれている。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

10.2 併用注意
カンゾウ含有製剤
芍薬甘草湯
補中益気湯
抑肝散 等
グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤
グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・L-システイン
グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠 等
ループ系利尿剤
アゾセミド
トラセミド
フロセミド 等
チアジド系利尿剤
トリクロルメチアジド
ヒドロクロロチアジド
ベンチルヒドロクロロチアジド 等
8.211.1.111.1.2参照]
偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパチーがあらわれやすくなる。グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 偽アルドステロン症(頻度不明)
低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.210.2参照]
11.1.2 ミオパチー(頻度不明)
低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.210.2参照]
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
過敏症発疹、蕁麻疹等
その他心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. 附子理中湯

一般的名称 附子理中湯
KEGG DRUG D07038

20. 取扱い上の注意

20.1 本剤の品質を保つため、できるだけ湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい所に保管すること。
20.2 開封後は特に湿気を避け、取扱いに注意すること。
20.3 本剤は生薬を原料としているので、色調等が異なることがある。

22. 包装

500g[ボトル]
1.5g×300包[分包]

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
三和生薬株式会社 お客様相談窓口
〒164-0012 東京都中野区本町1-32-5 ハーモニーテラス201号
電話:ナビダイヤル:0570-095770
FAX:03-5843-5444
製品情報問い合わせ先
三和生薬株式会社 お客様相談窓口
〒164-0012 東京都中野区本町1-32-5 ハーモニーテラス201号
電話:ナビダイヤル:0570-095770
FAX:03-5843-5444

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
三和生薬株式会社
栃木県宇都宮市平出工業団地6-1

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/08/20 版