医療用医薬品 : アスパラ

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医薬品情報


総称名 アスパラ
一般名 L-アスパラギン酸カルシウム水和物
欧文一般名 Calcium L-Aspartate Hydrate
薬効分類名 Caアスパルテート製剤
薬効分類番号 3214
KEGG DRUG
D01598 L-アスパラギン酸カルシウム水和物
KEGG DGROUP
DG03232 骨粗鬆症治療薬
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2023年10月 改訂(第2版 D4)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アスパラ−CA錠200 ASPARA-CA Tablets ニプロESファーマ 3214001F1020 5.7円/錠

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
2.1 高カルシウム血症の患者[高カルシウム血症を増悪させるおそれがある。][8.、9.1.1参照]
2.2 腎結石のある患者[腎結石を増強させるおそれがある。]
2.3 重篤な腎不全のある患者[9.2.1参照]

4. 効能または効果

○低カルシウム血症に起因する下記症候の改善
テタニー、テタニー関連症状
○下記代謝性骨疾患におけるカルシウム補給
骨粗鬆症、骨軟化症
○発育期におけるカルシウム補給、妊娠・授乳時におけるカルシウム補給

6. 用法及び用量

アスパラギン酸カルシウムとして、通常成人1日1.2gを2〜3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

長期投与により血中及び尿中カルシウムが高値になることがあるので、長期投与する場合には定期的に血中又は尿中カルシウムを検査することが望ましい。[2.19.1.110.2参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 高カルシウム血症があらわれやすい病態の患者2.1、8.、10.2参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎不全のある患者
投与しないこと。カルシウム排泄低下により、高カルシウム血症があらわれるおそれがある。[2.3参照]
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児には投与しないことが望ましい。3週齢以下の幼若マウス及びラットにアスパラギン酸として250mg/kg以上を投与すると、視床下部弓状核に病理組織学的変化を認めたという報告がある。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

10.2 併用注意
ジギタリス製剤
ジゴキシン、ジギトキシン
ジギタリス中毒(不整脈、ショック)があらわれることがある。
定期的にジギタリス中毒の有無、心電図検査を行い、必要に応じてジギタリス製剤の血中濃度を測定し、異常が認められた場合には、ジギタリス製剤の減量若しくは投与を中止する。
ジギタリス製剤の作用を増強する。
テトラサイクリン系抗生物質
テトラサイクリン
テトラサイクリン系抗生物質の作用が減弱するおそれがある。
同時服用を避け、併用する場合には1〜3時間以上あける等注意する。
カルシウムイオンはキレート化によりテトラサイクリン系抗生物質の吸収を阻害する。
ニューキノロン系抗菌剤
シプロフロキサシン塩酸塩、ノルフロキサシン、トスフロキサシントシル酸塩水和物
ニューキノロン系抗菌剤の作用が減弱するおそれがある。
同時服用を避け、併用する場合には、2時間以上あける等注意する。
カルシウムイオンはキレート化によりニューキノロン系抗菌剤の吸収を阻害し、血中濃度を低下させる。
活性型ビタミンD製剤
アルファカルシドール
カルシトリオール等
[8.、9.1.1参照]
高カルシウム血症があらわれやすい。腸管でのカルシウムの吸収が促進される。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1〜5%未満頻度不明
長期投与 高カルシウム血症、結石症
消化器腹部膨満感、胸やけ、軟便 
その他頭痛、心窩部不快感、発疹 

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
カルシウムは歯及び骨形成のほか、神経活動、血液凝固、筋収縮等の生理作用の発現に重要な役割を持つ。
18.2 薬効を裏付ける試験成績
上皮小体摘出ラットを用いた実験で、L-アスパラギン酸カルシウム水和物は塩化カルシウム水和物、リン酸カルシウム、炭酸カルシウムに比べ体内利用性の高いことが認められている。1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. L-アスパラギン酸カルシウム水和物

一般的名称 L-アスパラギン酸カルシウム水和物
一般的名称(欧名) Calcium L-Aspartate Hydrate
分子式 C8H12CaN2O8・3H2O
分子量 358.32
物理化学的性状 ・白色の結晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
・水に溶けやすく、エタノール(95)、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。
・吸湿性である。
KEGG DRUG D01598

22. 包装

100錠[10錠(PTP)×10(アルミニウム袋)]
1000錠[10錠(PTP)×100(アルミニウム袋)]
500錠[鉄製の缶、ポリエチレン袋、バラ]

23. 主要文献

  1. 松本昌世 他, 日薬理誌, 60, 162-163, (1964)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
ニプロ株式会社 医薬品情報室
〒566-8510 大阪府摂津市千里丘新町3番26号
電話:0120-226-898
FAX:050-3535-8939
製品情報問い合わせ先
ニプロ株式会社 医薬品情報室
〒566-8510 大阪府摂津市千里丘新町3番26号
電話:0120-226-898
FAX:050-3535-8939

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
ニプロESファーマ株式会社
大阪府摂津市千里丘新町3番26号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/04/17 版