2.1 エリスロマイシン、コリスチンに対し過敏症の既往歴のある患者
8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2 使用中に感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い、感作されたことを示す兆候があらわれた場合には、投与を中止すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児又は4歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内一般臨床試験
外眼部細菌感染症患者16例に本剤を1日2回、3日〜20日間点眼
注)した結果、本剤の有効性が認められた。また、疾患別臨床効果は表1、16例中細菌が検出された14件における有効菌種別臨床効果は表2のとおりであった。
副作用は認められなかった
2)。
表1.疾患別臨床効果
疾患名 | 有効率(%) |
結膜炎 | 100.0(3/3) |
麦粒腫 | 100.0(6/6) |
眼瞼炎・眼瞼膿瘍 | 100.0(5/5) |
涙嚢炎 | 100.0(1/1) |
角膜潰瘍 | 100.0(1/1) |
表2.有効菌種別臨床効果
菌種 | 有効率(%) |
ブドウ球菌属 | 100.0(10/10) |
肺炎球菌 | 100.0(3/3) |
モラクセラ・ラクナータ(モラー・アクセンフェルト菌) | 100.0(1/1) |
17.1.2 国内一般臨床試験
緑膿菌感染による角膜潰瘍患者3例に本剤を30分〜2時間ごとに点眼
注)した結果、本剤の有効性が認められた。
副作用は認められなかった
3)。
注)本剤が承認されている用法・用量は1日数回点眼である。