医療用医薬品 : 当帰芍薬散

List   Top

医薬品情報


総称名 当帰芍薬散
一般名 当帰芍薬散
薬効分類名 漢方製剤
薬効分類番号 5200
KEGG DRUG D07021 当帰芍薬散エキス
商品一覧
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2014年10月 改訂 (第6版)


効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬効薬理 理化学的知見 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒(医療用) ツムラ 5200111D1076 9円/g

効能・効果及び用法・用量

効能又は効果

筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の諸症

貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症

用法及び用量

通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

使用上の注意

慎重投与

著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれることがある。]

食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]

重要な基本的注意

本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。

他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

副作用

副作用発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。

その他の副作用

 頻度不明
過敏症注1)発疹、そう痒等
肝臓肝機能異常(AST(GOT)、ALT(GPT)等の上昇)
消化器食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等
注1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験が少ない]

薬効薬理

ホルモンに対する作用

雌幼若ラットに飲水投与したところ、子宮重量及び子宮のエストロジェンレセプター数が増加した。この作用は卵巣摘出モデルにおいては認められなかった1)

排卵誘発作用

雌幼若ラットに飲水投与し、ヒト閉経期尿性ゴナドトロピン(hMG)を投与したところ、hMG単独投与に比べ排卵率が増加した1)

妊娠ラットに対する作用

妊娠した高血圧自然発症ラットに飲水投与したところ、胎盤血流及び胎児体重の低下が抑制された2)

更年期障害に対する作用

卵巣摘出マウスに経口投与したところ、ストレス負荷によるペントバルビタールナトリウム誘発睡眠時間短縮が抑制された3)

子宮に対する作用

ラット摘出子宮筋において、PGF2α誘発収縮強度を抑制した(in vitro)4)

作用機序

本剤は、以下の作用により薬理効果を示すことが示唆されている。

ホルモンに対する作用

ヒト顆粒膜細胞において、エストラジオール及びプロゲステロン分泌を促進した(in vitro)5)

ラット下垂体培養細胞において、LH及びFSHの分泌を促進した(in vitro)6)

フリーラジカル消去作用

脂溶性ラジカル、スーパーオキシドラジカル、ヒドロキシラジカルを消去し、アスコルビン酸-塩化第一鉄により発生するカーボンセンターラジカル及び脂質の過酸化を抑制した(in vitro)7)

妊娠マウスに飲水投与したところ、スーパーオキシド消去酵素阻害剤であるジエチルジチオカルバメートにより減少した妊娠率を改善した8)

サイトカインに対する作用

ヒト末梢血単核球において、TNF-α、IFN-γ(Th1サイトカイン)濃度を増加させ、IL-4(Th2サイトカイン)濃度には影響しなかった(in vitro)9)
また、ヒト脱落膜単核球において、TNF-α濃度を増加させ、IFN-γ、IL-4濃度には影響しなかった(in vitro)10)

更年期障害に対する作用

卵巣摘出マウスに経口投与したところ、ストレス負荷による視床下部ノルアドレナリン代謝回転亢進が抑制された3)

有効成分に関する理化学的知見

一般名当帰芍薬散
KEGG DRUGD07021

包装

500g、5kg(500g×10)、2.5g×42包、2.5g×189包

主要文献


1. 小山嵩夫・他,  産婦人科漢方研究のあゆみ,  6,  76,  (1989)  診断と治療社
2. Watanabe,K.et al.,  Acta Med.Biol.,  37 (2),  91,  (1989)
3. Iizuka,S.et al.,  Meth.Find.Exp.Clin.Pharmacol.,  20 (1),  39,  (1998) »PubMed »DOI
4. 櫛引美代子・他,  和漢医薬学雑誌,  17 (4),  170,  (2000)
5. 田中俊誠・他,  ホルモンと臨床,  38 (9),  935,  (1990)
6. 青野敏博・他,  産婦人科漢方研究のあゆみ,  12,  52,  (1995)  診断と治療社
7. Ueda,Y.et al.,  Neurochem.Res.,  21 (8),  909,  (1996) »PubMed »DOI
8. Ota,H.et al.,  Reprod.Fertil.Dev.,  11,  451,  (1999) »PubMed »DOI
9. Fujii,T.et al.,  Am.J.Reprod.Immunol.,  44,  342,  (2000) »PubMed »DOI
10. Fujii,T.et al.,  Am.J.Reprod.Immunol.,  46,  369,  (2001) »PubMed »DOI

作業情報


改訂履歴

2010年11月 改訂 (第5版)
2014年10月 改訂 (第6版)

文献請求先

株式会社ツムラ
107-8521
東京都港区赤坂2-17-11
0120-329970

業態及び業者名等

株式会社ツムラ
東京都港区赤坂2-17-11


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2022/11/24 版