医療用医薬品 : 安息香酸ナトリウムカフェイン

List   Top

医薬品情報


総称名 安息香酸ナトリウムカフェイン
一般名 安息香酸ナトリウムカフェイン
欧文一般名 Caffeine and Sodium Benzoate
薬効分類名 中枢興奮・鎮痛剤
薬効分類番号 2115
KEGG DRUG
D02409 安息香酸ナトリウムカフェイン
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2022年1月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
安息香酸ナトリウムカフェイン「ケンエー」 Caffeine and Sodium Benzoate「KENEI」 健栄製薬 2115003X1049 7.7円/g 劇薬

4. 効能または効果

ねむけ、倦怠感、血管拡張性及び脳圧亢進性頭痛(片頭痛、高血圧性頭痛、カフェイン禁断性頭痛など)

6. 用法及び用量

安息香酸ナトリウムカフェインとして、通常成人1回0.1〜0.6gを1日2〜3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 胃潰瘍又はその既往歴のある患者
胃液分泌を促進するため、悪影響を及ぼすおそれがある。
9.1.2 心疾患のある患者
徐脈又は頻脈を起こすことがある。
9.1.3 緑内障の患者
症状が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与し、長期連用を避けること。胎盤を通過する。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。また、長期連用は避けること。母乳中に容易に移行する。
9.8 高齢者
本剤を減量するなど注意すること。一般に高齢者では生理機能が低下している。

10. 相互作用

10.2 併用注意
他のキサンチン系薬剤
アミノフィリン水和物
ジプロフィリン
テオフィリン等
中枢神経興奮薬
エフェドリン塩酸塩
マオウ等
過度の中枢神経刺激作用が現れることがある。併用薬の代謝・排泄を遅延させることがある。
MAO阻害剤
セレギリン塩酸塩
ラサギリンメシル酸塩
サフィナミドメシル酸塩
頻脈、血圧上昇等が現れることがある。機序は不明である。
シメチジン過度の中枢神経刺激作用が現れることがある。カフェインの代謝・排泄を遅延させることがある。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
循環器頻脈注)、期外収縮注)
精神神経系振せん注)、耳鳴注)、不眠注)、不穏注)

13. 過量投与

13.1 症状
消化器症状(悪心、嘔吐等)、循環器症状(不整脈、血圧上昇等)、精神神経症状(痙攣、昏睡)、呼吸器症状(呼吸促進、呼吸麻痺等)などの増悪を起こすことがある。
13.2 処置
興奮状態には対症療法としてジアゼパム注、フェノバルビタール注などの中枢神経抑制薬投与を考慮し、呼吸管理を実施する。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
カフェインは、非選択的ホスホジエステラーゼ阻害薬であり、cAMP及びcGMPの分解を抑制し、cAMP及びcGMPをセカンドメッセンジャーとする受容体機能を亢進させる。また、アデノシン受容体拮抗薬であり、A1、A2A受容体に拮抗して神経伝達物質遊離を脱抑制する1)
18.2 中枢神経系への作用
安息香酸ナトリウムカフェインの薬理作用は主としてカフェインに基づく作用である。中枢において、大脳皮質に作用し感覚受容能及び精神機能を高める。また、脳血管抵抗増大や脳血流量低下、またそれに伴う脳脊髄圧低下作用がある2)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. 安息香酸ナトリウムカフェイン

一般的名称 安息香酸ナトリウムカフェイン
一般的名称(欧名) Caffeine and Sodium Benzoate
物理化学的性状 白色の粉末で、においはなく、味は僅かに苦い。
水に溶けやすく、酢酸(100)又は無水酢酸にやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
KEGG DRUG D02409

22. 包装

500g(ポリプロピレン袋)

23. 主要文献

  1. 田中千賀子ほか, NEW薬理学.第7版, 300, (2017), (南江堂)
  2. 第十七改正 日本薬局方解説書, C-425-429, (2016), (廣川書店)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話:06-6231-5822
FAX:06-6204-0750
製品情報問い合わせ先
健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話:06-6231-5822
FAX:06-6204-0750

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
健栄製薬株式会社
大阪市中央区伏見町2丁目5番8号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/09/17 版