2.1 急性腹症が疑われる患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
2.2 痙れん性便秘の患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
2.3 重症の硬結便のある患者[下剤の経口投与では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
2.4 ヘノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中の患者[これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こすおそれがある]
2.5 リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時[これらの中毒物質の吸収を促進するおそれがある]
便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除
ヒマシ油として、通常、成人は15〜30mL(増量限度60mL)小児は5〜15mL、乳幼児は1〜5mLを、それぞれそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼすことがあるので連用を避けること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。子宮収縮を誘発して流早産の危険性がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 即効性であるので就寝前の服用を避けさせること。