医療用医薬品 : 加香ヒマシ油

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医薬品情報


総称名 加香ヒマシ油
一般名 ヒマシ油
欧文一般名 Castor Oil
薬効分類名 下剤
薬効分類番号 2356
ATCコード A06AB05
KEGG DRUG
D03418 加香ヒマシ油
KEGG DGROUP
DG00071 ヒマシ油
DG01770 便秘薬
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2022年6月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
加香ヒマシ油「ケンエー」 Aromatic Castor Oil「KENEI」 健栄製薬 2356002X1056 1.24円/mL

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
2.1 急性腹症が疑われる患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
2.2 痙れん性便秘の患者[蠕動運動亢進作用により腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
2.3 重症の硬結便のある患者[下剤の経口投与では十分な効果が得られず、腹痛等の症状を増悪するおそれがある]
2.4 ヘノポジ油、メンマ等の脂溶性駆虫剤を投与中の患者[これらの薬剤の吸収を促進して中毒を起こすおそれがある]
2.5 リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時[これらの中毒物質の吸収を促進するおそれがある]

4. 効能または効果

便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除

6. 用法及び用量

ヒマシ油として、通常、成人は15〜30mL(増量限度60mL)小児は5〜15mL、乳幼児は1〜5mLを、それぞれそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

小腸の消化吸収を妨げ全身の栄養状態に影響を及ぼすことがあるので連用を避けること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。子宮収縮を誘発して流早産の危険性がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
消化器悪心・嘔吐、腹痛等
過敏症過敏症状

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 即効性であるので就寝前の服用を避けさせること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
小腸内で胆汁共存下リパーゼの作用によって加水分解されリシノール酸ナトリウムを生成し、結腸に影響しないで小腸及び盲腸を収縮して瀉下作用を現す1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ヒマシ油

一般的名称 ヒマシ油
一般的名称(欧名) Castor Oil
物理化学的性状 無色〜微黄色澄明粘性の油で、僅かに特異なにおいがあり、味は初め緩和で、後に僅かにえぐい。
エタノール(99.5)又はジエチルエーテルと混和する。
KEGG DRUG D03418

22. 包装

500mL(ガラス瓶)

23. 主要文献

  1. 第十七改正 日本薬局方解説書, D-816-817, (2016), (廣川書店)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話:06-6231-5822
FAX:06-6204-0750
製品情報問い合わせ先
健栄製薬株式会社 学術情報部
〒541-0044 大阪市中央区伏見町2丁目5番8号
電話:06-6231-5822
FAX:06-6204-0750

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
健栄製薬株式会社
大阪市中央区伏見町2丁目5番8号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/08/20 版