9.1.1 子宮筋腫のある患者
子宮筋腫の発育を促進するおそれがある。[8.参照]
9.1.2 乳癌の既往歴のある患者
9.1.3 乳癌家族素因が強い患者、乳房結節のある患者、乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者
9.1.4 心疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。
9.1.5 てんかん患者
体液貯留を起こし、てんかんが増悪するおそれがある。
9.1.6 糖尿病患者
十分管理を行いながら投与すること。糖尿病が増悪することがある。
9.1.7 骨成長が終了していない可能性がある患者
骨端の早期閉鎖をきたすおそれがある。[
9.7参照]
9.2.1 腎疾患又はその既往歴のある患者
ナトリウムや体液の貯留により症状が増悪するおそれがある。
本剤の投与に際しては問診、内診、基礎体温の測定、免疫学的妊娠診断などにより、妊娠していないことを十分に確認すること。[2.4、9.5.1参照]
9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[
2.4、
9.4参照]
9.5.2 黄体・卵胞ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係はいまだ確立されたものではないが、心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では、対照群に比して妊娠初期に黄体ホルモン剤又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた率に有意差があるとする疫学調査の結果が報告されている
1)。
9.5.3 卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合、児の成長後、腟上皮及び子宮内膜の癌性変性を示唆する結果が報告されている
2)3)。また、新生児(マウス)に投与した場合、児の成長後、腟上皮の癌性変性を認めたとの報告がある
4)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。