医療用医薬品 : レゾルシン

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医薬品情報


総称名 レゾルシン
一般名 レゾルシン
欧文一般名 Resorcin
薬効分類名 外皮用殺菌消毒剤
薬効分類番号 2619
ATCコード D10AX02
KEGG DRUG
D00133 レゾルシン
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2023年11月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
レゾルシン「純生」 (後発品) Resorcin 小堺製薬 2619711X1020 18.09円/g

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
2.1 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 皮膚結核、真菌性皮膚疾患、単純疱疹、種痘疹、水痘の患者[症状が悪化するおそれがある。]
2.3 乳幼児[9.711.2参照]

4. 効能または効果

殺菌、鎮痒、表皮剥離、角質溶解剤として次の疾患に用いる。
脂漏脂漏性湿疹被髪部乾癬尋常性ざ瘡、粃糠性脱毛症

6. 用法及び用量

2〜5%の軟膏、水溶液又はローションとして、適量を1日1〜2回塗布する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.7 小児等
乳幼児には投与しないこと。経皮吸収のおそれがある。[2.311.2参照]

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
循環器注)頻脈等
消化器注)胃腸障害(悪心等)
中枢神経系注)眩暈、けいれん等
腎臓注)腎障害
血液注)メトヘモグロビン血症
過敏症そう痒感、腫脹、水疱等
皮膚真菌性・細菌性感染症
その他注)粘液水腫等

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 空気中で酸化されて紅色となり、鉄塩の存在でも同様に着色する。水溶液は変色しやすく、紅色から赤色を経て、つぎに褐色に変化する。アルカリの存在では変化は非常に速くなる1)
14.1.2 配合禁忌
塩化第二鉄液、炭酸水素ナトリウム、カンフル、プロテイン銀、フェノール、ヨウ化物、ヨードチンキ1)
14.2 薬剤使用時の注意
14.2.1 眼及び眼の周囲には使用しないこと。
14.2.2 皮膚が徐々にはく離するよう使用回数を調節すること。
14.2.3 毛髪に使用する際は、毛髪の石けん分を洗い落としてから使用すること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
レゾルシンは、石炭酸と同じく殺菌作用があるが、作用の強さは石炭酸の1/3である。
局所的にはタンパク凝固作用を有し、また角質溶解作用も有する2)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. レゾルシン

一般的名称 レゾルシン
一般的名称(欧名) Resorcin
化学名 1,3-Dihydroxybenzene
分子式 C6H6O2
分子量 110.11
物理化学的性状 白色又は淡赤色の結晶又は粉末で、わずかに特異なにおいがあり、味は甘く、後にやや苦い。
水又はエタノールに極めて溶けやすく、エーテルに溶けやすい。
水酸化ナトリウム試液に溶ける。
光又は空気によって徐々に淡赤色となる3)
KEGG DRUG D00133

20. 取扱い上の注意

瓶開封後は密栓して保存すること。

22. 包装

100g[ガラス瓶]

23. 主要文献

  1. 第八改正日本薬局方解説書, C-1892-1895, (1971), (廣川書店)
  2. グッドマン・ギルマン薬理書(下)第6版, 1166, (1986), (廣川書店)
  3. 日本薬局方外医薬品規格, 608, (2002), (薬事時報社)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
日興製薬販売株式会社 製品情報窓口
〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町32
電話:03-3254-1831
FAX:03-3254-1846
製品情報問い合わせ先
日興製薬販売株式会社 製品情報窓口
〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町32
電話:03-3254-1831
FAX:03-3254-1846

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
小堺製薬株式会社
東京都墨田区両国4-36-9
26.2 発売元
日興製薬販売株式会社
東京都千代田区神田紺屋町32

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2024/04/17 版