適当量を乾燥状態のまま、又は生理食塩液かトロンビン溶液に浸し、皮膚或は臓器の傷創面に貼付し、滲出する血液を吸収させ固着する。本品は組織に容易に吸収されるので体内に包埋しても差し支えない。
8.1 本剤の使用は縫合、結紮等の止血に代わるものではないことに留意すること。
8.2 本剤は殺菌作用をもたないので、感染の可能性が高い場合には、適切な処置を考慮すること。
8.3 視神経及び視束交叉の周囲[圧迫により視力障害を起こすことがある。]
8.4 創面への使用にあたっては癒合を妨げる可能性があるので、過量に使用しないこと。
8.5 膨張による圧迫が正常な機能を妨げる可能性があるので、創腔又は組織の間隙に使用する場合には、詰めすぎないように留意すること。
11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
全身発赤、呼吸困難、血圧低下等があらわれることがある。
14.1 薬剤投与時の注意
14.1.1 容器より取出す際に細菌汚染しないように注意すること。
14.1.2 消毒用アルコール浸漬又は加熱滅菌を避けること。
(外装接着部の剥離、内容の変質をきたすおそれがある。)
14.1.3 本剤は用法・用量にしたがって使用し、血管内には使用しないこと。
15.1 臨床使用に基づく情報
塞栓術に使用した結果、組織壊死等があらわれたとの報告がある。