医療用医薬品 : アクロマイシン

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医薬品情報


総称名 アクロマイシン
一般名 テトラサイクリン塩酸塩
欧文一般名 Tetracycline Hydrochloride
製剤名 テトラサイクリン塩酸塩カプセル
薬効分類番号 6152
ATCコード D06AA04 J01AA07 S01AA09 S02AA08 S03AA02
KEGG DRUG
D02122 テトラサイクリン塩酸塩
KEGG DGROUP
DG01197 テトラサイクリン系抗生物質
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2024年7月 改訂(第2版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アクロマイシンVカプセル50mg Achromycin V Capsules 50mg サンファーマ 6152002M1023 8.3円/カプセル 処方箋医薬品注)
アクロマイシンVカプセル250mg Achromycin V Capsules 250mg サンファーマ 6152002M2020 9.4円/カプセル 処方箋医薬品注)

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
テトラサイクリン系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

<適応菌種>
<適応症>
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症軟性下疳性病性(鼠径)リンパ肉芽腫、子宮内感染、脳膿瘍、涙のう炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、猩紅熱炭疽ブルセラ症百日咳野兎病ガス壊疽回帰熱ワイル病発疹チフス、発疹熱、つつが虫病

5. 効能または効果に関連する注意

<咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎>
「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

6. 用法及び用量

テトラサイクリン塩酸塩として、通常成人1日1g(力価)を4回に分割経口投与する。小児には、1日体重1kgあたり30mg(力価)を4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 食道通過障害のある患者
食道潰瘍を起こすおそれがある。
9.1.2 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者
観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
9.2 腎機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがある。また、動物実験(ラット)で胎児毒性が認められている。[9.7参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。母乳中へ移行することが報告されている2)
9.7 小児等
他の薬剤が使用できないか、無効の場合にのみ適用を考慮すること。
小児(特に歯牙形成期にある8歳未満の小児)に投与した場合、歯牙の着色・エナメル質形成不全、また、一過性の骨発育不全を起こすことがある。[9.5参照]
9.8 高齢者
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
9.8.1 生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすい。
9.8.2 ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

10. 相互作用

10.2 併用注意
カルシウム、マグネシウム、アルミニウム又は鉄剤本剤の吸収が低下し、効果が減弱されるおそれがある。
両剤の服用間隔を2〜4時間とすること。
本剤と二価又は三価の金属イオンが消化管内で難溶性のキレートを形成して、本剤の吸収を阻害する。
ランタン本剤の吸収が低下し、効果が減弱されるおそれがあるので、左記薬剤服用後、2時間以上あけて投与すること。本剤とランタンが難溶性の複合体を形成し、本剤の腸管からの吸収を妨げることが考えられる。
抗凝血剤
ワルファリンカリウム等
血漿プロトロンビン活性を抑制することがある。本剤による腸内細菌の減少が、ビタミンK合成を阻害し、抗凝血剤の作用を増強するほか、本剤がカルシウムイオンとキレート結合し、血漿プロトロンビン活性を抑制すると考えられている。
スルホニル尿素系血糖降下薬血糖降下作用が増強することがある。機序は不明であるが、スルホニル尿素系薬剤の血糖降下作用がオキシテトラサイクリン及びドキシサイクリンによって増強されるという報告がある。
メトトレキサートメトトレキサートの作用が増強されることがある。本剤は血漿蛋白と結合しているメトトレキサートを競合的に置換遊離し、メトトレキサートの作用を増強させることが考えられる。
ポルフィマーナトリウム光線過敏症を起こすおそれがある。
直射日光、集中光等を避けること。
皮膚の光感受性を高める薬剤との併用により、本剤による光線過敏症が増強されることが考えられる。
ジゴキシン本剤がジゴキシンの作用を増強し、中毒症状が発現することがある。
併用時はジゴキシンの中毒症状に注意すること。
本剤による腸内細菌の減少のため、腸内細菌によるジゴキシンの代謝が不活性化され、ジゴキシンの血中濃度が上昇すると考えられる。
黄体・卵胞ホルモン配合剤
経口避妊剤
黄体・卵胞ホルモン配合剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大するおそれがある。本剤による腸内細菌の減少のため、黄体・卵胞ホルモン配合剤の腸肝循環による再吸収が抑制されると考えられる。
ボツリヌス毒素製剤過剰な筋弛緩があらわれる恐れがあり、閉瞼不全、頸部筋脱力、呼吸困難、嚥下障害等のリスクが高まるおそれがある。本剤およびボツリヌス毒素製剤はともに筋弛緩作用を有するため、作用が増強されるおそれがある。
アトバコン本剤との併用によりアトバコンの血漿中濃度が約40%低下した。機序は不明である。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
過敏症発熱、発疹、蕁麻疹
皮膚光線過敏症
肝臓AST、ALTの上昇等肝機能検査値異常
消化器食欲不振、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、口内炎、舌炎、肛門周囲炎、膵炎
血液顆粒球減少、好酸球増多、血小板減少
菌交代症菌交代症に基づく新しい感染症
ビタミン欠乏症ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
頭蓋内圧上昇頭蓋内圧上昇に伴う症状(嘔吐、頭痛、複視、うっ血乳頭、大泉門膨隆等)

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 食道に停留し、崩壊すると食道潰瘍を起こすことがあるので、多めの水で服用させ、特に就寝直前の服用等には注意すること。
14.1.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
テトラサイクリン塩酸塩250mgを健康成人男子5例に単回経口投与したときの平均血中濃度は、投与3.6時間後に最高血中濃度1.2μg/mLを示す3)
16.5 排泄
テトラサイクリン塩酸塩250mgを健康成人男子5例に単回経口投与したときの尿中への排泄率は8時間で13.5%である3)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
細菌の蛋白合成系において、aminoacyl t-RNAがm-RNA・リボゾーム複合物と結合するのを妨げ、蛋白合成を阻止させることにより抗菌作用を発揮する。また、本剤は動物のリボゾームには作用せず、細菌のリボゾームの30Sサブユニットに特異的に作用することから、選択毒性を有すると報告されている4)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. テトラサイクリン塩酸塩

一般的名称 テトラサイクリン塩酸塩
一般的名称(欧名) Tetracycline Hydrochloride
化学名 (4S,4aS,5aS,6S,12aS)-4-Dimethylamino-3,6,10,12,12a-pentahydroxy-6-methyl-1,11-dioxo-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-octahydrotetracene-2-carboxamide monohydrochloride
分子式 C22H24N2O8・HCl
分子量 480.90
物理化学的性状 本品は、黄色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は、水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくい。
KEGG DRUG D02122

20. 取扱い上の注意

外箱開封後は湿気を避けて保存すること。

22. 包装

<アクロマイシンVカプセル50mg>
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
<アクロマイシンVカプセル250mg>
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]

23. 主要文献

  1. 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
  2. Matsuda,S.,et al., Biol.Res.Pregnancy., 5 (2), 57, (1984)
  3. 芝木秀俊,他, J.Antibiot., 13 (4), 207-211, (1960)
  4. Weisblum,B.,et al., Bact.Rev., 32, 493-528, (1968) »PubMed

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
サンファーマ株式会社 くすり相談センター
〒105-0011 東京都港区芝公園1-7-6
電話:0120-22-6880 受付時間:9時〜17時(土、日、祝日、その他当社の休業日を除く)
URL:https://jp.sunpharma.com/
製品情報問い合わせ先
サンファーマ株式会社 くすり相談センター
〒105-0011 東京都港区芝公園1-7-6
電話:0120-22-6880 受付時間:9時〜17時(土、日、祝日、その他当社の休業日を除く)
URL:https://jp.sunpharma.com/

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
サンファーマ株式会社
東京都港区芝公園1-7-6

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2026/01/21 版