医療用医薬品 : タナトリル |
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総称名 | タナトリル |
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一般名 | イミダプリル塩酸塩 |
欧文一般名 | Imidapril Hydrochloride |
薬効分類名 | アンジオテンシン変換選択性阻害剤 |
薬効分類番号 | 2144 |
ATCコード | C09AA16 |
KEGG DRUG |
D01549
イミダプリル塩酸塩
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KEGG DGROUP |
DG01501
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
DG03231
血圧降下薬
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JAPIC | 添付文書(PDF) |
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2.禁忌 4.効能または効果 6.用法及び用量 8.重要な基本的注意 9.特定の背景を有する患者に関する注意 10.相互作用 11.副作用 14.適用上の注意 15.その他の注意 16.薬物動態 17.臨床成績 18.薬効薬理 19.有効成分に関する理化学的知見 20.取扱い上の注意 22.包装 23.主要文献 24.文献請求先及び問い合わせ先 26.製造販売業者等 |
販売名 | 欧文商標名 | 製造会社 | YJコード | 薬価 | 規制区分 |
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タナトリル錠10 | TANATRIL Tablets | 田辺三菱製薬 | 2144008F3024 | 55.8円/錠 | 処方箋医薬品注) |
デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートを用いた吸着器によるアフェレーシスの施行 リポソーバー イムソーバ セルソーバ等 [2.3参照] | ショックを起こすことがある。 | 陰性に荷電したデキストラン硫酸固定化セルロース、トリプトファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエチレンテレフタレートにより血中キニン系の産生が亢進し、さらに本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられて、ブラジキニンが蓄積すると考えられる。 |
アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウム膜を用いた透析(AN69) [2.4参照] | アナフィラキシーを発現することがある。 | 多価イオン体であるAN69により血中キニン系の産生が亢進し、さらに本剤によりブラジキニンの代謝が妨げられて、ブラジキニンが蓄積すると考えられる。 |
アリスキレンフマル酸塩(ラジレス) (糖尿病患者に使用する場合。ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く) [2.6参照] | 非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物(エンレスト) [2.7参照] | 血管浮腫があらわれるおそれがある。 左記薬剤を投与する場合は、本剤を少なくとも36時間前に中止すること。 また、左記薬剤の投与終了後に本剤を投与する場合は、36時間以上の間隔をあけること。 | 併用により相加的にブラジキニンの分解を抑制し、血管浮腫のリスクを増加させる可能性がある。 |
カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン トリアムテレン等 カリウム補給剤 塩化カリウム等 | 血清カリウム値が上昇することがある。 併用する場合は血清カリウム値に注意すること。 | 本剤はアンジオテンシンII産生を抑制し、アルドステロンの分泌を低下させるため、カリウム排泄を減少させると考えられる。 腎機能障害のある患者には特に注意する。 |
アリスキレンフマル酸塩 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシンII受容体拮抗剤 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
利尿降圧剤 トリクロルメチアジド ヒドロクロロチアジド等 | 利尿降圧剤で治療中の患者(特に最近利尿降圧剤投与を開始した患者)に本剤を初めて投与する場合、降圧作用が増強するおそれがあるので少量より投与するなど慎重に投与すること。 | 利尿剤の投与は血漿レニン活性を上昇させているため、本剤の投与により急激な血圧低下を起こすと考えられる。 |
リチウム製剤 炭酸リチウム | リチウム中毒(眠気、振戦、錯乱等)を起こすことがある。 定期的にリチウムの血中濃度を測定し、異常があれば減量もしくは投与中止する。 | 腎尿細管におけるリチウムの再吸収を促進すると考えられる。 |
非ステロイド性抗炎症剤 インドメタシン等 | 定期的に血圧を観察し、適切な処置をとる。 | 非ステロイド性抗炎症剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させると考えられる。 |
非ステロイド性抗炎症剤 インドメタシン等 | 腎機能を悪化させるおそれがある。異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 | 非ステロイド性抗炎症剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
カリジノゲナーゼ製剤 | 過度の血圧低下が引き起こされる可能性がある。 | 本剤のキニン分解抑制作用とカリジノゲナーゼ製剤のキニン産生作用により、血管平滑筋の弛緩が増強すると考えられる。 |
他の降圧作用を有する薬剤 降圧剤 硝酸剤等 | 定期的に血圧を測定し、両剤の用量を調節する。 | 相加的に作用(降圧作用)を増強させると考えられる。 |
0.1〜5%未満 | 頻度不明 | |
血液 | 赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板、白血球の減少、好酸球増多 | |
腎臓 | 血清クレアチニン、BUNの上昇、蛋白尿 | |
精神神経系 | 頭痛、ふらつき、めまい、立ちくらみ、不眠 | 眠気 |
循環器 | 動悸 | 低血圧 |
呼吸器 | 咳、咽頭部異和感・不快感、痰 | 嗄声 |
消化器 | 悪心、嘔吐、胃部不快感、腹痛、下痢 | 嘔気、食欲不振 |
肝臓 | AST、ALT、ALP、LDHの上昇 | γ-GTPの上昇、黄疸 |
過敏症 | 発疹、そう痒 | 光線過敏症、蕁麻疹 |
その他 | 血清カリウムの上昇、口渇、CKの上昇、倦怠感、顔面潮紅 | 脱毛、しびれ、脱力感、低血糖、耳鳴、味覚異常、胸部不快感、疲労、浮腫 |
薬物動態パラメータ | イミダプリル | イミダプリラート | ||
初回投与 | 反復投与 | 初回投与 | 反復投与 | |
Cmax(ng/mL) | 28.9 | 27.1 | 7.8 | 20.3 |
tmax(h) | 2.0 | 2.3 | 9.3 | 7.0 |
t1/2(h) | 1.7 | 1.6 | 14.8 | 7.6 |
AUC0-24h(ng・h/mL) | 113.3 | 113.6 | 107.8 | 246.6 |
[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] | 2025/05/21 版 |