医療用医薬品 : アスベリン

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医薬品情報


総称名 アスベリン
一般名 チペピジンヒベンズ酸塩
欧文一般名 Tipepidine Hibenzate
製剤名 チペピジンヒベンズ酸塩錠・チペピジンヒベンズ酸塩製剤
薬効分類名 鎮咳剤
薬効分類番号 2249
ATCコード R05DB24
KEGG DRUG
D01495 チペピジンヒベンズ酸塩
JAPIC 添付文書(PDF)
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添付文書情報2025年4月 作成(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アスベリン錠10 ASVERIN Tablets ニプロ 2249003F1039 13.1円/錠
アスベリン錠20 ASVERIN Tablets ニプロ 2249003F2027 13.7円/錠
アスベリン散10% ASVERIN Powder ニプロ 2249003B1037 17.4円/g
アスベリンドライシロップ2% ASVERIN Dry Syrup ニプロ 2249003R1043 15.1円/g
アスベリンシロップ0.5% ASVERIN Syrup ニプロ 2249003Q1048 2.55円/mL
アスベリンシロップ「調剤用」2% ASVERIN Syrup ニプロ 2249003Q2044 13円/mL

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難
感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、気管支拡張症

6. 用法及び用量

アスベリン錠10
チペピジンクエン酸塩として、通常成人1日60〜120mg(チペピジンヒベンズ酸塩として、66.5〜132.9mg)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アスベリン錠20
チペピジンクエン酸塩として、通常成人1日60〜120mg(チペピジンヒベンズ酸塩として、66.5〜132.9mg)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アスベリン散10%
チペピジンクエン酸塩として、通常成人1日60〜120mg(チペピジンヒベンズ酸塩として、66.5〜132.9mg)を3回に分割経口投与する。
小児はチペピジンクエン酸塩として、1日1歳未満5〜20mg、1歳以上3歳未満10〜25mg、3歳以上6歳未満15〜40mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アスベリンドライシロップ2%
チペピジンクエン酸塩として、通常成人1日60〜120mg(チペピジンヒベンズ酸塩として、66.5〜132.9mg)を3回に分割経口投与する。
小児はチペピジンクエン酸塩として、1日1歳未満5〜20mg、1歳以上3歳未満10〜25mg、3歳以上6歳未満15〜40mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アスベリンシロップ0.5%
チペピジンクエン酸塩として、通常成人1日60〜120mg(チペピジンヒベンズ酸塩として、66.5〜132.9mg)を3回に分割経口投与する。
小児はチペピジンクエン酸塩として、1日1歳未満5〜20mg、1歳以上3歳未満10〜25mg、3歳以上6歳未満15〜40mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
アスベリンシロップ「調剤用」2%
チペピジンクエン酸塩として、通常成人1日60〜120mg(チペピジンヒベンズ酸塩として、66.5〜132.9mg)を3回に分割経口投与する。
小児はチペピジンクエン酸塩として、1日1歳未満5〜20mg、1歳以上3歳未満10〜25mg、3歳以上6歳未満15〜40mgを3回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

アスベリン錠10
7.1 1日量剤形換算
剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
錠106〜12錠
アスベリン錠20
7.1 1日量剤形換算
剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
錠203〜6錠
アスベリン散10%
7.1 1日量剤形換算
剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
散10%0.05〜0.2g0.1〜0.25g0.15〜0.4g0.6〜1.2g
アスベリンドライシロップ2%
7.1 1日量剤形換算
剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
ドライシロップ2%0.25〜1g0.5〜1.25g0.75〜2g3〜6g
アスベリンシロップ0.5%
7.1 1日量剤形換算
剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
シロップ0.5%1〜4mL2〜5mL3〜8mL12〜24mL
アスベリンシロップ「調剤用」2%
7.1 1日量剤形換算
剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
シロップ「調剤用」2%0.25〜1mL0.5〜1.25mL0.75〜2mL3〜6mL

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

11. 副作用

11.1 重大な副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 アナフィラキシー(頻度不明)
咳嗽、腹痛、嘔吐、発疹、呼吸困難等を伴うアナフィラキシーがあらわれることがある。
11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1〜5%未満頻度不明
精神神経系眠気、不眠、眩暈興奮
消化器食欲不振、便秘、口渇、胃部不快感・膨満感、軟便・下痢、悪心腹痛
過敏症そう痒感発疹

13. 過量投与

13.1 症状
過量投与により、眠気、眩暈、興奮、せん妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等があらわれることがある。
13.2 処置
興奮が激しい場合は、必要に応じてアモバルビタールナトリウムかペントバルビタールナトリウムを静注する。その他の場合は、必要に応じて上記の内服薬(アモバルビタール、ペントバルビタールカルシウム)を投与するか、10%フェノバルビタールの筋注ないし皮下注又はジアゼパムを筋注する。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
<シロップ「調剤用」>
14.1.1 通常、4倍に希釈し使用する。
<シロップ及びシロップ「調剤用」>
14.1.2 懸濁液であるため、調剤時軽く振盪(瓶の正立−倒立をゆっくり、数回繰り返すなど)し、均一化させて使用するが、その際、強く振盪すると発泡による秤取困難を起こすことがあるので注意すること。
14.1.3 他剤と配合すると懸濁性が損なわれ、沈殿が生じる可能性があるため、配合後の秤取に際しては、軽く振盪し、均一化させて使用すること。
14.2 薬剤交付時の注意
<シロップ及びシロップ「調剤用」>
14.2.1 患者に投与する時は、「均一となるように振盪し、沈殿が生じていないことを確認してから服用」するように指示すること。
<錠>
14.2.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報
本剤の代謝物により、赤味がかった着色尿がみられることがある。

16. 薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人男子にチペピジンヒベンズ酸塩を44.28mg(アスベリン錠20 2錠)経口投与したとき、血漿中濃度は約1.3時間後に最高(約37ng/mL)に達する。血漿中濃度の半減期は約1.8時間である。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
53施設、1,777例について臨床試験が実施され、感冒、上気道炎、急・慢性気管支炎、肺炎、肺結核及び気管支拡張症に伴う咳・痰の症状に対し改善効果が認められている。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
延髄の咳中枢を抑制し咳の感受性を低下させることにより鎮咳作用を示すとともに、気管支腺分泌を亢進し気道粘膜線毛上皮運動を亢進することにより去痰作用を示す。
18.2 鎮咳作用
イヌ16mg/kg(チペピジンとして)経口投与により、コデインリン酸塩とほぼ同程度の鎮咳作用(咳嗽犬法)を示す。
作用は30分〜1時間後に発現し、約5〜6時間持続する1)2)
18.3 気管支腺分泌亢進作用
ウサギ100mg/kg経口投与により、ブロムヘキシン塩酸塩50mg/kg経口投与時とほぼ同程度の気管支腺分泌亢進作用(作野氏法)を示す2)3)
18.4 気道粘膜線毛上皮運動亢進作用
ハト0.6mg/kg(チペピジンとして)筋肉内投与により、気管線毛運動は30分後に1.5倍亢進する4)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. チペピジンヒベンズ酸塩

一般的名称 チペピジンヒベンズ酸塩
一般的名称(欧名) Tipepidine Hibenzate
化学名 3-(Dithien-2-ylmethylene)-1-methylpiperidine mono[2-(4-hydroxybenzoyl)benzoate]
分子式 C15H17NS2・C14H10O4
分子量 517.66
融点 189〜193℃
物理化学的性状 ・白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。
・酢酸(100)に溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
KEGG DRUG D01495

20. 取扱い上の注意

<錠>
20.1 開封後は、光を避けて保存すること。
<ドライシロップ>
20.2 開封後は、湿気を避けて保存すること。

22. 包装

<アスベリン錠10>
100錠[10錠(PTP)×10]
500錠[瓶、バラ]
1000錠[10錠(PTP)×100]
<アスベリン錠20>
100錠[10錠(PTP)×10]
500錠[瓶、バラ]
1000錠[10錠(PTP)×100]
<アスベリン散10%>
100g[瓶、乾燥剤入り]
500g[缶、乾燥剤入り]
<アスベリンドライシロップ2%>
500g[缶、乾燥剤入り]
<アスベリンシロップ0.5%>
500mL[瓶]
<アスベリンシロップ「調剤用」2%>
500mL[瓶]

23. 主要文献

  1. 檜垣 鴻 他, 薬学研究, 31 (5), 183-198, (1959)
  2. 鈴木省吾 他, 基礎と臨床, 7 (13), 3279-3285, (1973)
  3. Nakamura,S.et al., Chem.Pharm.Bull(Tokyo)., 8 (8), 745-748, (1960)
  4. 加瀬佳年, 薬局, 12, 325-331, (1961)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
ニプロ株式会社 医薬品情報室
〒566-8510 大阪府摂津市千里丘新町3番26号
電話:0120-226-898
FAX:050-3535-8939
製品情報問い合わせ先
ニプロ株式会社 医薬品情報室
〒566-8510 大阪府摂津市千里丘新町3番26号
電話:0120-226-898
FAX:050-3535-8939

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
ニプロ株式会社
大阪府摂津市千里丘新町3番26号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/12/17 版