医療用医薬品 : アスベリン

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医薬品情報


総称名 アスベリン
一般名 チペピジンヒベンズ酸塩
欧文一般名 Tipepidine Hibenzate
薬効分類名 鎮咳剤
薬効分類番号 2249
ATCコード R05DB24
KEGG DRUG D01495 チペピジンヒベンズ酸塩
商品一覧
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2017年10月 改訂 (第13版 D1)


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アスベリン錠10 ASVERIN Tablets 10 ニプロESファーマ 2249003F1039 9.8円/錠
アスベリン錠20 ASVERIN Tablets 20 ニプロESファーマ 2249003F2027 9.8円/錠
アスベリン散10% ASVERIN Powder 10% ニプロESファーマ 2249003B1037 9.3円/g
アスベリンドライシロップ2% ASVERIN Dry Syrup 2% ニプロESファーマ 2249003R1043 6.5円/g
アスベリンシロップ0.5% ASVERIN Syrup 0.5% ニプロESファーマ 2249003Q1048 1.61円/mL
アスベリンシロップ「調剤用」2% ASVERIN Syrup 2% ニプロESファーマ 2249003Q2044 6.5円/mL

禁忌

次の患者には投与しないこと

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果及び用法・用量

効能効果

下記疾患に伴う咳嗽及び喀痰喀出困難

感冒、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺炎、肺結核、気管支拡張症

用法用量

アスベリン錠10

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

(1日量剤形換算)

剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
錠106〜12錠

アスベリン錠20

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

(1日量剤形換算)

剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
錠203〜6錠

アスベリン散10%

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

(1日量剤形換算)

剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
散10%0.05〜0.2g0.1〜0.25g0.15〜0.4g0.6〜1.2g

アスベリンドライシロップ2%

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

(1日量剤形換算)

剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
ドライシロップ2%0.25〜1g0.5〜1.25g0.75〜2g3〜6g

アスベリンシロップ0.5%

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

(1日量剤形換算)

剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
シロップ0.5%1〜4mL2〜5mL3〜8mL12〜24mL

アスベリンシロップ「調剤用」2%

通常成人には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日66.5〜132.9mg(チペピジンクエン酸塩60〜120mg相当量)を3回に分割経口投与する。
小児には、チペピジンヒベンズ酸塩として1日1歳未満5.54〜22.1mg(同5〜20mg相当量)、1歳以上3歳未満11.1〜27.7mg(同10〜25mg相当量)、3歳以上6歳未満16.6〜44.3mg(同15〜40mg相当量)を3回に分割経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

(1日量剤形換算)

剤形1歳未満1歳以上3歳未満3歳以上6歳未満成人
シロップ「調剤用」2%0.25〜1mL0.5〜1.25mL0.75〜2mL3〜6mL

使用上の注意

副作用

副作用発現状況の概要

総症例2,006例中、副作用が報告されたのは86例(4.3%)で、主な副作用は食欲不振22例(1.1%)、便秘11例(0.5%)等であった。(承認時〜1985年6月までの集計)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

咳嗽、腹痛、嘔吐、発疹、呼吸困難等を伴うアナフィラキシー様症状(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 0.1〜5%未満頻度不明
精神神経系眠気、不眠、眩暈興奮
消化器食欲不振、便秘、口渇、胃部不快感・膨満感、軟便・下痢、悪心腹痛
過敏症そう痒感発疹

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。〔妊婦への投与に関する安全性は確立していない。〕

過量投与

症状

過量投与により、眠気、眩暈、興奮、せん妄、見当識障害、意識障害、精神錯乱等があらわれることがある。

処置

興奮が激しい場合は、必要に応じてアモバルビタールナトリウムかペントバルビタールナトリウムを静注する。その他の場合は、必要に応じて上記の内服薬(アモバルビタール、ペントバルビタールカルシウム)を投与するか、10%フェノバルビタールの筋注ないし皮下注又はジアゼパムを筋注する。

適用上の注意

調製時

シロップ及びシロップ「調剤用」は、懸濁液であるため、調剤時軽く振盪(瓶の正立-倒立をゆっくり、数回繰り返すなど)し、均一化させて使用するが、その際、強く振盪すると発泡による秤取困難を起こすことがあるので注意すること。

シロップ「調剤用」は、通常、4倍に希釈し使用する。

シロップ及びシロップ「調剤用」は、他剤と配合すると懸濁性が損なわれ、沈殿が生じる可能性があるため、配合後の秤取に際しては、軽く振盪し、均一化させて使用すること。

薬剤交付時

シロップ及びシロップ「調剤用」を患者に投薬する時は、「均一となるように振盪し、沈殿が生じていないことを確認してから服用」するように指示すること。

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕

その他の注意

本剤の代謝物により、赤味がかった着色尿がみられることがある。

薬物動態

健康成人男子にチペピジンヒベンズ酸塩を44.28mg(アスベリン錠20 2錠)経口投与したとき、血漿中濃度は約1.3時間後に最高(約37ng/mL)に達する。血漿中濃度の半減期は約1.8時間である。

臨床成績

臨床効果

53施設、1,777例について臨床試験が実施され、感冒、上気道炎、急・慢性気管支炎、肺炎、肺結核及び気管支拡張症に伴う咳・痰の症状に対し改善効果が認められている。

薬効薬理

延髄の咳中枢を抑制し咳の感受性を低下させることにより鎮咳作用を示すとともに、気管支腺分泌を亢進し気道粘膜線毛上皮運動を亢進することにより去痰作用を示す。

鎮咳作用

イヌ16mg/kg(チペピジンとして)経口投与により、コデインリン酸塩とほぼ同程度の鎮咳作用(咳嗽犬法)を示す。
作用は30分〜1時間後に発現し、約5〜6時間持続する。1)2)

気管支腺分泌亢進作用

ウサギ100mg/kg経口投与により、ブロムヘキシン塩酸塩50mg/kg経口投与時とほぼ同程度の気管支腺分泌亢進作用(作野氏法)を示す。2)3)

気道粘膜線毛上皮運動亢進作用

ハト0.6mg/kg(チペピジンとして)筋肉内投与により、気管線毛運動は30分後に1.5倍亢進する。4)

有効成分に関する理化学的知見

一般名チペピジンヒベンズ酸塩
一般名(欧名)Tipepidine Hibenzate
化学名3-(Dithien-2-ylmethylene)-1-methylpiperidine mono[2-(4-hydroxybenzoyl)benzo-ate]
分子式C15H17NS2・C14H10O4
分子量517.66
融点189〜193℃
性状白色〜淡黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。
酢酸(100)に溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、水に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
KEGG DRUGD01495

包装

アスベリン錠10

100錠(10錠×10),1,000錠(10錠×100),500錠(バラ)

アスベリン錠20

100錠(10錠×10),1,000錠(10錠×100),500錠(バラ)

アスベリン散10%

100g,500g

アスベリンドライシロップ2%

500g

アスベリンシロップ0.5%

500mL

アスベリンシロップ「調剤用」2%

500mL

主要文献


1. 檜垣 鴻 他,  薬学研究,  31 (5),  183-198,  (1959)
2. 鈴木省吾 他,  基礎と臨床,  7 (13),  3279-3285,  (1973)
3. Nakamura,S.et al.,  Chem.Pharm.Bull.,  8 (8),  745-748,  (1960)
4. 加瀬佳年,  薬局,  12,  325-331,  (1961)

作業情報


改訂履歴

2015年4月 改訂
2017年10月 改訂 (第13版 D1)

文献請求先

ニプロ株式会社
531-8510
大阪市北区本庄西3丁目9番3号
0120-226-898

業態及び業者名等

製造販売
ニプロESファーマ株式会社
大阪市北区本庄西3丁目9番3号


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2020/9/16 版