医療用医薬品 : アーズミン

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医薬品情報


総称名 アーズミン
一般名 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物
欧文一般名 Sodium Gualenate Hydrate
製剤名 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物製剤
薬効分類名 アズレン含嗽液
薬効分類番号 2260
KEGG DRUG
D02075 ナトリウムグアレナート
KEGG DGROUP
DG01149 グアイアズレン
DG01504 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAID)
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2024年3月 改訂(第2版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アズレン含嗽液アーズミンうがい液1% (後発品) Arzumine Gargle liquid 1% 本草製薬 2260700F2036 9.7円/mL

4. 効能または効果

咽頭炎、扁桃炎、口内炎、急性歯肉炎、舌炎、口腔創傷

6. 用法及び用量

アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、1回4〜6mg(約0.4〜0.6mL又は約15〜23滴)を適量(約100mL)の水又は微温湯に溶解し、1日数回含嗽する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
口腔口中のあれ、口腔・咽頭の刺激感

14. 適用上の注意

14.1 薬剤使用時の注意
抜歯後等の口腔創傷の場合、血餅の形成が阻害されると思われる時期には、激しい洗口を避けさせること。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物の抗炎症作用は、白血球遊走阻止作用及び肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用等によるものである。下垂体−副腎系を介さず、また、PGE2生合成阻害作用を示さない。このことから、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は炎症組織に対する直接的な局所作用を発揮すると考えられている1)2)
18.2 創傷治癒促進作用
口腔内粘膜に酢酸を注入し惹起させた実験的口内炎に対し、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は40μg/mL以上の濃度で有意に創傷治癒促進作用を認めている(ハムスター)3)
18.3 消炎作用
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物は、in vitroにおいて白血球遊走阻止作用を認めるとともに、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用を示し、またカラゲニン、デキストラン等の各種起炎物質による浮腫、カラゲニン胸膜炎等、種々の実験的炎症を抑制することが知られている(ラット)1)4)
18.4 生物学的同等性試験
18.4.1 創傷治癒促進作用
アズレン含嗽液アーズミンうがい液1%及びアズノールうがい液4%をアズレンスルホン酸ナトリウム水和物0.005w/v%に調製した液は、口腔内粘膜に酢酸を注入し惹起させた実験的口内炎に対し、対照(無処置)と比較して、有意に創傷治癒促進作用を認めたが、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された(ハムスター)5)
18.4.2 毛細血管透過性亢進抑制作用
アズレン含嗽液アーズミンうがい液1%及びアズノールうがい液4%をアズレンスルホン酸ナトリウム水和物0.005w/v%に調製した液は、口腔内粘膜に酢酸を注入し誘発させた実験的モデルに対し、対照(無処置)と比較して、有意に毛細血管透過性亢進抑制作用を認めたが、両剤に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された(ラット)6)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. アズレンスルホン酸ナトリウム水和物

一般的名称 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物
一般的名称(欧名) Sodium Gualenate Hydrate
化学名 Sodium 1,4-dimethyl-7-isopropylazulene-3-sulfonate
分子式 C15H17NaO3S・1/2H2O又はH2O
分子量 309.36又は318.36
物理化学的性状 暗青色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。
メタノールにやや溶けやすく、水又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)に溶けにくく、無水酢酸、ジエチルエーテル又はヘキサンにほとんど溶けない。
水溶液(1→200)のpHは6.0〜9.0である。
光により変化する。
KEGG DRUG D02706

20. 取扱い上の注意

火気に近づけないこと。

22. 包装

30mL×10本[プラスチック容器]

23. 主要文献

  1. 柴田芳久 他, 薬理と治療, 14 (3), 1303-1311, (1986)
  2. 山崎英正 他, 日薬理誌, 54 (2), 362-377, (1958) »DOI
  3. 吉田博次 他, 薬理と治療, 14 (3), 1313-1320, (1986)
  4. 宇田昭夫, 日薬理誌, 56 (5), 1151-1163, (1960) »DOI
  5. 社内資料:生物学的同等性試験I
  6. 社内資料:生物学的同等性試験II

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
本草製薬株式会社 学術部
〒468-0046 名古屋市天白区古川町125番地
電話:052-892-1287
FAX:052-895-4928
製品情報問い合わせ先
本草製薬株式会社 学術部
〒468-0046 名古屋市天白区古川町125番地
電話:052-892-1287
FAX:052-895-4928

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
本草製薬株式会社
名古屋市天白区古川町125番地

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/07/23 版