医療用医薬品 : アズノール

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医薬品情報


総称名 アズノール
一般名 ジメチルイソプロピルアズレン
欧文一般名 Dimethyl Isopropylazulene
製剤名 ジメチルイソプロピルアズレン軟膏
薬効分類名 炎症性皮膚疾患治療剤
薬効分類番号 2649
KEGG DRUG
D01037 ジメチルイソプロピルアズレン
KEGG DGROUP
DG01149 グアイアズレン
DG01504 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAID)
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2023年6月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
アズノール軟膏0.033% Azunol Ointment 日本新薬 2649716M1042 8.03円/g

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

4. 効能または効果

○湿疹
○熱傷・その他の疾患によるびらん及び潰瘍

6. 用法及び用量

通常、症状により適量を1日数回塗布する。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1〜1%未満頻度不明
皮膚皮膚刺激感等の過敏症状接触性皮膚炎

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
眼科用として使用しないこと。

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
各種皮膚疾患に対するアズノール軟膏0.033%の臨床試験成績は、次のとおりである。
 有効例数/効果判定例数(有効率%)
湿疹109/180(60.6)
皮膚炎130/162(80.2)
熱傷(火傷)26/29(89.7)
びらん性皮膚疾患14/16(87.5)
潰瘍性皮膚疾患32/37(86.5)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
本剤の抗炎症作用は、白血球遊走阻止作用及び肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用等によるものである。下垂体−副腎系を介さず、また、PGE2生合成阻害作用を示さない。このことから、本剤は炎症組織に対する直接的な局所作用を発揮すると考えられている1)2)
18.2 抗炎症作用
ジメチルイソプロピルアズレンは皮下及び腹腔内投与により、デキストラン浮腫、ヒアルロニダーゼ浮腫、ホルマリン浮腫(ラット)1)3)を、また塗布により、紫外線紅斑(ウサギ)4)、クロトン油皮膚炎(ウサギ)4)、テレビン油皮膚炎(マウス)4)、熱性炎症(マウス)5)を抑制する。
18.3 創傷治癒促進作用
塗布により、機械的皮膚剥離、火傷等の実験的創傷に対し治癒促進作用を示す(ウサギ)4)
18.4 抗アレルギー作用
腹腔内投与及び塗布により受動性皮膚過敏反応を軽減する(ラット)1)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ジメチルイソプロピルアズレン

一般的名称 ジメチルイソプロピルアズレン
一般的名称(欧名) Dimethyl Isopropylazulene
慣用名 グアイアズレン(Guaiazulene)
化学名 1,4-Dimethyl-7-isopropylazulene
分子式 C15H18
分子量 198.30
物理化学的性状 本品は暗青色の結晶又は液体で、わずかに特異なにおいがある。
本品は、エタノール(95)、ジエチルエーテル又はクロロホルムに溶けやすく、石油ベンジンにやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
本品は光により徐々に分解する。
KEGG DRUG D01037

20. 取扱い上の注意

20.1 開封後は遮光して保存すること。
20.2 本品の基剤は天然物由来のため、色調や稠度に多少の違いがある。また、一部液化することもあるが、効能その他に変わりはない。

22. 包装

200g[20g(チューブ)×10]、500g[ボトル]

23. 主要文献

  1. 山崎英正ほか, 日薬理誌, 54 (2), 362-77, (1958) »DOI
  2. 柴田芳久ほか, 薬理と治療, 14 (3), 1303-11, (1986)
  3. 宇田昭夫, 日薬理誌, 56 (5), 1151-63, (1960) »DOI
  4. 中村家政ほか, 臨皮泌, 12 (7), 769-78, (1958)
  5. Caujolle F,et al., Cong Soc Pharm France., 9 (6), 123-8, (1957)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
日本新薬株式会社 製品情報担当
〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
電話:フリーダイヤル 0120-321-372
075-321-9064
FAX:075-321-9061
製品情報問い合わせ先
日本新薬株式会社 製品情報担当
〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
電話:フリーダイヤル 0120-321-372
075-321-9064
FAX:075-321-9061

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
日本新薬株式会社
京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/04/23 版