<狭心症、心筋梗塞、その他の虚血性心疾患、うっ血性心不全の場合>
17.1.1 国内臨床試験
国内で実施された臨床試験の結果、承認された効能・効果に対する本剤の臨床効果が認められた。
<血栓・塞栓の抑制の場合>
17.1.2 国内比較臨床試験、国内一般臨床試験
心臓弁置換術を受けた患者を対象とした国内比較臨床試験(本剤投与量:200〜400mg/日注1)、平均投与期間:30.1ヵ月)及び国内一般臨床試験(本剤投与量:225〜450mg/日注1)、平均投与期間:17.5ヵ月)において、ワーファリン及び本剤併用投与された298例のうち効果判定がなされた273例の血栓・塞栓発生率は4.4%(12/273例)であり、血栓・塞栓の抑制における本剤とワーファリンとの併用投与の有用性が認められた。
副作用発現頻度は本剤とワーファリン併用投与群で12.7%(30/237例)であり、主な副作用は頭痛3.4%(8/237例)、そう痒性発疹0.8%(2/237例)であった。
<尿蛋白減少を目的とする場合>
17.1.3 国内二重盲検試験、用量検討試験、一般臨床試験
蛋白尿を主訴とする腎疾患患者355例を対象とした国内二重盲検比較試験
4)(投与期間:4週間)、国内用量検討試験(投与期間:2〜4週間)及び国内一般臨床試験(投与期間:7日〜4ヵ月以上)において、ネフローゼ症候群における尿蛋白減少に対する本剤300mg/日投与群の有効率(有効例数/効果判定例数)は68.2%(88/129例)であり、本剤の有用性が認められた。
なお、ステロイド抵抗性以外のネフローゼ症候群に対する有用性は確立していない。
本剤投与群
注2)における副作用発現頻度は28.7%(87/303例)であり、主な副作用は頭痛23.4%(71/303例)、心悸亢進(動悸)5.6%(17/303例)、嘔気2.6%(8/303例)、ほてり2.0%(6/303例)であった。
注1)血栓・塞栓の抑制で本剤を用いる場合の成人における投与量は、300mg〜400mg/日である(年齢、症状により適宜増減)
注2)尿蛋白減少を目的とした成人における承認投与量300mg/日(年齢、症状により適宜増減)以外に75〜250mg/日、312.5〜450mg/日を含む