医療用医薬品 : メジコン

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医薬品情報


総称名 メジコン
一般名 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
欧文一般名 Dextromethorphan Hydrobromide Hydrate
製剤名 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物製剤
薬効分類名 鎮咳剤
薬効分類番号 2223
ATCコード R05DA09
KEGG DRUG D00848 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
商品一覧 相互作用情報
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2019年12月 改訂(製造販売元変更に伴う改訂) (第12版)


禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
メジコン錠15mg Medicon シオノギファーマ 2223001F2099 5.7円/錠
メジコン散10% Medicon シオノギファーマ 2223001B1210 22.5円/g 劇薬

禁忌

次の患者には投与しないこと

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

MAO阻害剤投与中の患者[「相互作用」の項参照]

効能・効果及び用法・用量

効能効果

下記疾患に伴う咳嗽

感冒,急性気管支炎,慢性気管支炎,気管支拡張症,肺炎,肺結核,上気道炎(咽喉頭炎,鼻カタル)

気管支造影術及び気管支鏡検査時の咳嗽

用法用量

通常,成人にはデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物として1回15〜30mgを1日1〜4回経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。

使用上の注意

重要な基本的注意

眠気を催すことがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。

相互作用

相互作用序文

本剤は,主に肝代謝酵素CYP2D6で代謝される。

薬物代謝酵素用語

CYP2D6

併用禁忌

MAO阻害剤臨床症状:セロトニン症候群(痙攣,ミオクローヌス,反射亢進,発汗,異常高熱,昏睡等)があらわれるとの報告がある。デキストロメトルファンは中枢のセロトニン濃度を上昇させる。
MAO阻害剤はセロトニンの代謝を阻害し,セロトニンの濃度を上昇させる。併用によりセロトニンの濃度が更に高くなるおそれがある1)

併用注意

薬物代謝酵素(CYP2D6)を阻害する薬剤
キニジン
アミオダロン
テルビナフィン等
本剤の血中濃度が上昇することがある。これらの薬剤の薬物代謝酵素(CYP2D6)阻害作用により,本剤の代謝が阻害されるため。
セロトニン作用薬
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)等
セロトニン症候群等のセロトニン作用による症状があらわれることがある。セロトニン作用が増強するおそれがある。

副作用

副作用発現状況の概要

再評価結果における安全性評価対象例2703例中,副作用は77例(2.85%)に認められた。主なものは悪心26例(0.96%),眩暈10例(0.37%)等であった2)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

呼吸抑制(0.1%未満)

呼吸抑制があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

ショック,アナフィラキシー(頻度不明)

ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,蕁麻疹,血管浮腫等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 5%以上又は頻度不明0.1〜5%未満0.1%未満
過敏症注1 発疹  
精神神経系眠気頭痛,眩暈不快,不眠
消化器 悪心・嘔吐,食欲不振,便秘,腹痛口渇,おくび
注1:症状があらわれた場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

過量投与

徴候,症状

嘔気,嘔吐,尿閉,運動失調,錯乱,興奮,神経過敏,幻覚,呼吸抑制,嗜眠等を起こすことがある。

処置

一般的な薬物除去法(胃洗浄,活性炭投与等)により本剤を除去する。また,必要に応じて呼吸管理や対症療法を行う。ナロキソンの投与により改善したとの報告がある。

適用上の注意

調剤時

水剤として配合する場合には,ヨウ化カリウム,ヨウ化ナトリウム等は難溶性のヨウ化水素酸塩を生じ,また,炭酸水素ナトリウム,アンモニア・ウイキョウ精等は遊離の塩基を析出することがあるので,これらとの配合は避けること。

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

薬物動態

血中濃度

健康成人10例にデキストロメトルファン臭化水素酸塩として60mg(承認外用量)を単回経口投与したときのデキストロメトルファン及びデキストルファンの薬物動態パラメータを表1に示す3)。(外国人によるデータ)
(承認用量はデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物として1回15〜30mgである。)

表1 薬物動態パラメータ

 Cmax(ng/mL)Tmax(hr)AUC0-∞(ng・hr/mL)T1/2(hr)CL(mL/hr/kg)
デキストロメトルファン5.2±1.8〜5.8±1.72.1±0.3〜2.6±0.435.1±13.9〜42.0±13.23.2±0.3〜3.6±0.352004±16300〜94492±39500
デキストルファン774.2±54.3〜879.1±59.71.6±0.1〜1.7±0.13590.2±209.9〜3984.8±200.82.7±0.4〜4.0±0.6226.8±18.2〜238.6±14.7
(HPLC)(mean±S.E.)

代謝

デキストロメトルファンは肝臓で大部分が代謝され,O-脱メチル体(デキストルファン),N-脱メチル体及びN,O-脱メチル体となる。これらの代謝物はデキストロメトルファンと同等の鎮咳作用を示した4)。(外国人によるデータ)
デキストロメトルファンの肝代謝に関するCYP分子種は,O-脱メチル化ではCYP2D6,N-脱メチル化ではCYP3A4である5)

排泄

ヒトに14C-標識デキストロメトルファンを経口投与したとき,投与後24時間以内の尿中及び糞中回収率は,総投与放射活性に対してそれぞれ42.71%,0.12%であった4)。(外国人によるデータ)

その他

初回通過効果(デキストロメトルファン)

有(割合は不明)3)(外国人によるデータ)

臨床成績

再評価結果における有効性評価対象例は1289例であり,有効率は81.3%(1048例)であった2)

表2 臨床成績

疾患名有効例数/有効性評価対象例数有効率(%)
感冒189/21986.3
急性気管支炎69/9771.1
気管支炎350/41384.7
慢性気管支炎30/4369.8
気管支拡張症16/2564.0
肺炎17/2181.0
肺結核287/36279.3
急性上気道炎36/3797.3
急性気道炎37/5074.0
咽頭炎9/1181.8
気管支造影術8/1172.7
1048/128981.3

薬効薬理

作用機序

デキストロメトルファンは,延髄にある咳中枢に直接作用し,咳反射を抑制することにより鎮咳作用を示す6)

有効成分に関する理化学的知見

一般名デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
一般名(欧名)Dextromethorphan Hydrobromide Hydrate
化学名(9S,13S,14S)-3-Methoxy-17-methylmorphinan monohydrobromide monohydrate
分子式C18H25NO・HBr・H2O
分子量370.32
融点約126℃
性状白色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノールに極めて溶けやすく,エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく,水にやや溶けにくい。
分配係数16.98[pH7,1-オクタノール/緩衝液]
KEGG DRUGD00848

包装

メジコン錠15mg

瓶500錠

PTP100錠(10錠×10),PTP1000錠(10錠×100)

メジコン散10%

瓶100g,瓶500g

主要文献


1. Nierenberg,D.W.et al.,  Clin.Pharmacol.Ther.,  53 (1),  84,  (1993) »PubMed
2. 山本嘉幸,  臨牀と研究を含む計33文献,  46 (9),  2122,  (1969)
3. Silvasti,M.et al.,  Int.J.Clin.Pharmacol.Ther.Toxicol.,  25 (9),  493,  (1987) »PubMed
4. Willner,K.et.al.,  Arzneim.-Forsch.,  13,  26,  (1963) »PubMed
5. 野口英世,  薬物動態,  10 (3),  407,  (1995) »J-STAGE
6. 谷山紘太郎ほか,  NEW薬理学(田中千賀子ほか編),  442-445,  (2002)  南江堂,東京

作業情報


改訂履歴

2016年4月 改訂
2019年12月 改訂(製造販売元変更に伴う改訂) (第12版)

文献請求先

塩野義製薬株式会社
541-0045
大阪市中央区道修町3丁目1番8号
0120-956-734

業態及び業者名等

製造販売元
シオノギファーマ株式会社
大阪府摂津市三島2丁目5番1号

販売元
塩野義製薬株式会社
大阪市中央区道修町3丁目1番8号


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2020/9/16 版