14.1.1 取扱い作業場所には、局所排気装置等の曝露防止措置を講じること。
14.1.2 取扱い中は必要に応じ呼吸用保護具、保護手袋等を着用すること。
14.1.3 本品を滅菌器に装着する前に、保護用の黄色いキャップを取り外すこと。
14.1.4 極めて可燃性が強いので、火気、火炎、火花の近くで使用しないこと。
14.1.5 電気
静電気による火花を避けるため、全ての機器にアース(接地)をすること。
14.1.6 有毒性
急激に酸化エチレン(エチレンオキシド:EO)を吸入すると、吐き気、嘔吐、めまい、虚脱感、胸痛、呼吸器官の刺激、神経毒などを起こすことがある。
14.1.7 多量に被曝した場合
高濃度で吸入すると死に至る場合がある。気道刺激、胸部緊張、頭痛、悪心、嘔吐、下痢、ふらつき感、めまい、脱力、うとうと状態、チアノーゼ、調整失調、けいれん、昏睡、遅発性肺損傷、即時性あるいは遅発性の皮膚刺激や疱疹、アレルギー性皮膚症状を引き起こすことがある。
14.1.8 液体EOが眼に接触した場合
重度の障害を起こすことがあり、濃度の高いEO蒸気に接触すると、眼に刺激を起こすことがある。
14.1.9 液体EOが皮膚に接触した場合
14.1.10 その他起こりうる遅発性の健康障害
神経系の損傷、白内障、生殖毒性、発ガン性、変異原性等人体を害する恐れがある。
14.1.11 臭気
高濃度ではエーテル様の臭いがある。取扱い者が気づいたり、発見しないうちに毒性発現レベルを被曝することがある。
14.1.12 応急処置
いずれの場合も直ちに医師の救急処置を受けること。
(1)吸入した場合
直ちに新鮮な空気を吸い、身体をあたためる。場合によっては人工呼吸、酸素吸入を施す。吐き気、嘔吐がある場合には、安静にして、症状がみられなくても、医師の手当てを受けること。症状が遅れてでることがあるので、医師の観察の下におくこと。
(2)眼に接触した場合
(3)皮膚に接触した場合
すぐに汚染した衣服を脱ぎ、接触した部分を水で最低15分間よく洗い流し、汚染した衣服は洗濯をしてから身につけ、汚染した皮靴は廃棄処分すること。
(4)誤飲した場合
少なくとも2杯の水を飲み、無理に吐き出さないこと。意識不明の人に対しては口からなにも与えないこと。