医療用医薬品 : プリビナ

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医薬品情報


総称名 プリビナ
一般名 ナファゾリン硝酸塩
欧文一般名 Naphazoline Nitrate
製剤名 ナファゾリン硝酸塩点眼液
薬効分類名 眼科用局所血管収縮剤
薬効分類番号 1316
ATCコード S01GA01
KEGG DRUG
D01021 ナファゾリン硝酸塩
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
日米の医薬品添付文書はこちらから検索することができます。

添付文書情報2023年2月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
プリビナ点眼液0.5mg/mL Privina Ophthalmic Solution 0.5mg/mL 日新製薬-山形 1316700Q1050 10.6円/mL

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
2.1 閉塞隅角緑内障の患者[アドレナリン作用により散瞳を来し、症状を悪化させる。]
2.2 MAO阻害剤の投与を受けている患者[10.1参照]

4. 効能または効果

表在性充血(原因療法と併用)

6. 用法及び用量

通常成人1回1〜2滴を1日2〜3回点眼する。
なお、年令、症状により適宜増減する。

8. 重要な基本的注意

連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか、又は適切な休薬期間をおいて使用すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 冠動脈疾患のある患者
冠動脈疾患を悪化させるおそれがある。
9.1.2 高血圧症の患者
血圧が上昇するおそれがある。
9.1.3 甲状腺機能亢進症の患者
本剤に対する感受性が高まるおそれがある。
9.1.4 糖尿病の患者
血糖値が上昇するおそれがある。
9.1.5 眼圧上昇素因のある患者
眼圧上昇に注意すること。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児に使用する場合には、全身投与の場合と同様の副作用が起こりやすいので使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。

10. 相互作用

10.1 併用禁忌
MAO阻害剤
セレギリン塩酸塩
(エフピー)
ラサギリンメシル酸塩
(アジレクト)
サフィナミドメシル酸塩
(エクフィナ)
2.2参照]
急激な血圧上昇が起こるおそれがある。本剤はアドレナリン作動薬であり、MAO阻害剤の投与を受けている患者では、ノルアドレナリンの蓄積が増大しているため、併用した場合急激な血圧上昇が起こるおそれがある。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 0.1%〜5%未満頻度不明
過敏症過敏症状
散瞳、調節近点延長、乾燥感眼圧変動、刺激痛、反応性充血

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
本品を小分けする場合は、微生物の混入等汚染が起きないよう注意し、一度小分けしたものは、本品容器に戻さないこと。また、汚染が起きたときは使用しないこと。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
ナファゾリンは血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる1)
18.2 末梢血管収縮作用
アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管)2)
18.3 結膜血管への作用
ヒト健康眼、結膜のうの血管径変動測定で、アドレナリンより強い血管収縮作用を有し、作用持続時間も長いことが認められている3)
18.4 作用発現時間、作用持続時間
ヒト正常結膜血管に対する血管収縮作用は、点眼後直ちに発現し、2〜3時間持続する4)

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. ナファゾリン硝酸塩

一般的名称 ナファゾリン硝酸塩
一般的名称(欧名) Naphazoline Nitrate
化学名 2-(Naphthalen-1-ylmethyl)-4,5-dihydro-1H-imidazole mononitrate
分子式 C14H14N2・HNO3
分子量 273.29
融点 167〜170℃
物理化学的性状 白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にやや溶けにくく、無水酢酸に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
KEGG DRUG D01021

22. 包装

500mL×1本(ポリエチレンボトル)

23. 主要文献

  1. Mujic,M.et al., Arch.Int.Pharmacodyn., 155 (2), 432-449, (1965) »PubMed
  2. Meier,R.et al., Schweiz.Med.Wochenschr., 71 (17), 554-556, (1941)
  3. 伊藤清, 眼科臨床医報, 48, 734-736, (1954)
  4. 今野信一, 日本眼科紀要, 6 (4), 135-138, (1955)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
日新製薬株式会社 安全管理部
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
電話:023-655-2131
FAX:023-655-3419
Email:d-info@yg-nissin.co.jp
製品情報問い合わせ先
日新製薬株式会社 安全管理部
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
電話:023-655-2131
FAX:023-655-3419
Email:d-info@yg-nissin.co.jp

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
日新製薬株式会社
山形県天童市清池東二丁目3番1号

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/08/20 版