17.1.1 国内第III相試験(二重盲検比較試験)
単純ヘルペス性角膜炎患者を対象に、アシクロビル眼軟膏及びイドクスウリジン眼軟膏を1日5回、原則2週間投与した結果、有効率はアシクロビル眼軟膏群98.1%(53/54)、イドクスウリジン眼軟膏群81.8%(45/55)であり、アシクロビル眼軟膏群はイドクスウリジン眼軟膏群に対して有意に高かった。なお、7日目の治療により効果の兆候がないか、あるいは悪化する場合には治療法を変更した。
アシクロビル眼軟膏群の副作用発現頻度は24.1%(13/54)であり、主な副作用は、びまん性表在性角膜炎22.2%(12/54)であった
4)。
17.1.2 国内第III相試験(一般臨床試験)
単純ヘルペス性角膜炎患者を対象に、アシクロビル眼軟膏を1日5回、原則2週間投与した結果、有効率は91.5%(150/164)であった。なお、7日目の治療により効果の兆候がないか、あるいは悪化する場合には治療法を変更した。
副作用発現頻度は34.3%(57/166)であり、主な副作用は、びまん性表在性角膜炎30.7%(51/166)であった
2)。
17.1.3 国内第III相試験(臨床ウイルス学的試験)
単純ヘルペス性角膜炎患者を対象に、アシクロビル眼軟膏を1日5回、原則2週間投与した結果、有効率は80%(20/25)であった。なお、7日目の治療により効果の兆候がないか、あるいは悪化する場合には治療法を変更した。
副作用発現頻度は25.8%(8/31)であり、副作用は、全てびまん性表在性角膜炎であった
5)。