17.1.1 国内第III相試験(クロモグリク酸ナトリウム対照比較試験)
アレルギー性結膜炎患者205例(解析対象194例)及び春季カタル患者59例(解析対象54例)を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、本剤0.1%又は2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液を1回1〜2滴、1日4回
注)、原則としてアレルギー性結膜炎は2週間、春季カタルは4週間点眼した結果、全般改善度は表1の通りであり、両疾患とも両群間に有意差は認められなかった。
副作用は本剤群では123例中2例(2%)に認められ、結膜浮腫及び眼刺激が各1件であった
3)。
表1.全般改善度(良好以上)
| 本剤0.1% | 2%クロモグリク酸ナトリウム点眼液 |
アレルギー性結膜炎 | 67% | 68% |
春季カタル | 60% | 61% |
17.1.2 国内第III相試験(至適点眼回数の検討)
アレルギー性結膜炎患者81例(解析対象74例)及び春季カタル患者9例(解析対象8例)を対象に、本剤0.1%を1回1滴、1日2回又は1日4回
注)、原則としてアレルギー性結膜炎は2週間、春季カタルは4週間点眼した結果、全般改善度は表2の通りであり、両疾患とも1日2回群と1日4回群の間に有意差は認められなかった。
副作用は1日2回群では39例中2例(5%)に認められ、眼瞼発赤、違和感及び刺激感が各1件であり、1日4回群では43例中2例(5%)に認められ、眼瞼縁炎及び刺激感が各1件であった
4)。
表2.全般改善度(良好以上)
| 1日2回 | 1日4回 |
アレルギー性結膜炎 | 68% | 71% |
春季カタル | 67% | 50% |
17.1.3 国内第III相試験(追加試験)
アレルギー性結膜炎患者85例(解析対象69例)及び春季カタル患者35例(解析対象33例)を対象に、本剤0.1%を1回1滴、1日2回、原則としてアレルギー性結膜炎は2週間、春季カタルは4週間点眼した結果、全般改善度は表3の通りであった。
副作用は120例中2例(2%)に認められ、眼脂の増加、眼瞼の粘着感、異物感及び充血が各1件であった
5)。
表3.全般改善度(良好以上)
アレルギー性結膜炎 | 76% |
春季カタル | 67% |
注)本剤が承認されている用法・用量は、通常、1回1滴、1日2回(朝、夕)点眼である。