内視鏡検査により急性胃炎または慢性胃炎と診断され、びらん、出血、発赤、浮腫のいずれかの所見を有している患者292例を対象として、本剤の有効性及び安全性について塩酸セトラキサートを対照に多施設二重盲検比較試験を実施した。投与期間は4週間とした。
その結果、4週投与後の全般改善度評価対象例255例の改善率(中等度改善以上)は、本剤群81.1%(103/127)、塩酸セトラキサート群75.8%(97/128)であり、両群間に有意な差は認められなかった。4週投与後の内視鏡総合改善度(中等度改善以上)は、本剤群79.5%(101/127)、塩酸セトラキサート群73.4%(94/128)であり、両群間に有意な差は認められなかった。
副作用発現率は、本剤群では2.2%(3/137)であり下痢、心窩部痛・嘔吐・嘔気、肝機能異常が各1例認められた。
内視鏡検査により急性胃炎または慢性胃炎と診断され、びらん、出血のいずれかの所見を有している患者77例を対象として、至適用量を検討することを目的とした用量検討試験を二重盲検にて実施した。投与期間は4週間とした。その結果、4週投与後の全般改善度評価対象例65例の改善率(中等度改善以上)は、1日400mg投与群79.4%(27/34)、1日800mg投与群80.6%(25/31)であり、両群間に有意な差は認められなかった。4週投与後の内視鏡総合改善度(中等度改善以上)は、1日400mg投与群79.4%(27/34)、1日800mg投与群80.6%(25/31)であり、両群間に有意な差は認められなかった。副作用発現率は1日800mg投与群では2.6%(1/38)であり白血球減少1例が認められた。