医療用医薬品 : イソジン

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医薬品情報


総称名 イソジン
一般名 ポビドンヨード
欧文一般名 Povidone-Iodine
製剤名 ポビドンヨード液
薬効分類名 外用消毒剤
薬効分類番号 2612
ATCコード D08AG02 D09AA09 D11AC06 G01AX11 R02AA15 S01AX18
KEGG DRUG D00863 ポビドンヨード
商品一覧 米国の商品
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2016年8月 改訂(製造販売元、発売会社変更に伴う改訂) (第4版)


効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬効薬理 理化学的知見 取扱い上の注意 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
イソジンフィールド液10% ISODINE FIELD SOLUTION 10% ムンディファーマ 2612701Q4055 3.69円/mL

効能・効果及び用法・用量

効能効果

手術部位(手術野)の皮膚の消毒

用法用量

本剤を塗布する。

使用上の注意

慎重投与

本剤又はヨウ素に対し過敏症の既往歴のある患者

甲状腺機能に異常のある患者[血中ヨウ素の調節ができず甲状腺ホルモン関連物質に影響を与えるおそれがある。]

副作用

副作用発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。(再審査対象外)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、不快感、浮腫、潮紅、蕁麻疹等)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 0.1%未満
過敏症注) 発疹等
皮膚接触皮膚炎、そう痒感、灼熱感、皮膚潰瘍、皮膚変色
甲状腺血中甲状腺ホルモン値(T3、T4値等)の上昇あるいは低下などの甲状腺機能異常
注)症状があらわれた場合には、使用を中止すること。

臨床検査結果に及ぼす影響

酸化反応を利用した潜血試験において、本剤が検体に混入すると偽陽性を示すことがある1)

適用上の注意

使用部位

損傷・創傷皮膚及び粘膜には使用しないこと。(エタノールを含有するため刺激作用を有する。)

経口投与しないこと。

使用時

大量かつ長時間の接触によって接触皮膚炎、皮膚変色があらわれることがあるので、溶液の状態で長時間皮膚と接触させないこと2)。(本剤が手術時に体の下にたまった状態や、ガーゼ・シーツ等にしみ込み湿った状態で、長時間皮膚と接触しないよう消毒後は拭き取るか乾燥させるなど注意すること。)

眼に入らないように注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。

石けん類は本剤の殺菌作用を弱めるので、石けん分を洗い落としてから使用すること。

電気的な絶縁性をもっているので、電気メスを使用する場合には、本剤が対極板と皮膚の間に入らないよう注意すること。

エタノールを含有しているので、電気メスを使用する場合には、本剤を乾燥させ、エタノール蒸気の拡散を確認してから使用すること。特にドレープ(覆い布)等の使用時には、本剤が液状として残ったり、ドレープ下に気化したエタノール蒸気が充満することで、引火しやすくなるおそれがある。

その他の注意

ポビドンヨード製剤を新生児に使用し、一過性の甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある3)

薬効薬理

細菌等に対する効果(in vitro)

イソジンフィールドが細菌等を殺菌するのに要する最小時間は次のとおりであった4)

被験菌殺菌時間
Staphylococcus aureus ATCC 6538P30秒以内
Staphylococcus aureus No.2630秒以内
Staphylococcus epidermidis ATCC 1222830秒以内
Streptococcus pyogenes ATCC 1038930秒以内
Corynebacterium diphtheriae Type Gravis30秒以内
Escherichia coli NIHJ JC-230秒以内
Salmonella paratyphi A30秒以内
Salmonella paratyphi B30秒以内
Shigella sonnei 91-6630秒以内
Proteus vulgaris OX-1930秒以内
Pseudomonas aeruginosa IAM 100730秒以内
Candida albicans IAM 488830秒以内

ポビドンヨード製剤(10%液剤)の臨床分離株に対する効果は次のとおりであった5)6)7)8)

被験菌株数ポビドンヨード製剤(10%液剤)の希釈倍率(PVP-I濃度)作用時間減菌率
Staphylococcus aureus(MSSA)2020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Staphylococcus aureus(MRSA)2020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Escherichia coli1020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Pseudomonas aeruginosa2020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Serratia marcescens2020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Burkhorderia cepacia1020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Klebsiella pneumoniae1020倍(0.5%)30秒99.99%以上
Mycobacterium avium2100倍(0.1%)30秒99.9%以上
Mycobacterium kansasii3100倍(0.1%)30秒99.9%以上
Mycobacterium tuberculosis7100倍(0.1%)30秒99.99%以上
Bordetella pertussis1050倍(0.2%)15秒99.99%以上

ウイルスに対する効果(in vitro)

ポビドンヨード製剤(10%液剤)のウイルスに対する効果は次のとおりであった9)10)11)12)13)14)

ウイルスポビドンヨード製剤(10%液剤)の希釈倍率(PVP-I濃度)作用時間ウイルス不活化率
単純ヘルペスウイルス10倍(1.0%)30秒99.99%以上
アデノウイルス10倍(1.0%)30秒99.9%以上
風疹ウイルス10倍(1.0%)60秒99.99%以上
麻疹ウイルス10倍(1.0%)60秒99.0%以上
ムンプスウイルス10倍(1.0%)60秒99.99%以上
インフルエンザウイルス10倍(1.0%)30秒99.99%以上
ロタウイルス(サル)10倍(1.0%)30秒99.9%以上
ポリオウイルス2倍(5.0%)30秒99.9%以上
HIV20倍(0.05%)30秒99.9%以上
サイトメガロウイルス10倍(1.0%)30秒99.9%以上
SARSウイルス10倍(1.0%)60秒99.99%以上
鳥インフルエンザウイルス(高病原性)5倍(2.0%)10秒99.99%以上
鳥インフルエンザウイルス(低病原性)5倍(2.0%)10秒99.99%以上
豚インフルエンザウイルス10倍(1.0%)10秒99.99%以上
カリシウイルス(ネコ、イヌ)40倍(0.25%)10秒99.9%以上
マウスノロウイルス50倍(0.2%)15秒99.99%以上

また、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルスに対しても効果が認められた15)16)

有効成分に関する理化学的知見

一般名ポビドンヨード
一般名(欧名)Povidone-Iodine
化学名Poly[1-(2-oxopyrrolidin-1-yl)ethylene]iodine
分子式(C6H9NO)n・xI
性状ポビドンヨードは暗赤褐色の粉末で、わずかに特異なにおいがある。
本品は水又はエタノール(99.5)に溶けやすい。
本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは1.5〜3.5である。
KEGG DRUGD00863

取扱い上の注意

衣類に付いた場合は水で容易に洗い落とせる。また、チオ硫酸ナトリウム溶液で脱色できる。

包装

250mL

主要文献


1. Bar-Or,D.,et al.,  Lancet,  2 (8246),  589,  (1981) »PubMed »DOI
2. Okano,M.,  J.Am.Acad.Derm.,  20 (5),  860,  (1989) »PubMed »DOI
3. 竹内 敏ほか,  日本小児外科学会雑誌,  30 (4),  749,  (1994) »DOI
4. 塚本美樹ほか,  基礎と臨床,  28 (2),  399,  (1994)
5. 国定孝夫ほか,  環境感染,  14 (2),  142,  (1999) »DOI
6. 国定孝夫ほか,  環境感染,  15 (2),  156,  (2000) »DOI
7. Rikimaru,T.,et al.,  Dermatology,  195 (Suppl.2),  104,  (1997) »PubMed »DOI
8. Suzuki,T.,et al.,  J.Infect.Chemother.,  18 (2),  272,  (2012) »PubMed »DOI
9. 川名林治ほか,  臨床とウイルス,  26 (5),  371,  (1998)
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12. 伊藤啓史ほか,  日本化学療法学会雑誌,  57 (6),  508,  (2009)
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15. 栗村 敬ほか,  Biomedica,  2 (12),  1223,  (1987)
16. 野田伸司ほか,  岐衛研所報,  24,  15,  (1979)

作業情報


改訂履歴

2016年5月 改訂
2016年8月 改訂(製造販売元、発売会社変更に伴う改訂) (第4版)

文献請求先

塩野義製薬株式会社
541-0045
大阪市中央区道修町3丁目1番8号
0120-956-734

お問い合わせ先

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業態及び業者名等

製造販売元
ムンディファーマ株式会社
108-6019
東京都港区港南2-15-1

発売
塩野義製薬株式会社
541-0045
大阪市中央区道修町3丁目1番8号


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2021/4/20 版