医療用医薬品 : 硫酸Mg

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医薬品情報


総称名 硫酸Mg
一般名 硫酸マグネシウム水和物
欧文一般名 Magnesium Sulfate Hydrate
薬効分類名 補正用電解質液
薬効分類番号 1244
ATCコード A12CC02
KEGG DRUG
D01108 硫酸マグネシウム水和物
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年10月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
硫酸Mg補正液1mEq/mL Magnesium Sulfate Corrective Injection 1mEq/mL 大塚製薬工場 1244401A1069 129円/管 処方箋医薬品注)

4. 効能または効果

電解質補液の電解質補正

6. 用法及び用量

電解質補液の電解質の補正用として、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質補液に添加して用いる。

8. 重要な基本的注意

本剤は電解質の補正用製剤であるため、必ず希釈して使用すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
9.5.1 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.5.2 マグネシウムイオンは容易に胎盤を通過するため、新生児に高マグネシウム血症を起こすことがある1)2)3)
9.5.3 妊婦に長期投与した際に、胎児、新生児に一過性の骨化障害があらわれることがある2)3)
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

10.2 併用注意
リトドリン塩酸塩CK上昇があらわれることがある4)5)機序は不明
切迫早産のある患者

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
消化器悪心
投与部位血管痛
その他潮紅、ほてり、熱感

14. 適用上の注意

14.1 全般的な注意
使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.2 薬剤調製時の注意
14.2.1 本剤は使用に際して、よく混合されるよう注意すること。
14.2.2 リン酸イオンと沈殿を生じることがあるので、リン酸塩を含有する製剤と配合する場合は注意すること。
14.3 薬剤投与時の注意
残液は使用しないこと。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報
本剤での報告と同様に、硫酸マグネシウム製剤を妊婦に長期投与した際に、胎児、新生児に一過性と思われる骨の異常所見(上腕骨近位側骨幹端に放射線透過性の横断像や皮質の菲薄化など)が認められたとの報告がある6)7)8)9)10)11)

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
本剤はMg2+及びSO42-を含有し、電解質補液の電解質を補正する。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. 硫酸マグネシウム水和物

一般的名称 硫酸マグネシウム水和物
一般的名称(欧名) Magnesium Sulfate Hydrate
分子式 MgSO4・7H2O
分子量 246.47
物理化学的性状 無色又は白色の結晶で、味は苦く、清涼味及び塩味がある。
水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。
希塩酸に溶ける。
KEGG DRUG D01108

20. 取扱い上の注意

以下の場合には使用しないこと。
・容器表面に水滴や結晶が認められる場合
・容器から薬液が漏れている場合
・性状その他薬液に異状が認められる場合

22. 包装

20mL 10管、50管 プラスチックアンプル

23. 主要文献

  1. Rantonen,T.,et al., Acta Paediatr., 90, 278-281, (2001) »PubMed
  2. Schanler,R.J.,et al., Gynecol Obstet Invest., 43, 236-241, (1997) »PubMed
  3. 大嶋義之,他, 中部日本整形外科災害外科学会雑誌, 40 (4), 1024, (1997)
  4. 岩崎竜彦,他, 栃木産婦医報, 24 (2), 94-96, (1997)
  5. 小柴寿人,他, 産科と婦人科, 64 (7), 1034-1039, (1997)
  6. Lamm,C.I.,et al., J Pediatr., 113, 1078-1082, (1988) »PubMed
  7. Cumming,W.A.,et al., AJR., 152, 1071-1072, (1989) »PubMed »DOI
  8. Holcomb,W.L.,et al., Obstet Gynecol., 78, 611-614, (1991) »PubMed
  9. Edwards,D.K., AJR., 161, 141-145, (1993) »PubMed »DOI
  10. Santi,M.D.,et al., J Pediatr Orthop., 14, 249-253, (1994) »PubMed
  11. Matsuda,Y.,et al., Gynecol Obstet Invest., 44, 82-88, (1997) »PubMed

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
電話:0120-719-814
FAX:03-5296-8400
製品情報問い合わせ先
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-2
電話:0120-719-814
FAX:03-5296-8400

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
株式会社大塚製薬工場
徳島県鳴門市撫養町立岩字芥原115
26.2 販売提携
大塚製薬株式会社
東京都千代田区神田司町2-9

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/10/22 版