医療用医薬品 : ラミクタール

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医薬品情報


総称名 ラミクタール
一般名 ラモトリギン
欧文一般名 Lamotrigine
製剤名 ラモトリギン錠
薬効分類名 抗てんかん剤, 双極性障害治療薬
薬効分類番号 1139 1179
ATCコード N03AX09
KEGG DRUG D00354 ラモトリギン
商品一覧 商品一覧(他薬効を含む) 米国の商品 相互作用情報
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報


警告 禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 臨床成績 薬効薬理 理化学的知見 承認条件 包装 主要文献

商品情報 詳細

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ラミクタール錠小児用2mg Lamictal Tablets グラクソ・スミスクライン 1139009F1021 14.5円/錠 劇薬 , 処方箋医薬品
ラミクタール錠小児用5mg Lamictal Tablets グラクソ・スミスクライン 1139009F2028 27.8円/錠 劇薬 , 処方箋医薬品
ラミクタール錠25mg Lamictal Tablets グラクソ・スミスクライン 1139009F3024 86.8円/錠 劇薬 , 処方箋医薬品
ラミクタール錠100mg Lamictal Tablets グラクソ・スミスクライン 1139009F4020 231.6円/錠 劇薬 , 処方箋医薬品

警告

本剤の投与により中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、薬剤性過敏症症候群等の全身症状を伴う重篤な皮膚障害があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されているので、以下の事項に注意すること(「用法・用量」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「重要な基本的注意」、「副作用」及び「臨床成績」の項参照)。

用法・用量を超えて本剤を投与した場合に皮膚障害の発現率が高いことから、本剤の「用法・用量」を遵守すること。

投与開始時は定められた用法・用量を超えないこと。バルプロ酸ナトリウム併用時の投与開始2週間までは隔日投与にすること(成人のみ)。

維持用量までの漸増時も定められた用法・用量を超えないこと。また、増量時期を早めないこと。

発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行うこと。また、発疹に加え以下に示す症状があらわれた場合には重篤な皮膚障害に至ることがあるので、直ちに本剤の投与を中止すること。

発熱(38℃以上)、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹 等

重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意すること。

患者又は家族に対して、発疹や上記の症状があらわれた場合には直ちに受診するよう指導すること。

禁忌

次の患者には投与しないこと

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果及び用法・用量

効能効果

ラミクタール錠小児用2mg

てんかん患者の下記発作に対する単剤療法

定型欠神発作

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法

部分発作(二次性全般化発作を含む)

強直間代発作

Lennox-Gastaut症候群における全般発作

ラミクタール錠小児用5mg

てんかん患者の下記発作に対する単剤療法

定型欠神発作

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法

部分発作(二次性全般化発作を含む)

強直間代発作

Lennox-Gastaut症候群における全般発作

ラミクタール錠25mg

てんかん患者の下記発作に対する単剤療法

部分発作(二次性全般化発作を含む)

強直間代発作

定型欠神発作

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法

部分発作(二次性全般化発作を含む)

強直間代発作

Lennox-Gastaut症候群における全般発作

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制

ラミクタール錠100mg

てんかん患者の下記発作に対する単剤療法

部分発作(二次性全般化発作を含む)

強直間代発作

定型欠神発作

他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法

部分発作(二次性全般化発作を含む)

強直間代発作

Lennox-Gastaut症候群における全般発作

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制

効能効果に関連する使用上の注意

ラミクタール錠小児用2mg

定型欠神発作に用いる場合

15歳以上の患者における有効性及び安全性については確立していないため、15歳未満で本剤の治療を開始した患者において、15歳以降も継続して本剤を使用する場合には、患者の状態を十分観察し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

ラミクタール錠小児用5mg

定型欠神発作に用いる場合

15歳以上の患者における有効性及び安全性については確立していないため、15歳未満で本剤の治療を開始した患者において、15歳以降も継続して本剤を使用する場合には、患者の状態を十分観察し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

ラミクタール錠25mg

定型欠神発作に用いる場合

15歳以上の患者における有効性及び安全性については確立していないため、15歳未満で本剤の治療を開始した患者において、15歳以降も継続して本剤を使用する場合には、患者の状態を十分観察し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

双極性障害に用いる場合

双極性障害の気分エピソードの急性期治療に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

ラミクタール錠100mg

定型欠神発作に用いる場合

15歳以上の患者における有効性及び安全性については確立していないため、15歳未満で本剤の治療を開始した患者において、15歳以降も継続して本剤を使用する場合には、患者の状態を十分観察し、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

双極性障害に用いる場合

双極性障害の気分エピソードの急性期治療に対する本剤の有効性及び安全性は確立していない。

用法用量

ラミクタール錠小児用2mg

てんかん患者に用いる場合

小児(ラミクタール錠小児用2mg)

単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日0.6mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.6mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日1〜10mg/kgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大0.6mg/kgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.15mg/kgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.3mg/kgずつ漸増する。維持用量は、バルプロ酸ナトリウムに加えて本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合は1日1〜5mg/kgとし、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用していない場合は1日1〜3mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大200mgまでとする。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.6mg/kgを1日2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日1.2mg/kgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大1.2mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日5〜15mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大400mgまでとする。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合に従う。

<参考:てんかん患者に用いる場合(小児)>

 併用療法(1)単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用しない場合(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
3・4週目0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
1.2mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
5週目以降1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大1.2mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.6mg/kg/日ずつ漸増する。
維持用量1〜5mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
5〜15mg/kg/日(最大400mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜10mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大0.6mg/kg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

ラミクタール錠小児用5mg

てんかん患者に用いる場合

小児(ラミクタール錠小児用5mg)

単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日0.6mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.6mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日1〜10mg/kgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大0.6mg/kgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.15mg/kgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.3mg/kgずつ漸増する。維持用量は、バルプロ酸ナトリウムに加えて本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合は1日1〜5mg/kgとし、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用していない場合は1日1〜3mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大200mgまでとする。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.6mg/kgを1日2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日1.2mg/kgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大1.2mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日5〜15mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大400mgまでとする。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合に従う。

<参考:てんかん患者に用いる場合(小児)>

 併用療法(1)単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用しない場合(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
3・4週目0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
1.2mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
5週目以降1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大1.2mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.6mg/kg/日ずつ漸増する。
維持用量1〜5mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
5〜15mg/kg/日(最大400mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜10mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大0.6mg/kg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

ラミクタール錠25mg

てんかん患者に用いる場合

成人(ラミクタール錠25mg)

単剤療法の場合(部分発作(二次性全般化発作を含む)及び強直間代発作に用いる場合)

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日50mgを1日1回経口投与し、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増する。維持用量は1日100〜200mgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与し、次の2週間は1日25mgを1日1回経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として25〜50mgずつ漸増する。維持用量は1日100〜200mgとし、1日2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日50mgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増する。維持用量は1日200〜400mgとし、1日2回に分割して経口投与する。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

単剤療法の場合に従う。

<参考:てんかん患者に用いる場合(成人)>

 併用療法(1)単剤療法の場合(部分発作(二次性全般化発作を含む)及び強直間代発作に用いる場合)
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目25mgを隔日投与50mg/日
(1日1回投与)
25mg/日
(1日1回投与)
3・4週目25mg/日
(1日1回投与)
100mg/日
(1日2回に分割して投与)
50mg/日
(1日1回投与)
5週目以降1〜2週間毎に25〜50mg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大100mg/日ずつ漸増する。5週目は100mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
その後1〜2週間毎に最大100mg/日ずつ漸増する。
維持用量100〜200mg/日
(1日2回に分割して投与)
200〜400mg/日
(1日2回に分割して投与)
100〜200mg/日
(最大400mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

小児(ラミクタール錠25mg)

単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日0.6mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.6mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日1〜10mg/kgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大0.6mg/kgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.15mg/kgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.3mg/kgずつ漸増する。維持用量は、バルプロ酸ナトリウムに加えて本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合は1日1〜5mg/kgとし、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用していない場合は1日1〜3mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大200mgまでとする。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.6mg/kgを1日2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日1.2mg/kgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大1.2mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日5〜15mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大400mgまでとする。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合に従う。

<参考:てんかん患者に用いる場合(小児)>

 併用療法(1)単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用しない場合(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
3・4週目0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
1.2mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
5週目以降1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大1.2mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.6mg/kg/日ずつ漸増する。
維持用量1〜5mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
5〜15mg/kg/日(最大400mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜10mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大0.6mg/kg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合(ラミクタール錠25mg)

単剤療法の場合

通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回経口投与、次の2週間は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。6週目以降は維持用量として1日200mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与、次の2週間は1日25mgを1日1回経口投与し、5週目は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。6週目以降は維持用量として1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大50mgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日50mgを1日1回経口投与、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口投与し、5週目は1日200mgを1日2回に分割して経口投与する。6週目は1日300mgを1日2回に分割して経口投与し、7週目以降は維持用量として1日300〜400mgを1日2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日2回に分割して経口投与する。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

単剤療法の場合に従う。

<参考:双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合(成人)>

 併用療法(1)単剤療法の場合
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目25mgを隔日投与50mg/日
(1日1回投与)
25mg/日
(1日1回投与)
3・4週目25mg/日
(1日1回投与)
100mg/日
(1日2回に分割して投与)
50mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
5週目50mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
200mg/日
(1日2回に分割して投与)
100mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
6週目以降100mg/日
(最大200mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大50mg/日ずつ)
6週目300mg/日
7週目以降300〜400mg/日
(最大400mg/日)
(1日2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)
200mg/日
(最大400mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

ラミクタール錠100mg

てんかん患者に用いる場合

成人(ラミクタール錠100mg)

単剤療法の場合(部分発作(二次性全般化発作を含む)及び強直間代発作に用いる場合)

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日50mgを1日1回経口投与し、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増する。維持用量は1日100〜200mgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与し、次の2週間は1日25mgを1日1回経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として25〜50mgずつ漸増する。維持用量は1日100〜200mgとし、1日2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日50mgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大100mgずつ漸増する。維持用量は1日200〜400mgとし、1日2回に分割して経口投与する。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

単剤療法の場合に従う。

<参考:てんかん患者に用いる場合(成人)>

 併用療法(1)単剤療法の場合(部分発作(二次性全般化発作を含む)及び強直間代発作に用いる場合)
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目25mgを隔日投与50mg/日
(1日1回投与)
25mg/日
(1日1回投与)
3・4週目25mg/日
(1日1回投与)
100mg/日
(1日2回に分割して投与)
50mg/日
(1日1回投与)
5週目以降1〜2週間毎に25〜50mg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大100mg/日ずつ漸増する。5週目は100mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
その後1〜2週間毎に最大100mg/日ずつ漸増する。
維持用量100〜200mg/日
(1日2回に分割して投与)
200〜400mg/日
(1日2回に分割して投与)
100〜200mg/日
(最大400mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

小児(ラミクタール錠100mg)

単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日0.6mg/kgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.6mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日1〜10mg/kgとし、1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大0.6mg/kgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.15mg/kgを1日1回経口投与し、次の2週間は1日0.3mg/kgを1日1回経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大0.3mg/kgずつ漸増する。維持用量は、バルプロ酸ナトリウムに加えて本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合は1日1〜5mg/kgとし、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用していない場合は1日1〜3mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大200mgまでとする。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、ラモトリギンとして最初の2週間は1日0.6mg/kgを1日2回に分割して経口投与し、次の2週間は1日1.2mg/kgを1日2回に分割して経口投与する。その後は、1〜2週間毎に1日量として最大1.2mg/kgずつ漸増する。維持用量は1日5〜15mg/kgとし、1日2回に分割して経口投与する。なお、1日用量は最大400mgまでとする。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合に従う。

<参考:てんかん患者に用いる場合(小児)>

 併用療法(1)単剤療法の場合(定型欠神発作に用いる場合)
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用しない場合(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.15mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
3・4週目0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
1.2mg/kg/日
(1日2回に分割して投与)
0.3mg/kg/日
(1日1回投与)
0.6mg/kg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
5週目以降1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大1.2mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.3mg/kg/日ずつ漸増する。1〜2週間毎に最大0.6mg/kg/日ずつ漸増する。
維持用量1〜5mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
5〜15mg/kg/日(最大400mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜3mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日2回に分割して投与)
1〜10mg/kg/日(最大200mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大0.6mg/kg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合(ラミクタール錠100mg)

単剤療法の場合

通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日25mgを1日1回経口投与、次の2週間は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口投与し、5週目は1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。6週目以降は維持用量として1日200mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用する場合

通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1回25mgを隔日に経口投与、次の2週間は1日25mgを1日1回経口投与し、5週目は1日50mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。6週目以降は維持用量として1日100mgを1日1回又は2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大50mgずつ、1日用量は最大200mgまでとし、いずれも1日1回又は2回に分割して経口投与する。

バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合注1)

(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤注2)を併用する場合

通常、成人にはラモトリギンとして最初の2週間は1日50mgを1日1回経口投与、次の2週間は1日100mgを1日2回に分割して経口投与し、5週目は1日200mgを1日2回に分割して経口投与する。6週目は1日300mgを1日2回に分割して経口投与し、7週目以降は維持用量として1日300〜400mgを1日2回に分割して経口投与する。症状に応じて適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ、1日用量は最大400mgまでとし、いずれも1日2回に分割して経口投与する。

(3)-ii)(3)-i)以外の薬剤注3)を併用する場合

単剤療法の場合に従う。

<参考:双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いる場合(成人)>

 併用療法(1)単剤療法の場合
本剤と併用する薬剤の種類(2)バルプロ酸ナトリウムを併用する場合 (3)バルプロ酸ナトリウムを併用しない場合 注1)
(3)-i)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤 注2) を併用する場合 (3)-ii)(3)-i)以外の薬剤 注3) を併用する場合
1・2週目25mgを隔日投与50mg/日
(1日1回投与)
25mg/日
(1日1回投与)
3・4週目25mg/日
(1日1回投与)
100mg/日
(1日2回に分割して投与)
50mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
5週目50mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
200mg/日
(1日2回に分割して投与)
100mg/日
(1日1回又は2回に分割して投与)
6週目以降100mg/日
(最大200mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大50mg/日ずつ)
6週目300mg/日
7週目以降300〜400mg/日
(最大400mg/日)
(1日2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)
200mg/日
(最大400mg/日)
(1日1回又は2回に分割して投与)
(増量は1週間以上の間隔をあけて最大100mg/日ずつ)

本剤は主としてグルクロン酸転移酵素で代謝される。

注1)本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと。

注2)本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤:フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤(「相互作用」及び「薬物動態8.」の項参照)

注3)本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤:アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド(「薬物動態8.」の項参照)

用法用量に関連する使用上の注意

発疹等の皮膚障害の発現率は、定められた用法・用量を超えて投与した場合に高いことが示されているので、併用する薬剤の組み合わせに留意して、「用法・用量」を遵守すること。なお、体重換算等により調節した用量に一致する錠剤の組み合わせがない場合には、調節した用量に最も近く、かつ超えない用量になるよう錠剤を組み合わせて投与すること(「警告」、「重要な基本的注意」、「副作用」及び「臨床成績」の項参照)。

併用する薬剤については以下のとおり分類されるので留意すること。なお、本剤のグルクロン酸抱合に対する影響が明らかでない薬剤による併用療法では、バルプロ酸ナトリウムを併用する場合の用法・用量に従うこと(「相互作用」及び「薬物動態」の項参照)。

本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤

フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤

本剤のグルクロン酸抱合に対し影響を及ぼさない薬剤

アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミド

本剤による発疹等の皮膚症状のために投与を中止した場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合以外は再投与しないこと。再投与にあたっては、いかなる理由で投与を中止した患者においても、維持用量より低い用量から漸増すること(1.参照)。なお、投与中止から本剤の消失半減期の5倍の期間(バルプロ酸ナトリウムを併用した時は約350時間、バルプロ酸ナトリウムを併用せず本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用した時は約65時間(いずれも外国人のデータ)、バルプロ酸ナトリウムも本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤も併用しなかった時は約170時間)を経過している場合は、初回用量から「用法・用量」に従って再開することが推奨される(「相互作用」及び「薬物動態」の項参照)。

本剤を定型欠神発作以外の小児てんかん患者に用いる場合には、他の抗てんかん薬と併用して使用すること。[定型欠神発作以外の国内臨床試験において、本剤単独投与での使用経験はない。]

小児てんかん患者へ投与する場合に、投与初期(1〜2週)に体重換算した1日用量が1〜2mgの範囲内であった場合は2mg錠を隔日に1錠服用する。体重換算した1日用量が1mg未満の場合は本剤を服用してはならない。本剤投与中は、体重変化を観察し、必要に応じ適切に用量の変更を行うこと。なお、2〜6歳の小児の場合は維持用量の上限付近の用量が必要な場合がある。

本剤投与中に、本剤のグルクロン酸抱合を阻害あるいは誘導する薬剤を投与開始又は投与中止する場合には、本剤の用量調節を考慮すること。

経口避妊薬等の本剤のグルクロン酸抱合に影響を与える薬剤を併用する際には、本剤の用量調節を考慮すること(「相互作用」及び「薬物動態」の項参照)。

肝機能障害患者では、肝機能障害の程度に応じて、本剤のクリアランスが低下するため、本剤の投与にあたっては減量を考慮すること(「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照)。

使用上の注意

慎重投与

自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。]

脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状を増悪させることがある。]

肝機能障害のある患者[本剤のクリアランスが低下し、消失半減期が延長することがある。](「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照)

腎不全患者[腎クリアランスが低下しているために、主代謝物(グルクロン酸抱合体)の血漿中濃度が健康成人よりも高くなることがある。](「薬物動態」の項参照)

他の抗てんかん薬に対しアレルギー歴又は発疹発現の既往歴がある患者[重篤ではない発疹の発現頻度が約3倍になる。]

Brugada症候群の患者[Brugada症候群に特徴的な心電図変化(右脚ブロック及び右側胸部誘導(V1〜V3)のcoved型ST上昇)が顕在化したとの報告がある。]

重要な基本的注意

本剤の投与による発疹は斑状・丘疹状にあらわれることが多く、重篤な皮膚障害の発現率は、本剤投与開始から8週間以内に高く、また、バルプロ酸ナトリウムと併用した場合、あるいは小児において高いことが示されているので、本剤の投与にあたっては十分に注意し、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと(「警告」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「副作用」及び「臨床成績」の項参照)。

小児において、発疹の初期徴候は感染と誤診されやすいので、本剤投与開始8週間以内に発疹及び発熱等の症状が発現した場合には特に注意すること。

双極性障害患者を含め、うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期並びに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。また、新たな自傷、気分変動、アカシジア/精神運動不穏等の情動不安定の発現、もしくはこれらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと。

自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。

家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。

てんかん患者では、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、発疹の発現等安全性の観点から直ちに投与を中止しなければならない場合を除き、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行うこと。

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

相互作用

相互作用序文

ラモトリギンは主としてグルクロン酸転移酵素(主にUGT1A4)で代謝される。

薬物代謝酵素用語

グルクロン酸転移酵素(主にUGT1A4)

併用注意

バルプロ酸ナトリウム本剤の消失半減期が約2倍延長するとの報告がある(「用法・用量」及び「薬物動態」の項参照)。肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。
本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤
フェニトイン
カルバマゼピン
フェノバルビタール
プリミドン
リファンピシン
ロピナビル・リトナビル配合剤
本剤の血中濃度が低下する(「用法・用量」及び「薬物動態」の項参照)。肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。
アタザナビル/リトナビルアタザナビル及びリトナビル両剤と本剤を併用した場合に本剤の血中濃度が低下したとの報告がある。
本剤維持用量投与中にアタザナビルとリトナビルを投与開始又は投与中止する場合には、本剤の用量調節を考慮すること(「用法・用量に関連する使用上の注意(7)」及び「薬物動態」の項参照)。
肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。
カルバマゼピン本剤とカルバマゼピンの併用により、めまい、失調、複視、霧視、嘔気等が発現したという報告があり、通常、これらの症状はカルバマゼピンの減量により回復する。機序不明
リスペリドン本剤とリスペリドンの併用時には、それぞれの単独投与時に比較して、傾眠の報告が多いとの報告がある(「薬物動態」の項参照)。機序不明
経口避妊薬(卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤)本剤とエチニルエストラジオール・レボノルゲストレル配合剤との併用において、以下の報告がある。
1)本剤の血中濃度が減少したとの報告があるので、本剤維持用量投与中に経口避妊薬を投与開始又は投与中止する場合には、本剤の用量調節を考慮すること(「用法・用量に関連する使用上の注意(7)」及び「薬物動態」の項参照)。
2)レボノルゲストレルの血中濃度が減少し、血中卵胞ホルモン(FSH)及び黄体形成ホルモン(LH)が上昇し、エストラジオールが僅かに上昇したとの報告がある(「薬物動態」の項参照)。
なお、他の経口避妊薬及び高用量のエストロゲンとの併用は検討されていないが、同様の影響が考えられる。
1)肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。
2)機序不明

副作用

副作用発現状況の概要

てんかん患者における単剤療法に用いた場合

成人

承認時までの成人を対象とした日韓共同試験において、本剤が投与された総症例65例中20例(30.8%)に副作用が発現した。その主なものは、発疹10例(15.4%)、頭痛2例(3.1%)、めまい2例(3.1%)、胃腸障害2例(3.1%)等であった(承認時)。

小児

承認時までの小児を対象とした日韓共同試験において、本剤が投与された総症例20例中7例(35.0%)に副作用が発現した。その内訳は、発疹5例(25.0%)、肝機能検査値異常1例(5.0%)、頭痛1例(5.0%)であった(承認時)。

てんかん患者における抗てんかん薬との併用療法に用いた場合

成人

承認時までの成人を対象とした短期試験において、本剤が投与された総症例335例中185例(55.2%)に臨床検査値異常を含む副作用が発現した。その主なものは、傾眠62例(18.5%)、めまい51例(15.2%)、肝機能障害26例(7.8%)、発疹21例(6.3%)、複視18例(5.4%)等であった。
また、短期試験から長期試験に移行した症例149例中65例(43.6%)に臨床検査値異常を含む副作用が発現した。その主なものは、肝機能障害19例(12.8%)、めまい12例(8.1%)、傾眠11例(7.4%)等であった(承認時)。

小児

承認時までの小児を対象とした短期試験において、本剤が投与された総症例212例中107例(50.5%)に臨床検査値異常を含む副作用が発現した。その主なものは、傾眠47例(22.2%)、肝機能障害21例(9.9%)、めまい12例(5.7%)、発疹11例(5.2%)等であった。
また、短期試験から長期試験に移行した症例92例中36例(39.1%)に臨床検査値異常を含む副作用が発現した。その主なものは、肝機能障害14例(15.2%)、傾眠5例(5.4%)等であった(承認時)。

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制に用いた場合

承認時までの成人を対象とした第II/III相試験において、本剤が投与された総症例215例中74例(34.4%)に臨床検査値異常を含む副作用が発現した。その主なものは、発疹15例(7.0%)、頭痛9例(4.2%)、胃腸障害8例(3.7%)、傾眠8例(3.7%)等であった。
また、第II/III相試験から長期投与試験に移行した症例92例中19例(20.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が発現した。その主なものは、胃腸障害5例(5.4%)等であった(承認時)。

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明注))及び皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.5%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、眼充血、顔面の腫脹、口唇・口腔粘膜や陰部のびらん、皮膚や粘膜の水疱、紅斑、咽頭痛、そう痒、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと(「警告」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「重要な基本的注意」及び「臨床成績」の項参照)。

薬剤性過敏症症候群[1](頻度不明注))の症状として、発疹、発熱等が初期にみられることがあり、更にリンパ節腫脹、顔面浮腫、血液障害(好酸球増多、白血球増加、異型リンパ球の出現)及び臓器障害(肝機能障害等)の種々の全身症状があらわれることがある。薬剤性過敏症症候群の徴候又は症状は遅発性に発現する。薬剤性過敏症症候群の徴候が認められた場合には、本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
また、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがある。なお、過敏症の初期症状は、発疹を伴わないこともあるので、発疹以外の症状(発熱又はリンパ節腫脹等)の発現にも注意が必要である。

再生不良性貧血(頻度不明注))、汎血球減少(頻度不明注))、無顆粒球症(頻度不明注))があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

血球貪食症候群(頻度不明注))があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、発疹、神経症状、脾腫、リンパ節腫脹、血球減少、高フェリチン血症、高トリグリセリド血症、肝機能障害、血液凝固障害等の異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

肝炎、肝機能障害及び黄疸(0.1%)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

無菌性髄膜炎(項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐又は意識混濁等の症状を伴う)(頻度不明注))があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。本剤の再投与により、さらに重篤な症状を伴う無菌性髄膜炎が投与後すぐに再発したとの報告がある。

注)自発報告又は海外のみで認められている副作用については頻度不明とした。

その他の副作用

 5%以上1〜5%未満1%未満頻度不明注)
皮膚発疹 脱毛 
全身症状  発熱、疲労、疼痛 
精神神経系傾眠、めまい頭痛、不眠、不安・焦燥・興奮、てんかん発作回数の増加易刺激性、運動障害、失調、振戦、幻覚、眼振、攻撃性平衡障害、チック、錯乱、パーキンソン症状の悪化、錐体外路症状、舞踏病アテトーゼ、悪夢
消化器胃腸障害(嘔気・嘔吐、下痢等)食欲不振  
肝臓肝機能検査値異常   
血液 白血球減少、好中球減少、貧血血小板減少、リンパ節症 
 複視霧視、結膜炎 
筋骨格系  背部痛、関節痛 
その他   ループス様反応
注)自発報告又は海外のみで認められている副作用については頻度不明とした。

高齢者への投与

高齢者では、一般に生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、以下の報告を考慮し、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

海外での複数のプロスペクティブ調査において、妊娠第1三半期に本剤を単独投与された総計2000例以上の妊婦の情報が収集されている。本剤使用による大奇形発現リスクの実質的な増加は認められていないが、いくつかの妊娠調査において孤発性の口蓋口唇裂奇形発現リスクの増加が報告されている。ケースコントロール研究においては、他の奇形と比較して、本剤の使用に伴う口蓋口唇裂の発現リスクが高いとの結果は得られていない。本妊娠調査のデータは、多剤併用療法時の先天異常発現のリスクに対する本剤の影響について評価するのに十分なものではない。

動物を用いた生殖発生毒性試験において催奇形性作用は認められなかったが、本剤はジヒドロ葉酸還元酵素に対し弱い阻害作用を有するため、妊娠中に本剤を投与した場合、胎児奇形を誘発する危険性が考えられる。また、ラットで高用量投与による母動物の一般状態の悪化に関連した胎児体重の低値、着床後胚・胎児死亡率及び死産児数の増加、出生児回収率(哺育中の巣から出生児を離し、5分以内に母動物が巣内に出生児を連れ戻す)の低下並びに出生後の生存率低下がみられた。

動物(ラット)において本剤の胎児への移行が認められたとの報告がある。

妊娠により本剤の血中濃度や治療効果に影響がみられる可能性があるため(妊娠中に本剤の血中濃度が低下したという報告がある)、妊婦に対し本剤を投与する場合には、患者の状態等に十分注意すること。

授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[本剤はヒト乳汁中へ移行し、授乳中の乳児における血中濃度は、授乳中の婦人の血中濃度の最大約50%に達したとの報告がある[2]。]

小児等への投与

てんかんについて、低出生体重児、新生児、乳児又は2歳未満の幼児、及び定型欠神発作以外の単剤療法に対する有効性及び安全性は確立していない。
また、双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制について、小児及び18歳未満の患者に対する有効性及び安全性は確立していない。(使用経験がない。)

過量投与

徴候、症状

過量投与(用量上限の10〜20倍量)により眼振、失調、意識障害、大発作痙攣、昏睡等の症状の発現が報告されている。

処置

必要に応じて患者を入院させ、輸液等の支持療法を行うこと。また、必要に応じ、胃洗浄を行うこと。

適用上の注意

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

服用時

本剤は少量の水と共にそのまま服用する、あるいは咀嚼又は少なくとも錠剤が浸る程度の少量の水に溶かして服用するよう指導すること。

その他の注意

海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

本剤はジヒドロ葉酸還元酵素に対し弱い阻害作用を有するため、長期投与により葉酸代謝を阻害する可能性がある。なお、ヒトにおける長期投与の成績において、投与1年目まではヘモグロビン値、平均赤血球容積、血清中及び赤血球中の葉酸濃度に有意な変化は認められず、また、投与5年目まで赤血球中の葉酸濃度に有意な変化は認められなかった。

薬物動態

血中濃度

健康成人

日本人健康成人6例にラモトリギン25〜200mgを単回経口投与した時、投与後1.7〜2.5時間でCmaxに達し、t1/2は約31〜38時間であった。Cmax及びAUC0-∞は投与量の増加に伴い増大した。また、健康成人6例にラモトリギン50mgを1日2回10日間反復経口投与した時、血漿中ラモトリギン濃度は投与6日目に定常状態に達した。

図1:健康成人にラモトリギン25〜200mgを単回経口投与した場合の血漿中濃度推移

表1:健康成人にラモトリギン25〜200mgを単回経口投与した時のラモトリギンの薬物動態パラメータ

投与量(mg)nCmax(μg/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-∞(μg・hr/mL)CLt/F(mL/min)Vd/F(L)
2560.338±0.0311.7±0.837.9±11.115.2±4.929.77±9.1291.0±8.1
5060.718±0.0492.5±1.235.0±4.733.7±5.925.33±4.0975.2±4.8
10061.488±0.2612.3±1.430.5±3.359.9±12.128.79±5.6574.2±9.2
20063.075±0.3362.5±1.032.4±5.5136.1±33.225.64±5.6969.8±9.3
平均値±標準偏差

てんかん患者[3][4][5][6][7][8][9]

成人てんかん患者を対象とした国内臨床試験において、本剤200mgを投与した時の血中ラモトリギン濃度は、バルプロ酸ナトリウムを併用し、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用しない場合は9.6μg/mL、バルプロ酸ナトリウムを併用せず、本剤のグルクロン酸抱合を誘導する薬剤を併用した場合は2.2μg/mLであった。
成人又は小児てんかん患者を対象とした国内臨床試験において、既存の抗てんかん薬の投与を受けている患者にラモトリギンを投与した時の定常状態における血中ラモトリギン濃度、並びに成人及び小児てんかん患者を対象とした日韓共同試験において、抗てんかん薬を併用しなかった時の日本人患者での定常状態における血中ラモトリギン濃度を以下に示した。併用抗てんかん薬によりラモトリギンの維持用量(「用法・用量」の項参照)は異なるが、同様の血中濃度が示された。また、ラモトリギンの投与前後で併用抗てんかん薬の血中濃度に顕著な差は認められなかった。

表2:成人患者における血中濃度

併用薬剤ラモトリギン維持用量(mg/日)患者数(サンプル数)血漿中ラモトリギン濃度b(μg/mL)
バルプロ酸ナトリウムラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤a ラモトリギンとの薬物相互作用が明らかでない抗てんかん薬
併用併用又は非併用併用又は非併用100〜2005(10)3.25(1.44〜9.58)
非併用併用併用又は非併用200〜40060(99)2.81(0.32〜7.28)c
非併用非併用非併用100〜40025(25)4.12(2.0〜13.3)
a:カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、フェニトインb:中央値(最小値〜最大値)c:検出下限未満であった1サンプルを除く

表3:小児患者における血中濃度

併用薬剤ラモトリギン維持用量(mg/kg/日)患者数(サンプル数)血漿中ラモトリギン濃度b(μg/mL)
バルプロ酸ナトリウムラモトリギンのグルクロン酸抱合を誘導する薬剤a ラモトリギンとの薬物相互作用が明らかでない抗てんかん薬
併用非併用併用又は非併用1〜318(45)3.85(1.07〜11.38)
併用1〜548(101)2.32(0.29〜5.91)
非併用非併用併用
併用併用又は非併用5〜1530(54)3.30(0.70〜9.82)
非併用非併用非併用2〜1012(12)6.53(2.70〜13.90)
a:カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、フェニトインb:中央値(最小値〜最大値)

グルクロン酸転移酵素を誘導する抗てんかん薬を併用した時のラモトリギンのt1/2は約13時間であった(外国人のデータ)。なお、外国人健康成人にバルプロ酸ナトリウムを併用した時のラモトリギンのt1/2は約70時間であった。

生物学的利用率(外国人のデータ)

健康成人8例にラモトリギン75mgを単回経口投与した時の生物学的利用率は97.6%であった。

食事の影響(外国人のデータ)

健康成人12例にラモトリギン150mgを空腹時及び食後に単回経口投与した時、食後投与では空腹時に比べ血漿中ラモトリギンのTmaxは遅延したが、AUCに有意な差を認めなかった。

血漿蛋白結合率

53.1〜56.2%(in vitro、ヒト血漿、濃度1〜10μg/mL)

代謝・排泄(外国人のデータ)

ラモトリギンは主にグルクロン酸抱合により代謝される。健康成人6例に14C-ラモトリギン240mg(15μCi)を単回経口投与した時、投与後168時間までに糞中に約2%、尿中に約94%が排泄された。尿中へは主にラモトリギン-N2-グルクロン酸抱合体(約71%)として排泄され、以下未変化体(10%)、ラモトリギン-N5-グルクロン酸抱合体(5〜10%)及びラモトリギン-N2-メチル体(0.14%)の順であった。

代謝酵素[10][11]

ラモトリギンは主としてグルクロン酸転移酵素(主にUGT1A4)で代謝される。ヒト肝細胞にアミトリプチリン、クロナゼパム、ハロペリドール、もしくはロラゼパム(臨床血漿中濃度)存在下で14C-ラモトリギンを添加した際、ラモトリギン-N2-グルクロン酸抱合体の生成が17〜29%低下した。

腎機能障害患者における薬物動態(外国人のデータ)[12]

腎機能障害患者12例(クレアチニンクリアランス:平均13mL/min)及び透析患者6例(血清クレアチニン:平均854μmol/L)にラモトリギン100mgを単回経口投与した時、ラモトリギンのt1/2は健康成人のそれぞれ約1.6倍及び約2.2倍に遅延し、AUCは腎機能障害患者で約1.8倍に増加した。また血液透析を4時間実施した場合、体内に存在するラモトリギンの約20%が透析により除去された。

肝機能障害患者における薬物動態(外国人のデータ)[13]

健康成人12例及び肝硬変患者24例にラモトリギン100mgを単回経口投与した時のラモトリギンの薬物動態パラメータを以下に示した。中等度肝硬変患者においてCmaxの低下がみられたものの、他のパラメータでは健康成人との間に顕著な差はみられなかった。重度肝硬変患者では健康成人と比較してCmax及びTmax以外のパラメータに差がみられ、AUC0-∞及びt1/2は腹水なしで約2倍、腹水ありで約4倍増加し、CL/Fは腹水なしで2/3、腹水ありで1/3に減少した。

表4:肝機能障害患者におけるラモトリギンの薬物動態パラメータ

 健康被験者(対照群)(n=12)中等度肝硬変患者(n=12)重度肝硬変患者
腹水なし(n=7)腹水あり(n=5)
Child-Pugh分類ABC
Cmax(μg/mL)1.61(1.14-2.53)1.34(0.99-1.81)1.48(1.22-2.26)1.65(1.12-1.84)
Tmax(hr)1.00(1.00-8.00)1.00(1.00-4.00)1.00(1.00-4.00)2.00(1.00-9.52)
t1/2(hr)32.16(22.27-49.29)35.99(30.16-89.08)59.68(34.79-145.12)110.13(50.11-158.14)
AUC0-∞(μg・hr/mL)69.07(38.77-98.09)70.60(47.86-215.75)110.72(73.53-225.35)248.86(73.72-368.62)
CL/F(mL/min/kg)0.338(0.267-0.593)0.312(0.165-0.443)0.237(0.114-0.356)0.103(0.061-0.260)
中央値(範囲)

高齢者における薬物動態(外国人のデータ)

高齢者12例(65歳以上、クレアチニンクリアランス:平均61mL/min)にラモトリギン150mgを単回経口投与した時、ラモトリギンのCmax、AUC0-∞、t1/2及びCL/Fの平均値(標準偏差)は各々2.35(0.40)μg/mL、93.8(21.0)μg・hr/mL、31.2(5.4)時間及び0.396(0.063)mL/min/kgであった[14]。これらは、健康成人男性にラモトリギン150mgを単回経口投与した時のCmax、AUC0-∞、t1/2及びCL/Fの平均値(標準偏差)、各々2.45(0.18)μg/mL、117.30(24.61)μg・hr/mL、31.2(6.4)時間、0.313(0.087)mL/min/kgと顕著な差はなかった。

相互作用

本剤のグルクロン酸抱合における併用薬剤の影響

本剤とグルクロン酸抱合が競合する薬剤本剤のグルクロン酸抱合を誘導(促進)する薬剤本剤のグルクロン酸抱合に影響を及ぼさない薬剤
バルプロ酸ナトリウムフェニトイン
カルバマゼピン
フェノバルビタール
プリミドン
リファンピシン
ロピナビル・リトナビル配合剤
アタザナビル/リトナビル
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル配合剤(経口避妊薬)
アリピプラゾール
オランザピン
ゾニサミド
ガバペンチン
シメチジン
トピラマート
プレガバリン
リチウム
レベチラセタム
ペランパネル
ラコサミド

他剤との併用試験(外国人のデータ)

バルプロ酸ナトリウム

健康成人男性にバルプロ酸ナトリウム500mg(1日2回)と本剤50mg、100mg及び150mg(1日1回)を反復併用した時のラモトリギンの薬物動態を以下に示した。健康成人に本剤のみを反復経口投与した時の成績と比べ、バルプロ酸ナトリウム併用時のラモトリギンのt1/2は2倍以上であり、CLt/Fは1/2以下であった。また、血漿中バルプロ酸濃度に変動はみられたものの一定の傾向はみられず、その有効濃度域を維持していた。

表5:健康成人にバルプロ酸ナトリウムとラモトリギンを併用した時のラモトリギンの薬物動態パラメータ

本剤投与量nCmax(μg/mL)Cmin(μg/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUCss(μg・hr/mL)CLt/F(mL/min/kg)Vd/F(L/kg)
50mg183.45±0.612.53±0.461.83±0.9875.3±14.166.7±10.90.17±0.030.94±0.10
100mg6.78±1.135.02±0.971.96±1.0069.6±14.3132.5±22.60.17±0.040.88±0.09
150mg9.44±1.716.48±1.522.02±0.9669.6±14.8178.2±37.10.20±0.051.03±0.18
平均値±標準偏差

リファンピシン

健康成人男性にリファンピシン600mg(1日1回)を5日間投与した翌日に本剤25mgを単回経口投与した時のラモトリギンのみかけのクリアランス値及びt1/2はそれぞれ5.13L/hr及び14.1時間であった。本剤単独投与(プラセボ5日間投与の翌日に本剤25mgを単回経口投与)した時のみかけのクリアランス値及びt1/2はそれぞれ2.6L/hr及び23.8時間であり、リファンピシンの前投与によりラモトリギンのみかけのクリアランス値は有意に増加し、t1/2は有意に短縮した[15]

ロピナビル・リトナビル配合剤

健康成人を対象とした試験において、本剤とロピナビル・リトナビル配合剤との併用投与により、ラモトリギンの血中濃度が約50%低下した[16]

アタザナビル/リトナビル

健康成人男性を対象とした試験において、本剤(100mg)とアタザナビル(300mg)、リトナビル(100mg)の3剤を併用投与した時のラモトリギンのAUC、Cmaxは、本剤(100mg)を単回投与した時と比較してそれぞれ32%、6%低下した[17]

リスペリドン

健康成人を対象とした試験において、本剤(400mg/日)の反復投与はリスペリドン単回投与時(2mg)の薬物動態に臨床的に問題となる影響を与えなかった。リスペリドン2mgとラモトリギンの併用投与後、14例中12例に傾眠がみられた。ラモトリギン単独投与例では傾眠の報告はなく、リスペリドン単独投与では20例中1例に傾眠がみられた。

経口避妊薬(エチニルエストラジオール30μg及びレボノルゲストレル150μg含有)

健康成人女性に本剤300mgと経口避妊薬を併用した時、血漿中ラモトリギンのAUC0-24及びCmaxは本剤の単独投与時のそれぞれ48%及び61%であり、経口避妊薬との併用により血漿中ラモトリギン濃度は明らかに低下した。経口避妊薬休薬期間(7日間)では、本剤の血中濃度が徐々に上昇し、休薬終了時には経口避妊薬服用期間と比較して平均約2倍となった。また、レボノルゲストレルのAUC0-24及びCmaxは経口避妊薬単独投与時のそれぞれ81%及び88%であった。一方、エチニルエストラジオールのAUC0-24は経口避妊薬単独投与時の93%であったが、Cmaxに違いはみられなかった。

オランザピン

健康成人男性に本剤200mg(1日1回)とオランザピン15mg(1日1回)を反復投与した時の定常状態(56日目)におけるラモトリギンのAUC0-24及びCmaxはラモトリギン単独投与時のそれぞれ76%及び80%に低下した。またラモトリギン併用投与時のオランザピンのAUC0-24及びCmaxの幾何平均値はオランザピン単独投与時と同程度であった。

ゾニサミド

てんかん患者において、本剤(150〜500mg/日)とゾニサミド(200〜400mg/日)を35日間併用した時、ラモトリギンの薬物動態に影響を与えなかった[18]

ガバペンチン

本剤単独及び本剤とガバペンチンの併用投与を受けた34例のてんかん患者におけるレトロスペクティブ分析によれば、ガバペンチンはラモトリギンのみかけのクリアランスに影響を与えなかった[19]

トピラマート

てんかん患者において、本剤とトピラマート(最高:400mg/日)との併用はラモトリギンの定常状態時のAUC、Cmin、Cmaxに影響を与えなかった[20]

レベチラセタム

てんかん患者において、本剤とレベチラセタム(1000〜4000mg/日)との併用は、相互の薬物動態に影響を与えなかった[21][22]

ペランパネル

てんかん患者において、本剤とペランパネル(12mg/日)を併用投与した時のラモトリギンのみかけのクリアランスは、ペランパネル非併用時と比較して9.3%の増加と推定され、顕著な差はみられなかった[23]

ラコサミド

てんかん患者において、本剤とラコサミド(200、400mg/日)との併用は、血漿中ラモトリギン濃度に影響を与えなかった[24]

プレガバリン

本剤(100〜600mg/日)を単剤で維持投与しているてんかん患者にプレガバリン200mg(1日3回)を反復経口投与した時、プレガバリンは定常状態における血漿中ラモトリギン濃度(トラフ値)に影響を与えなかった[25]

シメチジン

健康成人男性にシメチジン400mg(1日2回)を5日間投与した翌日に本剤25mgを単回経口投与した時と本剤単独投与(プラセボ5日間投与の翌日に本剤25mgを単回経口投与)した時のラモトリギンの薬物動態パラメータに顕著な差はみられなかった[15]

リチウム

健康成人男性に本剤100mg(1日1回)と無水グルコン酸リチウム2g(1日2回)を6日間反復経口投与した時と無水グルコン酸リチウム単独投与時のリチウムの薬物動態パラメータに顕著な差はみられなかった。

アリピプラゾール

本剤100〜400mg/日を維持投与している双極性障害患者において、アリピプラゾール10〜30mg/日を併用投与した時、ラモトリギンのCmax及びAUCは約10%低下した[26]

In vitro試験

ラモトリギンは有機カチオントランスポーター(OCT2)を介した腎尿細管分泌を阻害する可能性が示された。

臨床成績

てんかん患者における単剤療法

<国際共同第III相試験の成績>

成人における部分発作及び強直間代発作に対する単剤投与による非対照非盲検試験

部分発作又は強直間代発作を有する新たに診断されたてんかん患者及び再発したてんかん患者(未治療)65例(日本人39例)に、日本及び韓国において非対照非盲検試験を実施した。維持用量を200mg/日となるよう設定して実施した。発作型別の維持療法期(漸増期終了時から24週間)における発作消失維持率は、下表のとおりであった[27]

発作型評価例数発作消失維持例発作消失維持率注1)(%)[95%信頼区間]
すべての発作型652843.1[30.85,55.96]
部分発作552240.0[27.02,54.09]
強直間代発作10880.0[44.39,97.48]
注1)維持療法期に発作消失が維持された症例数/本剤投与症例数

維持投与期を終了した後の継続投与期(24週間)における発作消失維持率は、下表のとおりであった。なお、継続投与期は日本のみで実施された。

発作型評価例数発作消失維持例発作消失維持率注2)(%)[95%信頼区間]
すべての発作型191684.2[60.42,96.62]
部分発作131292.3[63.97,99.81]
強直間代発作6583.3[35.88,99.58]
注2)継続投与期に発作消失が維持された症例数/本剤投与症例数

小児における定型欠神発作に対する単剤投与による非対照非盲検試験[28]

定型欠神発作を有する新たに診断された4歳から12歳のてんかん患者(未治療)20例(日本人16例)を対象に、日本及び韓国において非対照非盲検試験を実施した。維持用量は発作の状態や安全性を考慮して1.2〜10.2mg/kg/日又は400mg/日(いずれか低い用量)の範囲内で増減可能とした。
維持療法期終了時(維持療法期における12週時)においてHV-EEGにより定型欠神発作の消失が確認された被験者数は、治験薬投与症例数20例中7例であり、その割合(95%信頼区間)は、35.0(15.39〜59.22)%であった。
維持療法期を終了した後の継続投与期12週時において、HV-EEGにより定型欠神発作の消失が確認された被験者数は、継続投与期に移行した7例中6例であり、その割合(95%信頼区間)は85.7(42.13〜99.64)%であった。〔本剤の承認された維持用量は1日1〜10mg/kg、最大200mgである(「用法・用量」の項参照)。〕

<海外臨床試験成績>

部分発作及び強直間代発作に対する単剤投与によるカルバマゼピン対照非盲検比較試験[29]

部分発作又は強直間代発作を有する新たに診断されたてんかん患者及び再発したてんかん患者(未治療)343例(12〜72歳)を対象に、カルバマゼピン対照非盲検試験を実施した。維持投与期(漸増期終了時から24週間)における発作消失維持率は、下表のとおりであった。

 本剤100mg/日群本剤200mg/日群カルバマゼピン群
評価例数115111117
発作消失維持例596764
発作消失維持率注1)(%)[95%信頼区間]51.3[41.81,60.73]60.4[50.63,69.52]54.7[45.23,63.92]
注1)維持投与期に発作消失が維持された症例数/本剤投与症例数

てんかん患者における抗てんかん薬との併用療法

<国内において実施された臨床試験の成績>

成人における部分発作及び全般発作に対するAdd-on投与による第III相試験(二重盲検比較試験)

維持用量はバルプロ酸ナトリウム併用患者には150mg、バルプロ酸ナトリウム非併用患者には300mgとなるよう設定して実施した。有効性解析対象症例における最終全般改善度[30]及び各発作型における最終全般改善度は以下のとおりであった。

投与群症例数最終全般改善度検定
Wilcoxon
著明改善改善やや改善不変悪化判定不能
ラモトリギン群8710(11%)20(23%)16(18%)26(30%)12(14%)3(3%)p=0.0119
プラセボ群898(9%)13(15%)9(10%)34(38%)23(26%)2(2%)

発作型投与群症例数著明改善改善やや改善不変悪化判定不能改善率
部分発作ラモトリギン群6661792210223(35%)
プラセボ群6661272020118(27%)
強直間代発作ラモトリギン群70321103(43%)
プラセボ群111117102(18%)
Lennox-Gastaut症候群の全般発作ラモトリギン群111332204(36%)
プラセボ群1610110401(6%)

小児における部分発作及び全般発作に対するAdd-on投与による第III相試験(単盲検比較試験)

維持用量はバルプロ酸ナトリウム併用患者には約1〜5mg/kg/日(バルプロ酸ナトリウムを併用し、グルクロン酸抱合を誘導する薬剤を非併用の患者には約1〜3mg/kg/日)、バルプロ酸ナトリウム非併用患者には約5〜15mg/kg/日となるよう設定して実施した。有効性解析対象症例における最終全般改善度[31]及び各発作型における最終全般改善度は以下のとおりであった。

投与群症例数最終全般改善度検定
Wilcoxon
著明改善改善やや改善不変悪化判定不能
ラモトリギン群8612(14%)26(30%)18(21%)18(21%)9(10%)3(3%)p=0.0009
ゾニサミド群823(4%)17(21%)17(21%)22(27%)20(24%)3(4%)

発作型投与群症例数著明改善改善やや改善不変悪化判定不能改善率
部分発作ラモトリギン群3357795012(36%)
ゾニサミド群39311986214(36%)
強直間代発作ラモトリギン群1739121112(71%)
ゾニサミド群120134401(8%)
Lennox-Gastaut症候群の全般発作ラモトリギン群33311864114(42%)
ゾニサミド群34056111205(15%)

国内臨床試験における皮膚障害の発現率

用量の違いによる発疹等の皮膚障害の発現率(バルプロ酸ナトリウム併用患者)

承認用量(初回用量及びその後の漸増用量)より高い用量で投与した国内臨床試験(バルプロ酸ナトリウム併用患者)での発疹等の皮膚障害の発現率は10.4%(18/173例)であったのに対し、バルプロ酸ナトリウム併用患者において承認用量で投与した第III相臨床試験では2.9%(3/102例)であった。

試験症例数発疹等の皮膚障害の発現例数(発現率)
承認用量で投与した第III相臨床試験1023(2.9%)
承認用量より高い用量で投与した国内臨床試験17318(10.4%)

国内臨床試験における皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)の発現率

国内で実施された成人及び小児てんかん患者を対象とした第II相及び第III相臨床試験において、547例中3例(0.5%)に皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)が認められ、いずれもバルプロ酸ナトリウムを併用し、承認用量(初回用量及びその後の漸増用量)より高い用量を投与した症例であった(成人:335例中1例(0.3%)、小児:212例中2例(0.9%))。

<海外において実施された臨床試験の成績>

成人における部分発作に対するAdd-on投与による二重盲検クロスオーバー比較試験[32][33]

維持用量を400mg/日(バルプロ酸ナトリウム非併用)となるよう設定して実施した結果、本剤群における発作頻度減少率はプラセボ群と比較して有意に高かった。また、維持用量を300mg/日(バルプロ酸ナトリウム非併用)又は150mg/日(バルプロ酸ナトリウム併用)となるよう設定して実施した結果、本剤群の発作頻度減少率はプラセボ群と比較して有意に高かった。

投与量症例数発作頻度減少率中央値注1)
400mg8825%***
150mg注2)又は300mg4126%***
注1)プラセボとの差、注2):バルプロ酸ナトリウム併用の場合***:p<0.001

小児における部分発作に対するAdd-on投与による二重盲検並行群間比較試験[34]

維持用量をバルプロ酸ナトリウム併用患者には約5mg/kg/日(最大250mg/日)、バルプロ酸ナトリウム非併用患者には約15mg/kg/日(最大750mg/日)となるよう設定して実施した結果、本剤群における発作頻度減少率はプラセボ群と比較して有意に高かった。

投与群症例数発作頻度減少率中央値
ラモトリギン群9836%**
プラセボ群1017%
**:p<0.01

Lennox-Gastaut症候群(3〜25歳)における全般発作に対するAdd-on投与による二重盲検並行群間比較試験[35]

維持用量をバルプロ酸ナトリウム併用患者には約5mg/kg/日(最大200mg/日)、バルプロ酸ナトリウム非併用患者には約15mg/kg/日(最大400mg/日)となるよう設定して実施した結果、本剤群における発作頻度減少率はプラセボ群と比較して有意に高かった。

投与群症例数発作頻度減少率中央値
ラモトリギン群7832%
プラセボ群899%
*:p<0.05

強直間代発作(2〜55歳)に対するAdd-on投与による二重盲検並行群間比較試験[36]

維持用量をバルプロ酸ナトリウム併用患者では、2〜12歳には約3mg/kg/日(最大200mg/日)、12歳超には200mg/日、バルプロ酸ナトリウム非併用患者では、2〜12歳には12mg/kg/日(最大400mg/日)、12歳超には400mg/日となるよう設定して実施した結果、本剤群における発作頻度減少率はプラセボ群と比較して有意に高かった。

投与群症例数発作頻度減少率中央値
ラモトリギン群5882%**
プラセボ群5943%
**:p=0.006

海外臨床試験における重篤な皮膚障害の発現率

海外で実施されたてんかん患者を対象としたAdd-on投与による二重盲検比較試験8試験における重篤な皮膚障害の発現率は以下のとおりであった。

試験 重篤な皮膚障害の発現例数(発現率)
バルプロ酸ナトリウム併用バルプロ酸ナトリウム非併用合計
承認用量注)で投与した海外臨床試験[36] 成人0/16(0%)0/30(0%)0/46(0%)
小児0/8(0%)0/4(0%)0/12(0%)
承認用量より高い用量で投与した海外臨床試験[32] [33] [34] [35] [37] [38] [39] 成人0/27(0%)4/605(0.7%)4/632(0.6%)
小児3/95(3.2%)2/82(2.4%)5/177(2.8%)
合計成人0/43(0%)4/635(0.6%)4/678(0.6%)
小児3/103(2.9%)2/86(2.3%)5/189(2.6%)
注)国内承認用量(初回用量及びその後の漸増用量)

双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制

<国内において実施された臨床試験の成績>

第II/III相試験[40]

双極I型障害患者に対して、第1期として非盲検下で本剤200mgを投与し、第2期として、症状が安定した患者を対象にプラセボ対照ランダム化治療中止試験を実施した。主要評価項目である第2期開始から治験を中止・脱落するまでの期間(Time to withdrawal from study:TWS)は、下図表のとおりであり、イベント発現までの時間は、ラモトリギン群ではプラセボ群と比較して長く、統計学的な有意差が認められた(p=0.010、ログランク検定)。

図2:第II/III相試験におけるTWSのKaplan-Meier曲線

表6:第II/III相試験におけるTWS

 プラセボ群ラモトリギン群
評価例数58例45例
イベント発現割合74.1%(43例)53.3%(24例)
TWS中央値[95%信頼区間](日)67.5[32.0,127.0]169.0[111.0,n/c]
プラセボ群との比較a) p=0.010
n/c:算出不能a)ログランク検定

長期投与試験

第II/III相試験に継続して実施した52週間の非盲検長期投与試験において、併用薬により調節した用法・用量で本剤を投与した結果は、下表のとおりであった。

評価時期例数CGI-Sa) HAM-D17b) YMRSc)
合計点変化量合計点変化量合計点変化量
試験開始時922.9±1.19.7±8.03.0±5.5
6週842.2±0.9−0.7±1.04.3±4.9−4.7±7.22.6±4.4−0.3±5.9
16週782.1±0.9−0.7±1.25.2±6.0−3.8±7.51.7±3.0−1.3±6.1
28週772.1±1.0−0.7±1.24.5±5.1−4.5±7.72.0±5.2−1.1±5.8
40週702.1±1.0−0.6±1.24.7±5.5−3.9±7.71.7±4.0−1.1±6.7
52週681.8±0.8−1.0±1.13.9±5.3−4.4±6.90.8±1.7−2.1±6.0
最終評価時d) 922.1±1.2−0.8±1.25.5±7.3−4.3±7.21.9±5.6−1.1±7.1
平均値±標準偏差a)対象疾患の重症度b)ハミルトンうつ病評価尺度(17項目)c)ヤング躁病評価尺度d)LOCF(Last Observation Carried Forward)にて欠測値を補完、HAM-D17及びYMRSについては91例

薬効薬理

抗痙攣作用

各種てんかん動物モデルにおいて抗痙攣作用を示すことが報告されている。

マウス及びラットの最大電撃痙攣を抑制する[41]

薬物(ペンチレンテトラゾール、4-アミノピリジン及び6,7-dimethoxy-4-ethyl-β-carboline-3-carboxylate(DMCM))によりマウスに誘発される強直性痙攣を抑制する[41][42][43]

ラット及びイヌの海馬における電気刺激誘発後発射を抑制する[44]

扁桃核及び海馬キンドリングラットにおいて、キンドリング発作を抑制し、後発射持続時間を短縮する[45][46]。また、扁桃核キンドリングラットにおいてはキンドリングの形成を抑制する[46]

各種遺伝的てんかん動物モデル(聴原性発作マウス及びラット、ELマウス、lethargicマウス)のてんかん様発作を抑制する[47][48][49]

ラットにおける協調性運動障害作用は弱く、治療係数(協調性運動障害を示すED50値/抗痙攣作用のED50値の比)は、フェニトインやジアゼパムよりも高い値を示す[48]

作用機序

Na+チャネルを頻度依存的かつ電位依存的に抑制することによって神経膜を安定化させ、グルタミン酸等の興奮性神経伝達物質の遊離を抑制することにより抗痙攣作用を示すと考えられている[50][51]

有効成分に関する理化学的知見

一般名ラモトリギン
一般名(欧名)Lamotrigine
化学名3,5-Diamino-6-(2,3-dichlorophenyl)-1,2,4-triazine
分子式C9H7Cl2N5
分子量256.09
性状白色〜微黄白色の粉末である。
分配係数(logP):0.4(pH1.2、1-オクタノール/水系)
8.0(pH6.0、1-オクタノール/水系)
KEGG DRUGD00354

承認条件

医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。

包装

ラミクタール錠小児用2mg

140錠(14錠×10)PTP

ラミクタール錠小児用5mg

140錠(14錠×10)PTP

ラミクタール錠25mg

140錠(14錠×10)PTP

ラミクタール錠100mg

140錠(14錠×10)PTP

ラミクタール スターターパックA

21錠パック(ラミクタール錠25mg)

ラミクタール スターターパックB

84錠パック(ラミクタール錠25mg)

ラミクタール スターターパックC

42錠パック(ラミクタール錠25mg)

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2018年8月 第13版 改訂
2018年10月 第14版 改訂

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[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2018/11/21 版