17.1.1 国内第III相比較試験(対象年齢:12歳以上)
細菌性結膜炎患者を対象に、本剤又は0.3%オフロキサシン点眼液を1回1滴、1日3回、3〜14日間点眼した無作為化二重遮蔽並行群間比較試験において、非劣性を検証した。その結果、主要評価項目である臨床効果の有効率は、本剤群97.0%(128/132例)及び0.3%オフロキサシン点眼液群95.5%(126/132例)であり、ハンディキャップ方式(Δ=5%)により本剤群の0.3%オフロキサシン点眼液群に対する非劣性が示された(P=0.0026、非劣性検定)
3)。
本剤群の副作用は166例中14例(8.4%)に認められ、主な副作用は、刺激感4例(2.4%)、そう痒感4例(2.4%)であった。
17.1.2 国内第III相一般臨床試験(対象年齢:12歳以上)
細菌性の眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫及び瞼板腺炎患者を対象に、本剤を1回1滴、1日3回、3〜14日間点眼した非対照非遮蔽試験において、有効性及び安全性を検討した。その結果、主要評価項目である臨床効果の有効率は86.1%(62/72例)であり、疾患別では眼瞼炎で92.3%(12/13例)、涙嚢炎で93.3%(14/15例)、麦粒腫で80.0%(24/30例)、瞼板腺炎で85.7%(12/14例)であった
4)。
副作用は87例中6例(6.9%)に認められ、主な副作用は刺激感3例(3.4%)、そう痒感2例(2.3%)であった。
17.1.3 国内第III相一般臨床試験(対象年齢:12歳以上)
細菌性角膜炎(角膜潰瘍を含む)患者を対象に、本剤を1回1滴、1日3回、3〜14日間点眼した非対照非遮蔽試験において、有効性及び安全性を検討した。その結果、主要評価項目である臨床効果の有効率は88.9%(8/9例)であり、疾患別では角膜炎100%(2/2例)、角膜潰瘍85.7%(6/7例)であった
5)。
副作用は17例中2例(11.8%)で、いずれも刺激感であった。
17.1.4 国内第III相一般臨床試験(対象年齢:12歳以上15歳以下の小児)
小児の細菌性外眼部感染症(眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎)患者を対象に、本剤を1回1滴、1日3回、3〜14日間点眼した非対照非遮蔽試験において、有効性及び安全性を検討した。その結果、主要評価項目である臨床効果の有効率は、92.9%(13/14例)であり、疾患別では涙嚢炎で100%(1/1例)、麦粒腫で83.3%(5/6例)、結膜炎で100%(6/6例)、瞼板腺炎で100%(1/1例)であった
6)。
副作用は認められなかった。[
9.7参照]
17.1.5 国内第III相一般臨床試験(対象年齢:1歳以上11歳以下の小児)
小児の細菌性外眼部感染症(眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎)患者を対象に、本剤を1回1滴、1日3回、3〜14日間点眼した非対照非遮蔽試験において、有効性及び安全性を検討した。その結果、主要評価項目である臨床効果の有効率は100%[39/39例(麦粒腫9例、結膜炎30例)]であった。
副作用は認められなかった。[
9.7参照]
17.1.6 国内第III相試験(対象年齢:20歳以上)
眼部手術予定患者を対象に、本剤を手術前の2日間は1回1滴、1日5回点眼し、手術当日から手術14日後までは1回1滴、1日3回点眼した非対照非遮蔽試験において、有効性及び安全性を検討した。その結果、手術前の無菌化率は74.1%(43/58例)であった
7)。
副作用は89例中3例(3.4%)で、いずれも刺激感であった。