退行期骨粗鬆症患者を対象とした48週間の第III相二重盲検試験
※1)(骨密度試験)において、本剤群(122例)の腰椎平均骨密度の変化率±標準偏差は5.964±3.5875%(最終評価時
※2))であり、本剤の骨密度増加効果が確認された。大腿骨近位部total骨密度の変化率±標準偏差は3.575±3.4755%(最終評価時
※2))であり、本剤の骨密度増加効果が確認された。また、本剤は骨吸収マーカー(尿中I型コラーゲン架橋N-テロペプチド:尿中NTX)を低下させ、骨吸収抑制作用を示すことが確認された。
8)
| 投与期間 | 腰椎平均骨密度[変化率]±標準偏差 |
| 投与12週後 | 3.266±3.3945%(121例) |
| 投与24週後 | 4.585±3.5962%(121例) |
| 投与36週後 | 5.483±3.1280%(120例) |
| 投与48週後 | 6.028±3.6031%(119例) |
| 最終評価時※2) | 5.964±3.5875%(122例) |
※1)基礎治療薬として1日1回夕食後にカルシウムとして208mgを経口投与
※2)投与48週後又は投与中止時の時点
安全性評価対象となった134例中28例(20.9%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、胃不快感7例(5.2%)、上腹部痛5例(3.7%)、血中クレアチニンホスホキナーゼ増加4例(3.0%)であった。
退行期骨粗鬆症患者を対象とした2年間の第III相二重盲検試験
※3)(骨折試験)において、本剤群及びプラセボ群の椎体骨折発生率(累積)はそれぞれ10.4%、24.0%であり(相対リスク減少率59%)、プラセボに対して有意な骨折防止効果が確認された(Log-rank検定:p<0.0001)。
9)
| | 本剤群(n=339) | プラセボ群(n=328) |
| 椎体骨折発生率(累積)※4) | 10.4% | 24.0% |
| 新規椎体骨折発生率(累積)※5) | 7.8% | 18.5% |
| 投与24週後以降の椎体骨折発生率(累積)※4) | 4.7% | 16.6% |
※3)基礎治療薬として1日1回夕食後にカルシウムとして600mg及びビタミンD3として200IUを経口投与
※4)新規骨折+既存椎体骨折の増悪
※5)新規骨折のみ
また、2年間投与による本剤群(83例)の腰椎平均骨密度の変化率±標準偏差は8.267±5.3360%(最終評価時
※6))で、プラセボに対して有意に大きかった(t検定:p<0.0001)。
9)安全性評価対象となった354例中57例(16.1%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、胃不快感14例(4.0%)、上腹部痛8例(2.3%)、胃炎7例(2.0%)であった。
更に1年間延長して実施された継続試験において、3年間投与による本剤群(194例)の椎体骨折発生率(累積)は、12.4%であった。3年間投与時の1年毎の椎体骨折発生率(累積)は1年目6.7%、2年目3.6%、3年目3.2%であった。3年間投与による本剤群(56例)の腰椎平均骨密度の変化率±標準偏差は10.271±5.9692%(最終評価時
※7))であった。
10)骨折試験開始から継続試験終了までの3年間において安全性評価対象となった219例中26例(11.9%)に副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主な副作用は、胃炎6例(2.7%)、胃不快感5例(2.3%)、上腹部痛4例(1.8%)であった。
※6)投与104週後又は投与中止時の時点
※7)投与156週後又は投与中止時の時点