医療用医薬品 : イソプロパノール

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医薬品情報


総称名 イソプロパノール
一般名 イソプロパノール
欧文一般名 Isopropanol
製剤名 50%イソプロパノール液
薬効分類名 外用殺菌消毒剤
薬効分類番号 2615
ATCコード D08AX05
KEGG DRUG
D00137 イソプロパノール
JAPIC 添付文書(PDF)
この情報は KEGG データベースにより提供されています。
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添付文書情報2023年8月 改訂(第1版)


商品情報 3.組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
イソプロパノール消毒液50%「ヨシダ」 Isopropanol Disinfectant Solution 50%「Yoshida」 吉田製薬 2615701Q1481 0.68円/mL

2. 禁忌

次の患者には投与しないこと
損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[刺激作用を有する]

4. 効能または効果

手指・皮膚の消毒、医療機器の消毒

6. 用法及び用量

イソプロパノールとして、50%液をそのまま用いる。

11. 副作用

11.2 その他の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
 頻度不明
過敏症発疹等
皮膚刺激症状

12. 臨床検査結果に及ぼす影響

注射部位に発赤を起こすことがあるので、アレルギーテストの判断を妨害することがある。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤使用時の注意
14.1.1 本剤は希釈せず、そのまま使用すること。
14.1.2 外用にのみ使用すること。
14.1.3 眼に入らないように注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
14.1.4 イソプロパノール蒸気に大量に又は繰り返しさらされた場合、粘膜への刺激、頭痛等を起こすことがあるので、広範囲又は長期間使用する場合には、蒸気の吸入に注意すること。
14.1.5 同一部位に反復使用した場合には、脱脂等による皮膚荒れを起こすことがあるので注意すること。
14.1.6 本剤は血清、膿汁等のタンパク質を凝固させ、内部にまで浸透しないことがあるので、これらが付着している医療機器等に用いる場合には、十分に洗い落としてから使用すること。
14.1.7 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテル等には、変質するものがあるので、このような器具は長時間浸漬しないこと。
14.1.8 引火性があり、爆発の危険性もあるため、火気(電気メス使用等も含む)には十分注意すること。
14.1.9 電気メス等を使用する場合には本剤を乾燥させ、アルコール蒸気の拡散を確認してから使用すること。電気メスによる発火事故が報告されている。

18. 薬効薬理

18.1 作用機序
微生物のタンパク質の変性凝固、代謝障害、溶菌により殺菌作用を示す1)
18.2 抗菌作用
本剤は、使用濃度において栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、酵母菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭疽菌、破傷風菌等)及び一部のウイルスに対する効果は期待できない。

19. 有効成分に関する理化学的知見

19.1. イソプロパノール

一般的名称 イソプロパノール
一般的名称(欧名) Isopropanol
化学名 Propan-2-ol
分子式 C3H8O
分子量 60.10
物理化学的性状 無色澄明の液で、特異なにおいがある。
水、メタノール、エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。
燃えやすく、揮発性である。
比重 d2020:0.785〜0.788
KEGG DRUG D00137

20. 取扱い上の注意

火気を避けて保存すること。

22. 包装

500mL(ポリ容器)、18L(バッグインボックス)

23. 主要文献

  1. 第十八改正日本薬局方解説書, C-583-C-585, (2021), (廣川書店)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

文献請求先
吉田製薬株式会社 学術部
〒164-0011 東京都中野区中央5-1-10
電話:03-3381-2004
FAX:03-3381-7728
製品情報問い合わせ先
吉田製薬株式会社 学術部
〒164-0011 東京都中野区中央5-1-10
電話:03-3381-2004
FAX:03-3381-7728

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元
吉田製薬株式会社
埼玉県狭山市南入曽951

[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2025/05/21 版