医療用医薬品 : ビクシリン

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医薬品情報


総称名 ビクシリン
一般名 アンピシリン水和物
欧文一般名 Ampicillin Hydrate
製剤名 アンピシリン水和物カプセル
薬効分類名 ペニシリン系抗生物質製剤
薬効分類番号 6131
ATCコード J01CA01 S01AA19
KEGG DRUG D01251 アンピシリン水和物
商品一覧 米国の商品 相互作用情報
KEGG DGROUP DG00517 アンピシリン
商品一覧
JAPIC 添付文書(PDF)

添付文書情報 2020年9月 改訂 (第6版)


禁忌 原則禁忌 効能・効果及び用法・用量 使用上の注意 薬物動態 薬効薬理 理化学的知見 包装 主要文献

商品情報 組成・性状

販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分
ビクシリンカプセル250mg VICCILLIN CAPSULES 250mg Meiji Seikaファルマ 6131002M1147 21円/カプセル 処方箋医薬品

禁忌

次の患者には投与しないこと

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

伝染性単核症のある患者[発疹の発現頻度を高めることがある]

原則禁忌

次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること

ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果及び用法・用量

効能効果

<適応菌種>

<適応症>

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、淋菌感染症梅毒、腹膜炎、肝膿瘍、感染性腸炎、子宮内感染、眼瞼膿瘍、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、抜歯創・口腔手術創の二次感染、猩紅熱炭疽放線菌症

効能効果に関連する使用上の注意

咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

用法用量

通常、成人には1回アンピシリン水和物として250〜500mg(力価)を、1日4〜6回経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。

用法用量に関連する使用上の注意

本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

高度の腎障害のある患者には、投与間隔をあけて使用すること。(「慎重投与」の項参照)

使用上の注意

慎重投与

セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者

高度の腎障害のある患者[血中濃度が持続する。]

高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]

重要な基本的注意

ショックを起こすおそれがあるので、十分な問診を行うこと。

相互作用

併用注意

経口避妊薬経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。

副作用

副作用発現状況の概要

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考に集計した。(再審査対象外)

重大な副作用及び副作用用語

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)2)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)3)4)(0.1%未満)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

無顆粒球症、溶血性貧血(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

急性腎障害等の重篤な腎障害(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎5)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

 5%以上又は頻度不明0.1〜5%未満0.1%未満
過敏症注2) 発熱、発疹、蕁麻疹等
血液好酸球増多、顆粒球減少、血小板減少、貧血
肝臓AST(GOT)上昇
消化器下痢、悪心、食欲不振等
菌交代症口内炎、カンジダ症
ビタミン欠乏症ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
その他梅毒患者における、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱、全身倦怠感、頭痛等の発現、病変部の増悪)
注2)症状があらわれた場合には、投与を中止すること。

高齢者への投与

高齢者には、次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

高齢者では生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすい。

高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[大量(3,000mg/kg/day)投与でラットに催奇形性が報告されている。]

授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[母乳中へ移行することが報告されている。]

臨床検査結果に及ぼす影響

本剤の投与により、ベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。

適用上の注意

薬剤交付時

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

その他の注意

アンピシリンとアロプリノールとの併用により、発疹の発現が増加するとの報告がある。

薬物動態

吸収・排泄

腎機能正常者(n=4)に250mg(力価)を経口投与した場合の血中濃度のピークは、投与1時間後にみられ3.3μg/mLの値を示し、以後漸減した。また、尿中排泄率は6時間後で21%であった。6)

薬効薬理

in vitro抗菌作用7)

アンピシリンはベンジルペニシリン感性黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、肺炎球菌、エンテロコッカス・フェカーリスなどのグラム陽性菌及び赤痢菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌などのグラム陰性菌に強い抗菌作用を示した。

有効成分に関する理化学的知見

一般名アンピシリン水和物
一般名(欧名)Ampicillin Hydrate
略号ABPC
化学名(2S,5R,6R)-6-[(2R)-2-Amino-2-phenylacetylamino]-3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylic acid trihydrate
分子式C16H19N3O4S・3H2O
分子量403.45
性状アンピシリン水和物は白色〜淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水にやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。
分配係数(log101-オクタノール層/水層、20±5℃)pH2.0pH4.0pH6.0−2.7−2.7−3.0
KEGG DRUGD01251

包装

1カプセル中 250mg(力価)含有

PTP包装

100カプセル(10カプセル×10シート)

500カプセル(10カプセル×50シート)

主要文献


1. 厚生労働省健康局結核感染症課編:抗微生物薬適正使用の手引き
2. 立田京子ほか,  臨床皮膚科,  35 (4),  339,  (1981)
3. Howell,C.G.,et al.,  J.Pediatr.Surg.,  22,  994,  (1987) »PubMed
4. Frank,S.,et al.,  Clin.Pediatr.,  23,  412,  (1984)
5. Keating,J.P.,et al.,  Am.J.Dis.Child.,  128 (3),  369,  (1974) »PubMed
6. 市川篤二ほか,  J.Antibiot.,Ser.,  B16 (1),  13,  (1963)
7. Rolinson,G.N.,et al.,  Br.Med.J.,  22,  191,  (1961)

作業情報


改訂履歴

2019年3月 改訂
2020年9月 改訂 (第6版)

文献請求先

Meiji Seikaファルマ株式会社
104-8002
東京都中央区京橋2-4-16
フリーダイヤル0120-093-396
03-3273-3539

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業態及び業者名等

製造販売元
Meiji Seikaファルマ株式会社
東京都中央区京橋2-4-16


[ KEGG | KEGG DRUG | KEGG MEDICUS ] 2020/10/21 版