2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.2 ウシ又はブタ蛋白質に対し過敏症の既往歴のある患者
通常、成人1回0.4〜1gを1日3回食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
14.1 薬剤服用時の注意
本剤は腸溶性皮膜を施した顆粒が配合されているので、砕いたりかんだりしないこと。また、本剤は直ちに飲み下し、口内に残らないように注意すること。舌や口腔粘膜を刺激することがある。
18.1 作用機序
アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ及びセルラーゼ活性を有する。
18.2 消化作用
本剤は配合消化酵素中、中性〜アルカリ性領域に活性pH域を有する濃厚膵臓性消化酵素は胃での失活を防止する目的から腸溶性顆粒とし、酸性領域に活性pH域を有する3種類の消化酵素は胃溶性顆粒としている。消化作用は下記のとおりであった。
| | 有効成分 | 酵素 | 作用基質 | 活性pH域 |
| 腸溶性顆粒 | 濃厚膵臓性消化酵素 | 濃厚パンクレアチン (局方パンクレアチンの4倍品) | でんぷん | 6.0〜8.0 |
| 蛋白質 | 7.5〜9.0 |
| 脂肪 | 7.0〜9.0 |
| 胃溶性顆粒 | アスペルギルス産生消化酵素 | ビオヂアスターゼ1000 | でんぷん | 3.8〜6.0 |
| 蛋白質 | 3.7〜6.5 |
| 細菌性脂肪分解酵素 | リパーゼAP6 | 脂肪 | 4.0〜7.5 |
| 繊維素分解酵素 | セルラーゼAP3 | 繊維素 | 4.0〜5.5 |
また、酵素消化力試験(
in vitro)の結果は下記のとおりであった。
| 酵素消化力試験 | pH条件 | 単位/1g顆粒 |
| でんぷん糊精化力 | 5.0 | 1100〜2100 |
| 7.0 | 1200〜2200 |
| 蛋白消化力 | 8.0 | 41000〜60000 |
| 脂肪消化力 | 7.0 | 1600〜3100 |
| 繊維素糖化力 | 4.5 | 35.0〜85.0 |
20.1 調剤時、腸溶性皮膜を破損しないように注意すること。
20.2 本剤は動物の膵臓から精製したパンクレアチン及び細菌性消化酵素を用いているため、原料により製品間に若干の色調変動が認められることがあるが、品質に影響はない。